物を増やしたくない心理にある理由は、ただ断捨離をしているだけではないようです。心の奥に隠された本当の理由は、自分でも気づいていないものかもしれません。そこで今回は、物を増やしたくない心理背景について詳しくご紹介していきますので、心当たりがある人はぜひチェックしてみてくださいね。
物を増やしたくない心理とは?
洋服や靴、バッグ、家具やキッチンツールなど、私たちの生活に必要な物は色々とあります。しかし基本的に物を増やしたくないと思うのは、次のような心理が関係しています。
一か所に長くいられない
物を増やしたくない心理に隠されていることは、今の暮らしに不満がありいつか引っ越ししたいと思っているためです。この性格の人は、長く一か所にいるのが苦手。常に新鮮味を求めて移動しているので、身軽に動けるようあまり物を増やさないようにしているのです。
今の場所が嫌いなわけではなく、「行きたい場所」があるのかもしれません。自分ではまだ気づいていませんが、今いる場所が最終地点ではないと考えているので、挑戦を辞めない性格ともいえるでしょう。とてもフットワークが軽く、思いきりのいい性格も関係しています。
節約している
物を増やしたくないのは、心理的に金銭的なことにこだわっているためで「増える」「減らす」という感覚ではなく単にお金を使いたくないことが理由です。必要な物でも限りなく買わないタイプ。「あればいい物」というレベルなら買うことはないでしょう。
お金がないのではなく使いたくない派。生活風景もシンプルにおしゃれな空間というより、ただ物がない空白が広がっているかもしれません。
人間関係の整理をしたい
物を増やしたくないのは心理的に人間関係で苦しんでいる可能性があり、不要な物を捨てることで自分の周辺がすっきりすると思っています。物を増やさない=捨てるという感覚。
人間関係も気が合う人だけと付き合い、新たな出会いは求めていません。SNSもやらず、自分のスペースを大切にする性格。知り合いを増やすことでストレスが増える不安があるのは、過去に人間関係でトラブルになったことがあるからかもしれません。現状維持、もしくは減らすという気持ちで人間関係を考える人です。
焦燥感がある
物を増やしたくないのは、心理的に何かに焦っている状態。理由はわからないけれどなぜか落ち着かないことはありますよね。焦燥感は精神的に張り詰めた状態。緊張しているので、周囲のことに敏感になっています。
自分の生活空間を見ると不要な物が色々と見え始め、このままでは埋もれてしまうと怖くなるのです。不要な物を手放さないと自分がダメになるとプレッシャーを感じ、新しい物に興味を持つことはないでしょう。
仕事でやるべきことに追われている場合も焦燥感に駆られますが、このような精神状態だと物を増やす心の余裕はないかもしれません。冷静に状況を判断できない時に物を買ったり捨てたりするのは、失敗する可能性があるということでしょう。
気持ちの整理をしたい
いつ買ったのか記憶にないけれどいつの間にか物だらけ…そんな暮らしの風景を経験している人は多いのではないでしょうか。物を持たない暮らしは近年注目されていますが、物を増やしたくないのは心理的に気持ちの整理をしたいためです。
一見物質的なことにこだわっているように見えるものの、本当は心の中に物を選ぶ基準があり、ごちゃごちゃした空間をもっとすっきりさせて判断しやすくしたい思いがあります。
物が増えるのはそれなりの理由があるため。物に執着している自分を変えたい、気持ちを整理したい思いが物を増やさない感覚になっているのです。
過去と決別したい
物を増やしたくない心理は、決別したい過去があるためです。失恋や転職など、人生の転機を迎えているタイミングで、新たな気持ちで向かいたいことがあるのでしょう。
物を増やしてしまうと、お手入れをはじめ余計な作業が増えてしまいますよね。今はそんな気持ちのゆとりはないため、現状維持で未来を考えたい思いがあります。それは同時に決別したい過去があるためで、きちんと向き合い過去を受け入れてから新たな人生をスタートさせたいのです。
物を大切にしたい
壊れたら新しい物を買うことや、気に入らないから次の物を買うという暮らしは、必然的に物であふれてしまいます。物を増やしたくないのは、心理的にメンテナンスをきちんと行い物を大切にしたいため。
使わないコスメをたくさんストックしておいても劣化して使えなくなってしまいますよね。それならある物を大切に使う、または壊れた物を修理して使えば新しい物を買うことにはなりません。捨てられる物に同情している、愛着がある心理状態なのでしょう。
流行り物が好き
物を増やしたくない心理は流行り物が好きなためで、皆がやっていることをやらないと取り残されるようで不安になってしまいます。最近やたらと耳にする断捨離。ミニマリストとは、不要な物を処分してシンプルな生活習慣を身につけている人のことです。
物への執着心を手放すと人間関係にもメリットがあり、心が豊かになるといわれています。そんなミニマリストに憧れて物を増やさないのが一番の理由。白を基調とした部屋で暮らしてみたいと、イメージだけで断捨離するタイプかもしれません。
捨てすぎはよくない理由について
物だらけの生活は精神的にもよくない理由は色々とありますが、「捨てすぎ」の生活も実は心の負担になる次の理由があります。
自分にプレッシャーをかけてしまう
物を増やしたくない心理には、不要な物を捨てたい願望があります。断捨離を始めると人によっては強迫観念のように、強い不安感や恐怖を抱くほど物を捨てることに執着してしまう場合もあるので注意が必要です。
物を溜め込むことも執着ですが、捨てすぎるのも同じく執着。いつも捨てる習慣があると、そばに物があるだけで悪いことをしている気分になり、不安を打ち消すためにどんどん捨てる習慣になってしまいます。
気づかなければいけないのは、物ではなく自分が抱える不安の根本的な原因。たとえば人間関係などでストレスが溜まっている可能性もあります。
達成感にこだわる
断捨離は物を捨てるばかりでなく、物を増やさない感覚もコツです。無理に必要な物まで捨てることはなく、増やさない気持ちで始めればあまりこだわらず楽にシンプルライフを続けられるでしょう。
しかし中には捨てることで得られる「達成感」にこだわり、部屋をすっきりさせるために家具を処分したり、照明まで取り外したりしてしまうことも。何もない状態に安心感を覚え、人にもらった物まで捨ててしまうこともあるかもしれません。
結局買うことになる
物を捨て続けるのは、捨てることに義務感や責任を感じていることも理由です。本来の断捨離の意味は、不要な物を手放して物への執着をなくし、心を豊かにすること。しかし物がない生活にこだわる人は、大切な物まで捨ててしまい結果的に買うことになるのです。
断捨離で余計にお金を使ってしまい、さらなるストレスに。そうならないためにも、物を捨て続ける時は客観的に自分と向き合うことも必要ですね。
まとめ
物を増やしたくない心理は、同時に不要な物があるので何とかしたい気持ちが関係しています。断捨離というライフスタイルは、物が豊富に手に入る時代だからこそ何でも大切に使うことを改めて知る機会です。
物を増やさないのは、そんな断捨離ライフのひとつ。好きな物だけに囲まれて暮らすためにも、ある物で豊かに暮らすことはとても素敵ですね。
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