潔癖症の心理について、気になる点をご説明します。潔癖症は「綺麗好き」とは少しレベルが異なり、徹底したこだわりを持っていることが特徴です。
場合によってはそれがストレスにもなり、上手く社会に馴染めないこともあるかもしれません。
清潔感のある人はとても魅力的で、周囲からも好感を抱かれる存在。しかしそれも「ほどほど」が一番ですよね。
散らかった部屋が嫌いな人や、一日に何度も手を洗ってしまうタイプは潔癖症の可能性があります。
悪化すると精神的にも負担になりますので、まずは潔癖症とはどのような人が当てはまるのか、特徴や自分でできる改善策について見ていきましょう。
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潔癖症の特徴について
潔癖症という言葉はよく聞かれますよね。でもどの程度が潔癖症になるのか、気になる境界線を見ていきましょう。
潔癖症とは
潔癖症の人は電車の吊り革やトイレのドアノブ、タオルの使い回しなどを嫌い、手につく汚れをとくに嫌がる傾向があります。
多くの場合は10代~20代にかけて潔癖症が発症するといわれていますが、些細な出来事である日突然潔癖症になることもあります。
大切なのは、自分がどの程度の潔癖症であるか自覚すること。生活にも影響を与えるレベルになると、しっかりと根本から見直して改善する必要があります。
潔癖症は増えている?
殺菌スプレーや除菌ソープなど、最近では菌対策が進んでいます。また風邪予防でも、家に帰ったら必ず手洗いとうがいをすることが健康管理としても定番になりつつあります。
公共の場に行くとあらゆるところに菌が付着し、見えないウイルスなどで病気を発症することもあるでしょう。
このような生活背景があり抗菌グッズなどが人気となっているため、清潔にする心がけを持つ人はかなり増えているはず。
そんなきっかけから潔癖症に進み、次第に手洗いだけでなくシャワーを一日に何度も浴びるほどの状態になることがあります。
こだわるところがある
潔癖症の心理について考える前に、まず主な特徴点を見ていきましょう。潔癖症に共通することは、自分のこだわりがある点。
潔癖症だからといっても、全てに対して常に気を配っているわけではなのです。たとえば人が触る冷蔵庫のドアの取っ手は大丈夫だけれど、レストランのスプーンが使えないなど。
特定の場面やアイテムに強いこだわりがあり、清潔感を強く求めています。潔癖症なのに、洋服が汚れていても大丈夫な人もいますよね。
このような矛盾があることは、潔癖症にとても共通しているところなのです。
几帳面
テレビのリモコンの位置はここ、ベッドカバーがシワなくしっかりかけられている状態でなければ不安など。
潔癖症は几帳面なところがありますので、整理整頓を常に気にかけています。しかし中には几帳面でも、潔癖症のようなこだわりを持つタイプでないこともあるでしょう。
相手の性格についても、深く考慮すべきポイントですね。雑菌を嫌がるタイプや乱雑な環境を嫌がる潔癖症など、あらゆるタイプがいることを覚えておかなければなりません。
心配症である
潔癖症の人は、不安を抱きやすい傾向があります。汚れに対して怖いと感じるだけでなく、自分の生活環境や人生についても不安を抱くことがあるでしょう。
見切り発車をしないため、とても慎重派だといえる性格。そのような基盤があるので、公共の場に出る時はかなりの覚悟をして下調べが必要になるでしょう。
観察している
潔癖症の人は、自分の置かれた環境を常に観察しています。そんなことまで気にするの?という行為が目立つ潔癖症ですが、周囲で起こっていることや次に起こりそうなことを想定しなければ心配になってしまうのでしょう。
これは潔癖症の特徴でもありますが、性格として無意識にやっている人もいます。観察ばかりするのでストレスが溜まり、外に出るのが苦痛になってしまう場合もあるでしょう。
潔癖症に隠された心理と改善策
潔癖症になるのはなぜなのか、心理的に知っておきたいポイントを詳しくご解説します。潔癖症は悪化する可能性もあるので、根本的な原因から見つめ直すことが大切です。
完璧主義
潔癖症の心理として考えられることが、完璧主義の性格のためです。自分の価値観で全てを判断するため、清潔度に関してもかなり厳しいルールを持っています。
完璧でなければ自己嫌悪に陥る性格で、周囲では付き合いが面倒なタイプだと思われることもあるでしょう。
完璧を目指すために常にストレスやプレッシャーを感じ、考えすぎて自分で辛い環境を作り出しています。
あまりにも完璧主義を貫くと、精神的なトラブルを抱えてしまうことも。多少のミスや間違いなら、教訓として受け入れておくことも必要です。
マイナス思考がある
潔癖症の心理はマイナス思考も影響を与え、悪い状況の中でよいことが発見できない状態です。
些細なことも悪いほうへ解釈するため、本来ならあまり悩まずに済むことも本人にとっては一大事に。
ひとつの困難を乗り越えるのが大変で、いつまでもトラウマを抱えてしまうタイプです。ネガティブな性格は、周囲の人が変えられるものではありません。
潔癖症の人はもっと自信を持ち、プラス思考の素晴らしさを体験することが必要になるでしょう。
強迫観念がある
潔癖症は、目に見えない何かに常に強迫されている不安を抱えていることが特徴です。手を洗わなければならない、菌があると大変なことになる。そのような強迫を与えるのは、他人でなく実は自分自身なのです。
強迫症をチェックするためには「3倍ルール」を基準にして考えてください。たとえばシャワーの時間が人よりも3倍長い、トイレットペーパーの長さが人よりも3倍長い、水道代が平均の3倍かかるなど。
このような場合は、潔癖症の症状が表れているサインかもしれません。意識して手洗いの回数を減らすなど、できることから改善しましょう。
人を信頼できない
普通の人ならさほど気にせず遣うお店のトイレや、レストランのスプーンやお皿など。潔癖症の人にとっては誰が触ったかわからないものや、誰が最後に使ったかわからないものには不安を抱きます。
世の中にいる全ての人が清潔で、全くの無菌状態であることは不可能。しかしそれについて多少の理解や心の余裕は、普通なら持っているものです。
潔癖症は人との信頼関係を築くまでに時間を要し、心を開けると確信できる人としか付き合いができません。
知り合いに対しても壁を作り、本当の自分を相手に知ってもらうにはよほどの深い関係がなければできないのです。
改善策としては信頼関係を手に入れることよりも、まずは相手を知ることから始めてみましょう。
ひとつのことに固執する
潔癖症の心理はひとつのことに固執する傾向があり、没頭すると他のことが頭に入らなくなります。
集中力があるところは長所になりますが、逆に他のことに注意が払えないので損をすることもあるでしょう。
気に入った音楽を繰り返し聴く、好きな食べ物を続けて食べるなど。人にはわからない固執した考え方を持っています。
人間関係も同様で、信頼できる人とだけ深く付き合っている可能性もあるでしょう。初対面の人と、新たな関係を広げていくことが苦手なのです。
たまにはこだわりを捨てて全く違う分野に挑戦したり、違う環境に自分を置いたりすることも大切ですね。
まとめ
潔癖症の心理を知り、自分に合わせた改善策を早速スタートしてください。綺麗好きであることは大切ですが、ストレスや不安を抱くほどこだわりを持ってしまうのは避けたいことでしょう。
触れられるものを徐々に増やして、苦手を克服してくださいね。
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