学歴にこだわる人の心理については、理解できないと思う場合もありますよね。学歴や職業といったステータスだけで人の優劣を決めることはできず、相手がどのような人かを判断する材料のひとつに過ぎないという考え方も。
そのような中で、学歴に過剰にこだわる人と出会うと、自分とは違いすぎてついていけない…と思う場合もあります。そこで今回は、学歴にこだわる人の心理に隠された本音について詳しくお伝えしていきましょう。
学歴にこだわる人の心理になる理由
学歴がどれほど重要なものであるかは、各々の価値観が関係してくるところです。では、学歴にこだわるのはなぜなのか、考えられる理由について詳しく見ていきましょう。
社会的なステータスを重視している
学歴にこだわる心理になる人は、ステータスを重視している可能性があります。真心や思いやりといった抽象的なものよりも、他者から評価されることで明白になる社会的な地位を大切にしています。
お金持ちや勝ち組の生活に憧れを抱いている人は、社会的なステータスを重視する傾向にあるでしょう。学歴が高いことは、地位が高い職業に就き経済力を手にすることにつながるケースもよくあるもの。
こうした物質的に豊かな暮らしに憧れている人は、学歴にこだわる心理になりやすいでしょう。
他者よりも優位に立ちたい
闘争心が強い人は、他者よりも優位に立つために学歴をアピールする場合があります。学歴にこだわる人の心理は、大きく分けると「学歴に自信があるケース」と「学歴に自信がないケース」の2パターンあるもの。
自分の学歴に納得しておらず、不安感や劣等感を抱えているために他者を攻撃する人もいれば、その逆もあるのです。自分の学歴がいかに輝かしいもので、学生時代から周囲に認められてきたかを知らしめたくて、自ら話題を出す人もいるでしょう。そして相手の学歴を聞き、自分と比較して満足したいと考える人もいます。
過去の成功体験を大切にしている
過去の栄光にしがみつくことで、現状に満足しようと試みる人もいるでしょう。過去の栄光が必ずしも現在の能力を表しているわけではないとしても、現実を見つめることに不安を覚える人は、過去の成功体験に執着してしまうケースも。
学生時代から頭がよかった、勉強を頑張って名門大学に合格した、そしてレベルの高い教育を受けて一人前の大人となり卒業したことなどをアピールする人もいます。
これは過去の成功体験が自分の価値を証明してくれるものと信じているからで、他者にもそのことを認めてもらいたくて価値観を押しつけてしまう場面もあります。
自分が優秀であることをアピールしたい
自分がいかに優秀であるかを知ってもらうことは、様々なメリットがあるでしょう。特に職場では、上司や先輩から一目置かれたり、部下や後輩から慕われたりすると期待できるもの。
さらにはライバル視している同僚がいる場合、自分のほうが有能であることをアピールすると、萎縮させて先回りできそうだと思うケースもあります。
学歴は、その人の努力や実力を証明するものではあるため、社会に出てから様々なシーンで活きてくる場合もあるのです。
学歴にこだわる心理になる人の特徴
学歴にこだわる心理になる人の共通点を知ると、今までよりも接しやすくなる可能性があります。では、よくある特徴について詳しくお伝えしていきましょう。
学歴に自信がある
自分の学歴に誇りを持っている人は、学歴にこだわる心理になりやすいでしょう。並々ならぬ努力を以て有名大学を卒業した人、周囲の仲間よりも向上心を持って大学院まで進学した人などは、その経歴に自信を持っている場合が多いです。
他の人には成し遂げられなかったことをやり遂げた自分を認めている人は、「自分は優秀である」と信じて疑わないケースも。このため周囲からも評価されて当然だと考えており、つい自慢話をしたりマウンティング行為をしたりしてしまう人もいるでしょう。
承認欲求が強い
承認欲求が強い人は、他者から褒められることを常に意識しています。学歴や学力に自信がある人は、友人といても学生時代の話ばかりする場合も。
そして「すごいね」「昔から賢かったんだね」など、求めている言葉をもらえるまで同じ話を続ける人もいるかもしれません。また、中には学歴だけではなく、収入や購入したものなども自慢する習慣がある人もいます。
高級レストランで食事をした、恋人からブランド品をプレゼントされたと話し、自分の価値を知ってもらおうとする場合もあるでしょう。
学歴が重要であると親から教わってきた
学歴は社会生活においてとても大切なものだと信じている人もいます。それは社会に出てから感じたことというよりも、子供の頃から親に教わってきたと考えられるでしょう。
学歴社会を生き抜いてきた親から「一生懸命勉強してレベルの高い大学に入りなさい」「そうすればレベルの高い企業に就職できて幸せになれる」と教えを受けてきた人も。
この場合は、必然的に学歴にこだわる心理となり、それが当たり前の感覚だと思うこともあります。
コンプレックスを克服したい
学歴にこだわる心理になる人は、コンプレックスを抱えている場合も多いでしょう。目指していた道に進むことが叶わなかったので、社会に出てからもその苦しみを引きずっている人も。
学力が合格ラインに届かなかったというだけではなく、家庭の事情のために入学や卒業ができなかったという場合もあります。そのコンプレックスを解消したいと願いながら、術が見つからず他者と衝突してしまうケースもあるでしょう。
学歴にこだわる心理になる人との接し方
学歴にこだわりを持つ人とは、どのような接し方をすることが望ましいのでしょうか。適切なやりとりの仕方について詳しくお伝えしていきましょう。
表面だけで判断しない
学歴やステータスにばかりこだわる人だと思うと、敬遠したくなってしまう場合もありますよね。「自分とは価値観が違う」「嫌なことを言われそう」とネガティブなイメージを持ってしまうケースも。
しかし表面や一時の言動だけで決めつけることは、人間関係を狭める要因になってしまいます。きっと親しくなれるチャンスがあると信じ、心を開いてやりとりしてみましょう。
他の話題を出して親しくなる
学歴の話になるとわかり合えない相手でも、他の話題なら楽しく会話できる可能性もあります。例えば趣味や好きなものについて質問したり、仕事の相談ごとを持ちかけたりする方法もあるでしょう。
打ち解けるには、まず自分から歩み寄ることがとても大切です。最初の一歩を踏み出せば、案外スムーズに親しくなれるとわかることもあるでしょう。
相手の努力や実力を認める
相手の努力や実力を認め、称賛することで距離が縮まるケースは多いものです。特に相手が誇りを持っている部分について褒めると、「この人はよくわかってくれている」と好感を持たれやすいでしょう。
学歴について褒めるのもよいですし、普段から見ている仕事ぶりについて具体的に褒めるのも効果的です。「○○さんはいつも周りを見てサポートしてくださるので、私も皆さんも助かっています」「先程のプレゼン、とてもわかりやすくて感動しました」など、素直な気持ちを伝えてみましょう。
マウントをとられても気にしない
学歴にこだわる心理になる人からは、マウントをとられる場面もあるかもしれません。ここぞとばかりに自慢されるのは癪に障りますが、苛立つあまり言い返すようなことがあると、口論に発展してしまうリスクも。
そうなると、お互いに時間や労力が無駄になってしまうというデメリットもあるため、気にせず聞き流すことが得策です。
まとめ
学歴にこだわる人の心理を知ると、意外と接しやすい相手だとわかる可能性もあるでしょう。あまりにも学歴の話ばかりされるケースでは、少し距離を置いたほうが心穏やかに過ごせる場合も。
しかし人は様々な面を持っていますので、学歴にこだわるところ以外は共感できたり尊敬できたりすることもあるはずです。寛容な心で接すると、よい関係を築けることは多いでしょう。
☆こちらの弊社公式HPのコラムもおすすめです!
コメント