喧嘩して出て行く心理を知ると、どう接するべきなのかが分かる場合があります。自分は喧嘩しても家を出て行くタイプではない場合、戸惑ったり不安を感じたりすることも。
でも相手の本音を理解することにより、落ち着いて行動できるようになる可能性もあるでしょう。
では今回は、喧嘩して出て行く心理について詳しくお伝えしていきますので、対応の仕方に悩んだ時に役立てていただけると幸いです。
喧嘩して出て行く人の心理
喧嘩して出て行く人の心理には、様々な思いが隠されています。まずはこちらの内容について詳しくお伝えしていきましょう。
冷静になりたい
喧嘩するとヒートアップしてしまうケースは多いもの。だからこそ冷静になることが必要だと感じるので、喧嘩して家を出て行く心理になる人もいます。
そうすることで一人になれるので、頭の中を整理できると考えるのでしょう。少し相手と距離を置いて気持ちを落ち着かせたいのです。
「一人になりたいのかな…」と思った時には、無理に止めずに時間を与えることも大切です。そして相手が落ち着いた時には、話し合いの時間を持つことが理想的でしょう。
相手に反省してほしい
二人の考え方が違うだけではなく、自分の意見が通らないようなこともありますよね。更に真っ向から意見を否定されて傷つく場面もあるかもしれません。
この時には、相手に反省してほしいと考えるので、喧嘩して家を出て行く心理になりやすいでしょう。
自分の行動を後悔したうえで、歩み寄ってきてほしいと願っている可能性もあります。この場合は、一方的に責めるのではなくなぜ自分が傷ついたのか、穏やかに、そして具体的に説明することが求められるのです。
自分が悪いと自覚している
喧嘩の責任は自分にあると理解しているので、相手と顔を合わせたくなくて家を出る心理になるケースもあります。
そうすることで相手を守ろうとする人もいるでしょう。もし自分の行動を反省しているとしたら、素直に謝ることも必要です。
勇気の要ることですが、自分の非をきちんと認めて、反省している思いを伝えるようにしてみましょう。
関係を修復できないと思っている
喧嘩することで今まで以上に仲良くなれる関係性もあります。でもそうではなくて、既に修復不可能になっているケースもあるでしょう。
この場合は「相手と別れた方がいい」という思いがあるので、喧嘩して出て行く心理になります。そして関係を清算したいと考えている可能性もあるでしょう。
この場合は、無理に関係を続けようとしても難しい場合があります。愛情が冷めたまま一緒にいるのではなく、「別れたい」という相手の気持ちを尊重することも必要になるでしょう。
家を出て行く行動をとる人の特徴
喧嘩した時に家を出て行く人には、共通する特徴があります。では、いくつかの共通点について詳しくお伝えしていきましょう。
自己主張が強い
自己主張が強い人は、大切にしている価値観や信念があることが多いです。このため自分自身が正しいと信じる道を進むように普段から意識しているのです。
喧嘩した時に家を出て行くのは、そのようなタイプの人にとっては当然のことかもしれません。
そして今この場所にいることにより不満が募り、自分らしくいられないというデメリットがあるので、出て行くしかないと決めるケースもあるでしょう。
自分の考えが正しいことを主張すべく家を出て、その後に相手に反省してもらおうと考えている可能性もあります。
感情表現が苦手
普段から感情を表現するのが苦手な人もいますよね。この場合は、恋人や友人と喧嘩した時も「自分の感情をうまく伝えることができない…」と悩むことも。
無理に自分の感情を表現しようとしても、本当に伝えたかったこととは違うものになってしまうと感じるので、諦めるしかないと思い家を出て行く心理になることもあります。
でも心の中では「自分の気持ちを理解してほしい」と思っていたり、「もう少し寄り添ってくれたらいいのに…」と不満を感じていたりする可能性も。
本当は孤独な気持ちがあっても、それを表に出せない性格なのだと把握することが必要になるでしょう。
都合が悪くなると黙り込む
口論になったりトラブルが生じたりした時に、何とか言い訳をして「自分は悪くない」と伝えようとする人もいます。
でも人によっては、言い訳はしたくないと考えてとにかく黙り込むようにする人も。もしくは、相手の方が弁が立つと分かっているので、「どう頑張っても勝てるわけがない」と思っている場合もあるでしょう。
この場合も、自分の感情を表現することでより不利になってしまうと思うため、喧嘩して出て行く心理になる人もいるのです。
対立したくない思いが強い
これ以上相手との関係を悪くしたくないと思った時に、喧嘩して出て行く心理になることがあります。
このまま言い合いを続けていても話が平行線になってしまうと考え、それなら一度頭を冷やしてこようと思い、自分からその場を去る人もいます。
相手から「出て行って」と言われる前に出て行こうと、自分なりのプライドや思いを貫こうとする人もいるかもしれません。
喧嘩後に出て行かれることのデメリット
喧嘩後に相手に出て行かれることで、デメリットが生じる場合もあります。こちらの内容についても詳しくお伝えしていきましょう。
関係性が悪化しやすい
恋人の気持ちを無視して一方的に出て行く場合は、更に摩擦を生んでしまうこともあるのです。
そして「何を考えているのか理解できない…」と思われて、不信感を持たれるようなケースもあるでしょう。
話し合いを避けたいという思いもあるのかもしれませんが、それでは根本的な解決にはならないのです。
毎回のように喧嘩して出て行く行動をしていると、もう追いかけて関係を修復する気持ちになれない…と思われてしまう場合もあるでしょう。
更にストレスが溜まる
このまま話し合って同じ時間を過ごしている方がストレスが溜まると感じて、家を出て行く心理になる場合も。
でも本来は、喧嘩後に一方的に出て行かれることにより、相手としてはそれがストレスにつながってしまうケースもあるのです。
出て行く側としては多少気分がすっきりするかもしれません。でも残された側としては「なんて勝手なんだろう…」と思い、気持ちをぶつける場所もなく余計に辛くなってしまうのです。
謝ったり少しでも和解したりしてから家を出た方が、ある程度ストレスが軽減することを把握しておくようにしたいですね。
話し合いにくくなる
これからきちんと話し合いをしようとしている中で、相手が家を出ることにより「向き合うこともしないなんて…」とがっかりする場合もあります。
そして「自分も感情的になりすぎたので、それを謝ろうとしていたのに…」と悲しくなるケースもあるでしょう。
このためまずはきちんと話し合いをしたうえで、それでもお互いに考え方が変わらないとしたら、少し距離を置くような対応をした方が賢明です。
自責の念が強くなりやすい
「自分のせいで相手が出ていってしまった…」と自責の念を強く持ちすぎてしまうこともあるかもしれません。
本当はお互いに非があったとしても、一方的に出て行かれた側としてはそうは思えない場合もあるでしょう。
このため自分勝手な行動をせず、お互いに非を認めて気持ちに寄り添うような行動の仕方をすることが必要になります。
相手に対しての理想的な謝り方
相手に謝ろうと思った時には、理想的な謝り方があります。では、いくつかの方法やポイントについて詳しく見ていきましょう。
丁寧に自分の考えを伝える
自分に至らないところや非がある場合は、丁寧に気持ちを伝えて謝るようにしたいですね。喧嘩している時間が長くなればなるほど、二人の関係が悪化してしまうリスクがあるのです。
このため「これからも一緒に歩んでいきたい」という気持ちがあるなら素直に、そして丁寧に自分の考えを伝えてから謝ることが理想的でしょう。
相手を大切に思う気持ちを話す
相手に謝りたいと思った場合は、自分が相手を大切に思う気持ちを伝えてから謝るという方法もあります。
もしくは、先に謝ってから相手への愛情や「これからも一緒にいたい」という気持ちを伝えるという方法もあるでしょう。
いずれにしても、大切にしたい相手だからこそ自分の非を認めて謝っているということを相手に伝えることが必要です。
その思いが伝われば、相手からも「自分にも非があったので申し訳ない」と言われる可能性があるでしょう。
反省を込めて謝る
相手が原因ではなく、自分に非があって喧嘩に発展するケースもありますよね。この場合は、反省している気持ちをしっかりと伝えることが重要です。
そして二度と同じことはしないよう配慮することも伝えるようにしたいですね。そうすると、相手が許してくれて関係を修復できるケースもあるのです。
でも反省していないように思われてしまうと、「また同じことをされるのでは…」と不安にさせてしまう場合もあるかもしれません。そうならないためにも、しっかりと反省している気持ちを表現するようにしましょう。
相手の状態を見て謝り方を考える
例えば既に相手がクールダウンして穏やかに過ごしているとしたら、こちらも穏やかに謝ることができるでしょう。
でも素っ気ない態度をとってきたり無視してきたりする場合は、もう少し時間を置いてから謝ったほうがよいかもしれません。
どのタイミングで謝るのがベストなのかは、相手の様子を見ながら考えて行動することが求められるのです。タイミングを逃すことで謝れなくなってしまい後悔することは避けたいですね。
相手に対してしない方がいい行動
喧嘩した相手に対してしない方がいいNG行動があります。では、いくつかのものについて詳しくお伝えしていきましょう。
表面だけ謝る
とにかく形だけ謝ろうという姿勢で謝った場合は、誠意が伝わらないことがあります。表面では謝っていても、「悪いと思っていないのだろう…」と相手に見透かされてしまうリスクもあるでしょう。
もし自分にも非があるなら、心を込めて謝ることがとても大切です。謝る時の言葉の選び方によっても、形だけの謝罪かどうかは相手に分かるもの。そのことを理解したうえで、誠実な接し方をしていくことが必要になるでしょう。
こちらも無視する
喧嘩の後に相手が無視してきた場合、こちらも無視するということはできるだけしないようにしましょう。
相手が無視してくるケースでは、「謝りたくない」と思われている可能性があります。それに対してこちらも同じように対応すると、結果として意地の張り合いとなり、仲直りができなくなってしまう場合が多いのです。
このため相手の態度が素っ気なかったり、無視をしてきたりすることがあっても同じような接し方はせず、こちらからは穏やかに話しかけてみるという心の余裕を持つことが大切でしょう。
相手を否定して責めすぎる
相手の言動に対して一方的に否定すると、更に距離ができてしまうことが多いでしょう。相手のことを責めるような言い方を続けると、居場所がないという感覚になり「家を出て行くしかない…」と思わせてしまうのです。
そうならないためには、相手の考えをしっかりと聞く姿勢を持つようにしましょう。このうえで、自分と考え方が違ったとしても、否定せずに折り合いをつけることが大切です。
それができると、責めたり傷つけ合ったりすることなく、お互いに自然に謝れるようになるかもしれません。
逆切れする
喧嘩した後に相手が無視してくるからといって逆切れするという行為もNGです。喧嘩後に逆切れしてしまうと、相手の神経を逆撫でしてしまい、お互いにヒートアップしてしまうことがよくあります。
このためできるだけ冷静になることが必要なのです。もし相手がカッカしているように見えた時でも、自分だけは冷静でいようと心がけることが、結果として仲直りへの近道になることがとても多いでしょう。
喧嘩して出て行く心理になる人への接し方
喧嘩して出て行く心理になり行動に移した人に対しては、いくつかの接し方があります。こちらの内容を詳しくお伝えしていきましょう。
すぐに連絡をとろうとしない
相手に対して謝りたいという思いを持ったり、まだ言いたいことがあったりしても、すぐに連絡しない方がよい場合があります。
お互いに一人になってみた方が気持ちの整理ができて、冷静になれることもあるでしょう。それなのに、すぐにLINEのメッセージで怒りをぶつけるようなことをしたり、今どこにいるのかを尋ねたりすると逆効果になってしまうリスクがあります。
相手にも考えがあるので、一人になる時間をお互いに持とうと思うようにしてみましょう。このうえで、しばらくしてから「大丈夫?できれば戻ってきてほしいです」のようにLINEを送ってみる方法もあるでしょう。
自分の気持ちを穏やかに伝える
感情的になることはなるべく避け、自分の気持ちを穏やかに伝えるようにしたいですね。それができれば、相手から連絡があった時にも丁寧な対応ができるでしょう。
感情的な態度をとってしまうと、せっかく相手が謝ろうとしても「やっぱり謝りたくない」と思われてしまうかもしれません。
このため少し一人になってみたうえで、相手を大切に思う気持ちを穏やかに伝えるようにすることが、仲直りのためにも必要になるでしょう。
相手の気持ちを尊重する
自分を置いて一方的に出て行ってしまったことに対して、もう信頼できないと思う気持ちになることも。
でも相手なりに考えがあり、辛いと感じていたのかもしれないと思うようにすることも大切です。
そのためには、相手の気持ちを尊重するようにしましょう。そして相手の立場になって考えてみると、今後の接し方も決めやすくなります。
自分の言動により辛い思いをさせた可能性があると感じると、「謝らなければ」と自然に思える場合もあるでしょう。
関係を修復する努力をする
喧嘩して出て行く心理になった相手と関係を修復させるためには、努力することが大切です。そしてタイミングを見計らって話しかけるようにしたいですね。
相手がまだ帰宅しないケースでは、連絡してみるようにしましょう。このうえで誠実に謝ることができれば、相手からも謝ってくる場合もあります。
そして今まで以上に絆が深くなり、今後は喧嘩しても出て行くのはやめようと相手が思うようになる可能性もあるでしょう。
喧嘩して出て行く人の心理を冷静に理解してみよう
喧嘩して出て行く人の心理については、できるだけ冷静に理解するようにしたいですね。自分ならしない行動だとしても、相手なりに仕方なくそうするしかなかったケースも。
そう考えると、こちらが謝る必要性を感じることもあるかもしれません。そしてどうすればお互いに幸せになれるのかについても、一度じっくりと考えるようにしてみましょう。
これまでの自分の対応の仕方により、相手に我慢をさせていたケースも。自分なりによく考えてみることが、現状を見つめ直すきっかけになることもあるのです。
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