怒ると口を利かない人は、心理的にそんな態度にさせる理由があるのかもしれません。「怒っていないよ」と口では言いながらも、不機嫌な態度が目立つ人。会話ができない状態が続くとさらに状況が悪化することもありますので、できればコミュニケーションで解決することがベストです。
少し対処が難しい相手ではありますが、怒ると口を利かない人には心理的な部分を理解して接してみましょう。
怒ると口を利かない心理について
気分が悪く、何も話したくない時は誰でも経験があるかもしれません。怒ると口を利かないのは、心理的に次のようなことが挙げられます。
フェードアウトを狙っている
怒ると口を利かないのは、心理的に事を荒立てたくない気持ちがあり、口論になった状況をそのままフェードアウトさせたいためです。余計な口論を続けて関係が悪くなるより、黙って様子を見たほうが無難。
そのためには多少言いたいことがあっても我慢したほうが将来的にメリットがあると思っているのです。このタイプは自分から解決策を提案することはなく、状況に合わせて対処することが多いでしょう。
これまでにもフェードアウトさせた経験が多かったので、特別辛いことはなく、黙って距離を置いたほうがその間ストレスがなく逃げ場が作れます。
怒りの頂点にいる
怒ると口を利かないのは、心理的に今怒りの頂点にいて頭の中が真っ白なのかもしれません。何を言うべきか意見がまとまらず、必然的に言葉が出てこないのでしょう。
意図的に黙っているのではなく、頭の中が整理できない状態といえます。感情的になると、言わなくてもいいことまで言ってしまうことがあり必ず後悔するもの。
カッとなりやすい人は自分の性格を理解しているので、順序よく相手にアプローチするためにも、適切な言葉や表現を頭の中でまとめている状態です。
自己表現が苦手
怒ると口を利かない人の心理背景には自己表現への苦手意識があり、感情的になるとさらに言葉が見つからなくなります。言いたいことが上手く整理できないので、相手に反論してもやり返されてもっと大人しくなることが想定されるでしょう。
上手く気持ちを説明できないのは、他人への警戒心が強いことが根底にありますので、批判されないよう口を利かないほうが自分にとってよいのかもしれません。
たとえ意思表示しても、他の人に受け入れてもらえないだろうという気持ちがあり黙り込んでしまうのです。
やり返されるのが嫌
怒ると口を利かないのは、心理的に相手が逆切れしてさらに状況が悪くなることが不安なためです。しばらくして声をかけられても、いつまでも不機嫌な表情のまま。
言いたいことを言わずに我慢しているので、さらにストレスが溜まりネガティブになってしまいます。やがて世間話くらいならできる状態になっても、喧嘩をぶり返すようなことを言いそうな自分が心配に。
口が達者な人が相手だと尚更自分に勝ち目はないので、気持ちがすっきりしないままずっと過ごしてしまいます。
セルフコントロールしている
怒ると口を利かない人は、心理的に我慢して自分の気持ちを落ち着けているからです。セルフコントロールが得意で、感情的にならず冷静に物ごとを考える人なのですが、あまり相手がしつこいと激しく怒ってしまうこともあるでしょう。
口論になるとお互いにヒートアップ。相手を傷つけるようなことも勢いに乗って言ってしまうことがありますよね。過去にそんな経験があり、同じようなことが起こらないためにもプロセスしている途中なのです。
謝ってほしい
怒ると口を利かないのは、心理的に相手が悪いと思っているからで、決して自分の立場を譲らず相手に謝ってもらいたいためです。口を利かない人はある種の威圧感があり、そんな雰囲気が苦手な人はその場で自分が悪かったと認めてしまうことも。
根気比べでは誰にも負けないほどとても頑固なところがあります。会話をしてお互いの気持ちを理解するよりも、徹底的に相手と距離を置いて解決したがるタイプです。
察してほしいから
怒ると口を利かない人は、心理的に自分をアピールする以上に相手に労わってもらいたい、気持ちを察してほしいと受け身になっているため。気分がよければ話題が弾み笑顔も出てきますが、口を利かない行為は何か気に入らないことか不安があるため。
口を利かないのに全く平気な素振りで話しかけてくる相手には、さらに不快な思いを抱くはずです。察してほしいと思っても、実際は言葉にしないとわからないことが色々とあります。とくに恋愛関係なら男女の違いもあり、勘が鈍く感じる場合もあるかもしれません。
怒って黙る人とのコミュニケーション方法
怒って黙る人とコミュニケーションをとるのはとても大変。時間が経った頃には何が原因だったのか忘れてしまい、また同じことの繰り返しになってしまいますよね。では怒ると口を利かない人にはどのような対処がいいのか、ポイントをご紹介していきましょう。
相手のペースを崩さない
口を利かないのは、今会話できる状態ではないためです。怒っているから話したくないという態度は、相手への思いやりでもありますので、そんな時は尋問したり喧嘩を売ったりするようなことは言わないこと。
相手のペースに合わせて、気分が落ち着くまで待ってあげるといいかもしれません。また時間が経って会話が始まっても、話し方や声のトーンも相手に合わせること。
自分ばかり意見を主張せず、相手の言葉もきちんと受け止めましょう。無理やりアプローチはせず、タイミングを意識して接してくださいね。
感情的にならない
怒ると口を利かない人には感情的に対処しないことは基本中の基本。かなり不快な気持ちを抱いている可能性がありますので、プッシュしすぎると言い争いがさらに悪化することもあります。
どうしても相手の意見が知りたいなら喧嘩腰に会話せず、冷静に「意見を聞かせて」と丁寧に接してみましょう。口論になると、相手が正論を述べていても理解したくないため、さらに反撃してしまいますよね。そうならないためにも、肯定的に相手から意見を聞き出しましょう。
メールや手紙でコミュニケーションをとる
対面の会話だと相手の仕草や態度も不快に感じることがありますので、余計な情報を頭に入れないためにも、意見を伝える場合はメールや手紙を使うこともおすすめです。
頑固な人は連絡をもらってもすぐに返信してくることはないかもしれませんが、何度か自分からコンタクトをとり、きちんと話し合いたい気持ちを伝えておきましょう。
怒っても黙るのはよくない理由
怒って口を利かなくなる人は意外と多いですよね。しかしお互いの意見が食い違う時こそ、きちんと会話したほうがいい理由があります。
誤解されてしまう
怒って黙るとそこから何も進展がないので、たとえ頭にくる相手でもできる範囲でコミュニケーションをとりましょう。何も言わないと相手に都合よく解釈される、または誤解されることもあり、黙っているために不利になることも。
そう思えば、気が乗らなくても口を利かない理由は説明したほうがいいかもしれません。
逃げる習慣がついてしまう
口を利かないのは相手を攻撃しない意味もありますが、人によっては黙る行為こそ否定的な態度に思うこともあります。黙って時間が経ったら解決…ということも可能性としてはあるので、そのほうが嫌な思いをせずに楽。しかし我慢するのが習慣になると、意見を主張せず逃げる癖にもつながります。
まとめ
怒ると口を利かないのは大人としてのマナーを重んじているからで、感情を示さない感情表現をしているのかもしれません。自分が冷静になったら、必ず意見交換はすること。口論が上手にできるようになると、ストレスを抱えずに他人を受け入れることができるようになります。
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