黙ってテレビを見られない人の心理状況には、どのようなものが関係しているのでしょうか。テレビの見方は人それぞれで、黙って集中する人や一人でもテレビに話しかける人などもいます。
そして中にはコメントが多く、一緒に見ている人が少し迷惑に感じてしまうタイプもいるようです。そこで今回は、黙ってテレビを見られない心理や対処法について詳しくご解説していきましょう。
黙ってテレビを見られない心理について
「なんでそんなことするの!」「早く行け!」など、テレビに向かってつい話しかけてしまうタイプ。そのような人は、次の心理状況が関係しています。
自分の気持ちを伝えたい
黙ってテレビを見られない心理になるのは、自分の気持ちを誰かに伝えたい欲求があるからです。「よかったね」「ダメだよ、それじゃ」とテレビに反応して、自分がいいと思うものや嫌だと感じることを他人に伝えてつながり合いたい気持ちがあります。
それはSNSで美味しい料理の写真を投稿するのと同じ感覚。自分が好きなものを人に伝えて喜んでもらいたい思いがありますので、テレビを見ている時も気持ちをオープンにしています。
現実逃避している
現実逃避したいため、テレビの世界にどっぷりはまって現実から目を逸らそうとする人もいます。仕事で嫌なことがあった日、家でテレビを見ながら仕事のことを忘れようとする場合もあるでしょう。
そんな自分の気持ちを応援するために、つい独り言を言ってしまうこともあります。現実に満足している時は、テレビを見ながら文句を言いたくなることは少ないでしょう。逆に目の前のことから逃げたい時は、映画やドラマなど、架空の世界を好む場合もあるのです。
楽しみたいから
黙ってテレビを見られない心理は、純粋にテレビを楽しんでいるためで、何ごとも丁寧にこなしていく傾向がある人です。掃除しながらのテレビを見るように「ながら」行為はしないタイプ。
きちんとテレビの前に座り、集中して番組を楽しんでいます。ひとつのことに没頭しやすいので、他のことが目に入らない時もあるでしょう。しかしじっくり取り組む性格なので、テレビも人一倍楽しみ、ポジティブな気持ちで過ごせる人です。
不安になっている
黙ってテレビを見られないのは、心理的に不安や緊張など、ネガティブな感情が関係しています。たとえば一人暮らしで孤独感に苛まれている人は、テレビが話し相手になっているので、文句を言ったり笑ったりすることがあります。
不安などのネガティブな気持ちは声を出すことで軽減するため、テレビに話しかけて気持ちを吹き飛ばしているのでしょう。黙ってテレビを見るとさらに孤独を感じてしまうので、思ったことは口に出すよう心がけています。心のバランスをとるためにテレビが大事な存在になっているのです。
存在価値をアピールしたい
自分の存在価値を確かめたい思いがあるため、黙ってテレビを見られない心理になる人もいます。黙ってテレビを見ていると、周りの人に自分のことを忘れられそうで不安になるのです。
そのためテレビにケチをつけたり、大声で笑ったりすることもあるでしょう。隣の人がつられてしまうと、自分の存在価値が実感できて満たされるという仕組み。
テレビ番組に興味があるのではなく、自分の存在価値を誰かに認めてもらいたいのかもしれません。
自分の気持ちと向き合っている
自分の思考や気持ちに深く入り込み向き合っているため、黙ってテレビを見られない心理になることもあります。頭で考えているだけではなかなか実感できない自分の思い。
日記を書いてストレスを発散するように、気持ちを言語化することで精神統一できる場合もあります。黙ってテレビを見られないのは、自分が感じることを言葉にして、今どのような気持ちになっているのか知りたいため。また、テレビの音をシャットアウトして自分と向き合うために話しかける意味もあります。
静かにテレビを見ないデメリットとは?
黙ってテレビを見られないのは、心理的な要因がいくつかありますが、一緒に見ている人がいると迷惑になることもあるでしょう。メリットとしては、一緒に感情を共有して共感力を高められることがありますが、次のようなデメリットには注意が必要です。
他の人が集中できない
番組の内容によっては、静かに見て集中したいものもありますよね。しかし黙って見られない人が隣にいると、声を発するたびに集中力が欠けて迷惑になってしまいます。
たとえば他の人から送られてきたメッセージを読んでいる時に、誰かがそばで話していると少し気になります。テレビも同じく集中したいと思う時があり、情報入手のツールとして大事なもの。
だからこそ黙ってテレビを見たい人も存在しますので、自分が発信したいことがあってもまずは一緒にいる人の気持ちを考えることも大事なのでしょう。
内容が頭に入らない
黙ってテレビを見られないと、周囲に与える影響だけでなく、自分にも及ぼすデメリットがあります。いちいちケチをつけたり話しかけたりする状況は、自分の感情を外に向けることで頭がいっぱいになり、番組の内容が頭に入ってこないことも。
感情を声に出すことで、自分自身の本心に気づき対話したい思いがあるのでしょう。しかしそうなると、せっかく見ているテレビも自分の感情が気になり内容に入り込めず、映画やドラマなどの魅力が100%理解できないこともあるのです。
黙ってテレビを見られない時の対処方法
テレビに話しかけるのは悪いことではありませんが、心理的な意味を考えると不安やストレスの解消など、問題はテレビ以外のところにあるかもしれません。また一緒に見ている人の邪魔をしないためにも、テレビを見る時は次の対処方法をぜひ実践してみましょう。
意見交換の時間を設ける
映画などは、一瞬でも気を散らしてしまうとストーリーを見逃してしまうことがありますので、もし誰かと一緒にテレビを見るなら意見交換する時間を設けましょう。
コマーシャルの時だけ気持ちを伝えるなど、自分の中でルールを設ける、または一緒にいる人と事前に決めておくなど。番組の途中にこのような時間があると気持ちの整理もしやすくなり、お互いに感じたことを共感できますし、テレビの邪魔にもなりません。
一緒に楽しんでしまう
黙ってテレビを見られない人と一緒にいる時は、逆に一緒にケチをつけたり笑ったりしてしまうことも対処方法です。独り言を言う癖はなかなか直せないこともありますので、逆にそんな人とコミュニケーションを楽しんでしまうのも方法。
黙っていられない人は周囲の反応を期待している場合もあるので、わざと大げさにリアクションするなど、一体感を意識することもよいでしょう。
見る前に意見交換する
黙ってテレビを見られない人は無意識に言葉を発してしまうこともあり、番組が始まってからでは阻止できないかもしれません。このため見る前に番組の内容をざっと確認して、どのような展開になるか想定しておくこともよいでしょう。
番組が始まる前に、一緒にいる人に自分が感じることをある程度伝えておくと、番組中に発言することは減らせる可能性も。たとえば映画ならストーリー展開、見どころ、役者などのデータを事前に共有しておけば、その時点で自分の感情は外に出せるでしょう。
まとめ
黙ってテレビを見られない人は、心理的に心に溜めたものを発散しているのでしょう。ネガティブになっている時はテレビに文句を言ったり、逆にハッピーな時は大笑いしたりすることも。
自分の心の状態を知るためにも、テレビとの付き合い方は一度意識してみるとよいですね。一緒にテレビを見る人とよい時間を過ごすためにも、相手の性格や考え方を理解してあげるとより充実するのではないでしょうか。
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