空想するのは心理状況も関係しているため、習慣的に現実逃避したがる人は、心の中を理解してあげることが大切です。ふとした時に現実世界から目を背けたり、「もしこうだったら…」と妄想したりすることは、度合いが違っても誰でも経験はあるはず。
そこで今回は、空想する人の心理や現実逃避したがるタイプとの付き合い方のポイントをご紹介しましょう。
空想好きな人の心理や特徴について
空想するのが好きな人は、意外と多く存在します。遠い目で考えごとをしている人などは、もしかすると一時的に違う世界にいるのかもしれません。では空想する人の心理背景について詳しく見ていきましょう。
孤独が好き
空想する人は心理的に孤独が好き。大勢でワイワイする環境よりも、一人で過ごすほうが快適なのです。他人に合わせて会話したり、気持ちを左右されたりするのが苦手。
人付き合いが苦手なわけではありませんが、積極的に自分から誘って何かするタイプではないでしょう。そのため空想する心理は、居心地が悪い時の回避策のようなもので、仕事中や飲み会の間など、自分だけの物静かな世界を作り出しているのです。
集中しやすい
空想好きの心理は、気になることがあるとどっぷり浸ってしまうタイプ。空想とは頭の中で自由に世界を作り出すことなので、決して不可能な状況はありません。
片想いの人と結婚する空想や豪邸に暮らす夢など、空想世界は全て自分だけのもの。そのため空想する人はとても集中力があり、空想行為で欲しいものが実際に手に入りやすくなる場合もあるでしょう。
願いごとがある時に実際に起こったことを想像すると、可能性が高くなると考える人も多いですよね。イメージトレーニングを無意識にしているのかもしれません。
現実に不満がある
空想する人は、心理的に現実世界に不満を抱えているためで、嫌なことから目をそらそうとしています。問題が解決しないといつまでも現実逃避したくなり、それが次第に習慣に。
ぼんやりと違うことを考えたり、思考がストップしたりするのは、現実世界が自分にとって厳しすぎるからなのでしょう。しかし空想世界にいけば問題が解決されるわけではなく、現実とは別のところで感情が大きく揺さぶられる可能性があります。
人生の一部になるほど空想好きになると、現実の不満と見分けがつかなくなるリスクがありますね。
想像力が豊か
何もないテーブルを見て、料理やドリンクなどがずらっと並んだ光景をイメージしたり、好きな人とドライブ中の会話を空想したりするのは、心理的に自分の想像力に満足しているため。
空想する内容は人によって違うものですが、想像力が豊かな人は心の動きが柔軟とも捉えられます。現実世界でもそのスキルを発揮しているので、もしもの場合を上手に対処しているでしょう。
空想する人は心理的に慎重な部分もありますので、危機管理能力の土台は想像力になっているのかもしれません。
自分を防御している
空想する人は、心理的に現実に直面する嫌なことから自分を守っています。たとえば苦手な人と鉢合わせしそうな場面で、違う方向に道順を変えるようなこと。
何か面白くないことが現実に起こった場合、人によっては他人に八つ当たりする、黙ってひたすら我慢するなど、さまざまな心の防御方法がありますよね。
空想する人は、心理的に自分を守るために無意識のうちに現実を避けるスキルがあるのです。ただし空想の世界に浸りすぎると、常に自分の心を守ってしまうため、他人にオープンにできない部分が増えてしまうかもしれません。
理想が高い
空想する人は、心理的に自分を向上させたい気持ちが強く、そのため自然と高い理想を求めてしまいます。空想世界には、完璧な人と恋をして幸福な人生を過ごす自分がいるのです。
理想ばかり高くなると、現実とのギャップが生まれてしまいますが、それでもなお空想を続けるのは理想がいつか叶う期待感が強いため。
そんな思考回路はモチベーションにもなる反面、欲しいものが手に入らないとすぐ空想するのは、現実との境目がわからなくなるリスクも注意が必要です。
責任感がない
空想するのは、自分だけの世界で誰にも迷惑をかけていないように感じますが、場合によっては現実で起こることを拒否して逃げていることも。
たとえば誰かに依頼されたことが嫌でやりたくない時、空想世界に浸り投げ捨ててしまうこともあります。空想好きのデメリットとして、責任感を持たないための逃げ道にしている場合があるので注意が必要です。
どうせできないからと最初から諦め、責任感のない空想世界から出てこなくなります。
現実逃避したがる人と上手く付き合うコツは?
空想するのは、あらゆる理由で現実逃避しているためで、心理状況を考えると付き合い方がスムーズになるはずです。「今何を考えているのかな…」と不安になる人とは、次のポイントを意識してみましょう。
邪魔しない
空想する人は心理的な理由があり、場合によってはそれが現実世界に向き合うためのステップになっている可能性があります。黙って考えごとをしている時は、空想世界に浸っているのかもしれません。
そんな時に無理やり現実世界に引き戻されると心が乱されてしまい、居心地が悪くなるでしょう。誰でも自分だけのスペースは持っていたいもの。好きな時に現実逃避ができる相手とは、とても快適な付き合いになるはずです。
リードしてあげる
会話の内容と表情が合っていない時は現実逃避しているから。そんな相手のぎくしゃくした態度を見たら、優しくリードしてあげましょう。
空想する人は、大人しく積極的に自分から意見や希望を言わない傾向がありますので、自分を満足させるために現実世界でできないことを空想世界で行っています。
基本的には受身形になりやすいので、上手に接するにはリードしてあげることが大切。たとえば会話が続かない時は、相手が興味を持ちそうなことをわざと話すなど、相手の心を丁寧に受け止めてあげましょう。
プライベートなことはあまり質問しない
現実逃避する人は、今不満や悩みがある可能性がありますので、空想することで気分を紛らわしています。このタイプは現実逃避していることを他人には知られたくなく、自分の情報は普段からあまり口にしないでしょう。
秘密主義でいるのは、他人を信用できないため。そんな人にしつこくプライベートを質問すると、どんどん離れてしまう可能性があります。誰にも話したくないことは、ひとつや二つはありますよね。
全く現実世界に入ってこない人は、理解を得るのが難しいタイプですが、心を開くまでは踏み入ってはいけない部分があることを理解してあげましょう。
空想ネタを提供する
現実逃避したがる人は、なんの制限もなく自由に自分が好きな世界を作り出したい願望がありますので、それはある種の趣味ともいえるでしょう。
疲れた時や嫌なことがあった時に、ストレス発散のために趣味に没頭する人は多いですよね。空想する時間も同じ。自分だけの世界で集中して、現実世界から切り離されて気分転換しています。
そんな人とは一緒に趣味を楽しむことも方法のひとつ。たとえば「今100万円あったら何に使う?」など、空想ネタを提供してはいかがでしょうか。
好きな相手なら「もし私たちが結婚したら、どんなところに住んでいると思う?」など、現実逃避を使い軽くアプローチするのもよいかもしれません。
まとめ
空想する人は、心理的に現実から距離を置きたい理由があるのでしょう。現実逃避はメリットもデメリットもありますので、相手の心の中を少しだけ覗いて上手に対処してあげてくださいね。
☆弊社の公式ホームページのコラムもお勧めです!
コメント