友達がいないと言う人は心理的な理由を理解すると、付き合いがさらに良好になる可能性があります。友達はたくさんいなくても、心を許して語り合える大切な人が数人いればそれで充分。
しかし近年本当の意味で友達と呼べる人が少ない人も多く、人間関係の難しさを感じることがよくありますよね。そこで今回は、友達がいないと言う心理について詳しくご解説していきましょう。
友達がいないと言う人の心理について
「私はあまり友達がいないの」「友達と呼べる人はいない」のように他者から告白された経験がある人もいるかもしれませんが、その場合に考えておきたいのは相手の心理背景にあること。
ではどのような意味が隠されているのか、友達がいないと言う心理について詳しくご説明していきます。
友達になりたい
友達がいないと言うのは、心理的に「友達になってほしい」というお願いを込めたメッセージです。たとえば勉強中に「この問題がわからない」と友達に言われる場面のように、「教えて」と直接的にお願いできない時に「わからない」「できない」といったネガティブな表現をします。
友達がいないと言う心理も同じで、「友達になりたい」と伝えるのが恥ずかしい思いがあり、気持ちを察してもらうために「友達がいない」という言い方になっているのです。
ナルシストのため
友達がいないと言う心理はナルシストの要素が関係していることもあり、可哀想な自分に酔っている部分があります。「悲劇のヒロイン」のような存在に憧れているので、色々な不幸に見舞われる大変な人という役柄にこだわっているのでしょう。
皆が心配してくれることで、他人からの愛情を感じるタイプ。さらに不幸の中で頑張る自分に酔いしれているため、周囲が親身になってアドバイスしてくれても、さほど意味がないこともあります。
注目してもらいたい
友達がいないと言う心理は、周りに注目してもらいたい思いが強いためで、決して悪意があって言っているのではありませんが、もっと構ってほしい気持ちがあります。
自分が可哀想、大変、辛いというアピールで周りの興味を引くことが目的。「元気がないけれど大丈夫?」「相談に乗ってあげようか?」など、自分が中心人物になることで気持ちが安定するのです。関心を引くためには、多少大げさでも自分の存在を周りに示してくるでしょう。
自己否定している
友達がいないと言う心理は自己否定しているサインで、「そんなことないよ、たくさん友達がいるじゃない!」と誰かに励ましてもらうと自己肯定感が高まります。苦手なことをやり「上手にできたね」と褒められると自信がつく場面と同じ。
友達がいないと言うのは、自分の能力や長所に気づいていないことも影響していますので、周囲の励ましで自分本来の姿を取り戻したいのかもしれません。
特別扱いされたい
友達がいないと言う心理になるのは、可哀想な自分が周囲から特別扱いされることを期待しているためです。体調が悪い人に皆が丁寧に接するのと似ていますが、友達がいない人には周囲が気を遣い話しかけたり、飲み会に誘ってくれたりすることもあるでしょう。
そんな周囲の態度は望み通りで、少し特別になった自分に満足しています。しかしそのようなアピールが繰り返し続くと、周りもあまり反応しなくなりますので、さらに要求がエスカレートすることもあるかもしれません。
恋愛感情があるから
友達がいないと言う心理は、相手に恋愛感情を抱いている場合があり、友達以上の存在になってほしい人に本音をさらけ出しています。自分の全てを知ってほしいと思うのは、それだけ相手を特別に思っているためで、なんでも話せる関係を築きたい強い思いがあります。
可哀想に感じる感情から、次第に大切な人へと気持ちがシフトすることはありますので、そんな展開を期待しているのかもしれません。
同情してほしい
友達がいないと言う心理は、相手に同情してもらいたい思いがあるためで、自分の存在を何かしらの形で残そうとしています。可哀想な存在だと自らアピールして、相手に助けてもらいたいのかもしれません。
友達がいないと言う人は必ずしも友達が全くいないとは限らず、仲がいい人と喧嘩した、信頼していた人に裏切られたなどの出来事を体験していることも理由になるでしょう。
そのため孤独になり「友達がいない」精神状況を作り出しているのです。そんな時は誰かに優しく包み込んでもらうために、可哀想な自分を演じてしまいます。
友達がいないと言われた時の対処
同じ職場の人、または恋人など、友達がいないと相手に言われたら一瞬どのように返したらいいのかわからなくなります。そんな時に上手に相手の気持ちを汲み取り対処するコツについてご紹介しましょう。
じっくり話を聞いてあげる
友達がいないと言うのは心理的なアピールだけの場合や、本当に孤独で友達を探しているケースもあります。どちらにしてもあっさり聞き流してしまうのは相手が求めていないことなので、じっくり話を聞いてあげましょう。
「最近嫌なことがあったの?」「気軽に話せる人はいないの?」など、比較的答えやすい質問をしてみてください。友達がいないこと以上に根の深い悩みや不安がある可能性も否めないので、まずは相手のストレスを吐き出させてあげましょう。
友達になると伝える
友達がいないと言うのは、友達になってというお願いの可能性がありますので、その場合は「私でよければ友達になるよ」「これからもいい友達でいてね」と前向きな発言をしてあげましょう。
友達がいないと感じるのはいつも単独行動をしている、身近に相談できる人がいない、SNSで友達が増えないなど、色々な要因があるでしょう。自分が可哀想に感じる感情はいつまでも抱えるべきではありませんので、気分転換になるよう、過去よりも未来を意識した態度で接してみてください。
自己憐憫しやすい人の対策ポイント
友達がいないと他人にアピールするのは決して悪いことではありませんが、あまりにも悲劇のヒロインになってしまうと、逆に周囲が離れてしまう可能性もあります。では自己憐憫しやすい人がバランスよく周囲と交流するためにはどうするべきか、改善したいポイントをご紹介しましょう。
自分の感情を知る
「なぜ私だけ友達がいないの?」「誰も話しかけてくれないのはどうして?」など、可哀想な自分に集中せず、そんな風に感じるのは自己憐憫のせいではないかと冷静に考えてみてください。
誰にでもあることで、自分が大切だからこそ可哀想に感じることがあるのは当然。しかし自分の感情を知らないとさらにエスカレートするリスクもありますので、なぜ友達がいないと思うのか、どんな風に感じるのか、自己憐憫の可能性を理解して感情と向き合ってみましょう。
ポジティブに捉える
友達は数ではなく質が大切。一人だけでも相談できる人がいればそれで充分だとポジティブに解釈してみましょう。自己憐憫とは、過剰に自分自身を憐れに感じてしまうこと。
そんなネガティブな感情は、さらなるネガティブなエネルギーを引き寄せることもあります。友達が欲しい時は、素直に気持ちを表現して「友達になってくれませんか?」と元気よくアプローチしてみてくださいね。
まとめ
友達がいないと言う心理は、自分のことを忘れないでという周囲へのメッセージなのでしょう。今の時代はネットで簡単に仲間を見つけられる時代なので、人間関係の幅を広げたい時は、そんな環境を活用してみることもひとつの方法になります。
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