気持ちだけで嬉しいと言うのは、心理的にどのような理由があるのでしょうか。とくに男性から言われた場合、特別な感情が関係しているのか、それとも逆に距離を置かれているのか気になりますよね。
性別は関係なく、友人やお世話になっている人から「気持ちだけで嬉しい」と言われた経験がある人は多いかもしれませんが、一瞬どう受け止めていいのか困ることもあります。そこで今回は、気持ちだけで嬉しいと言う心理について詳しくご解説していきましょう。
気持ちだけで嬉しいと言う心理について
友人に誕生日プレゼントを買ってあげたお礼に「今度、食事をご馳走するね」と言われた時、「気持ちだけでいいよ」「ありがとう、気持ちだけいただくね」と返すことがありますよね。
「気持ちだけで嬉しい」という言葉には心理的にどのような意味があるのか、詳しくご説明しましょう。
自分が困るから
気持ちだけで嬉しいと言う心理になるのは、相手のお返しが自分の欲しいものでない、または不要な場合など、結果的にもらっても困るものを受け取りたくないからです。
自分とは好みが違う友人にお返しされるのが不安な時などは、気持ちだけで嬉しい心理になりやすいでしょう。苦手な場所で食事をご馳走されるよりも、「ありがとう」の一言だけのほうがすっきりして満足できるのです。
他人に何かしてもらった時、感じ方は人によって異なります。「気持ちだけで…」と言うのは、価値観の違いも関係しているのでしょう。
相手に負担をかけたくない
気持ちだけで嬉しいと言う心理になるのは、相手に負担をかけたくないためで、お返しを考えてもらうのが申し訳ないと感じています。このタイプの人はとても気を遣うので、人に何かをしてあげる時もお返しのことを考えて躊躇する場合もあるでしょう。
とてもマナーがあり、相手との関係性もよく考えて付き合うタイプ。異性にプレゼントする場合も、誤解されないよう慎重に判断しているでしょう。
終わりにしたいから
もらったら何かを返したくなるのは、日本人にありがちな行動心理です。「もらいっぱなしでは悪いから」というのが一般的な理由。そのため自分が先に何かをしてあげた時、相手にお返しされて自分からもさらにお返しのお返し…とならないよう、気持ちだけいただくという場合もあります。
いつまでも続くやりとり。気を遣い続けて付き合うのが嫌な時は、気持ちだけで嬉しいと言う心理になり、この言葉には「これですっきりお互いに公平な立場になろう」という意味が隠されているのでしょう。
他人に感謝したくなるのは人間の自然な気持ち。しかしいつか終わりがこないとストレスになってしまう場合もあるのです。
見返りを求めていない
気持ちだけで嬉しいと言う心理になるのは、見返りを求めていないためです。「お返しは要らないから」「気持ちだけで嬉しいよ」と相手に気持ちを伝えるのは、誤解されないための行為。
中には見返りを期待して他人を喜ばせる人もいますので、そうでないことを知ってもらいたい思いがあります。人のためになることをした時、見返りがないととても損した気分になることもありますよね。
それは自然な気持ちですが、人によっては見返りを期待する自分がとても嫌なことも。この場合、相手から感謝の気持ちをもらうだけでもモチベーションになるものです。
親密な関係を望んでいる
気持ちだけで嬉しい心理になるのは、相手と親密な関係になることを望んでいるからです。性格や価値観に共感できる相手がいると、もっと相手のことを知りたくなります。
たとえば気になる人にプレゼントした場合。相手からお返しをしてもらうより、心から感謝されたほうが価値観でつながれると考えます。お返ししたからもう終わり…にならないよう、親密になりたい相手とはお互いの気持ちを大切にしたいのでしょう。
好意の表れ
気持ちだけで嬉しいと言う心理は、好意の表れです。本気で好きな人には色々なアプローチをしたくなるもの。たとえお返しがなくてもいつも一緒にいたいため、男性なら好きな女性にプレゼント攻撃することもあるでしょう。
好きな人の笑顔を見られるだけで嬉しいと思うのは、気持ちだけでも充分だと感じることに共通します。好意を寄せている人にお返ししてもらう必要はなく、いつも自分が与える立場でいたいのです。
気持ちだけで嬉しいと言われた場合の対処は?
「気持ちだけで嬉しい」と言われた場合、もし自分がお返しする立場ならどうしていいのかわからないですよね。そんな時に相手に負担をかけないよう対処するポイントをご紹介しましょう。
相手の本音を聞いてみる
気持ちだけで嬉しいと言われても、そのまま放置するのは何か悪い気がしますよね。残業を手伝ってもらった時やコーヒーを奢ってもらった時など、何かお返ししたい気持ちになるでしょう。
「気持ちだけで嬉しい」と言われたら、まずは素直な思いを相手に伝えてみましょう。とても感謝しているので何かしたいということを知ってもらい、相手がどのようなことを要求するか質問してみてください。それでもお返しを拒否するなら、その通りにして言葉で感謝しましょう。
しばらく経ってから何かしてあげる
「誕生日、何が欲しい?」「気持ちだけで嬉しいよ」という会話。相手の考え方を尊重するべきなのか、それとも遠慮しているのか、気持ちがわからず迷ってしまいますよね。
もしやりにくい場面なら、しばらく時間を置いてアクションを起こすことも方法です。気持ちだけで…というのは「お返しは要らない」という意味に解釈できますが、本当に不要なのかどうか相手の考えははっきりわかりません。
お返ししないことで気持ちを引きずってしまうなら、お返しのタイミングを考えてみましょう。
相手の言う通りにする
人のために何かすることで自信がついたり、幸福になって心が満たされたりする人はいますので、必ずしも見返りを期待しているとは考えられません。
気持ちだけで充分と言うなら、相手の言葉に甘えてしまうのもよいでしょう。その際にきちんと言葉で感謝することは必須。形に残らないお返しの方法はたくさんありますので、相手の思いやりに素直に感謝しておきましょう。
気を遣わせないお返しをする
好きな男性に食事を奢ってもらった時などは、後でお返ししたくなるのは当然ですよね。それは感謝の気持ちだけでなく、自分のことをよく思ってもらいたい気持ちも。
意識する相手なら、気を遣わせない程度のお返しをすることもおすすめです。たとえば高い食事をご馳走になった時は、お返しにハンカチをプレゼントするなど、些細なことでも自分の気持ちが伝わるものが理想的です。
手作りのお菓子など、少し特別感を出してみるのもよいでしょう。相手との関係性によりますが、気を遣ってお返しのお返しが続かないようすることも大事ですね。
納得するアクションを起こす
プレゼントをあげようとしたら、相手に「気持ちだけで充分」と言われることもあるでしょう。このような場面では、すでに相手のために贈り物を用意しているので、要らないと言われても困ってしまいますよね。
そのような場合は「気持ちだけで嬉しい」と言われても、少し強引に相手のために何かやることもできるでしょう。「これは私の気持ちなので」と確実に受け取ってもらえるようアプローチしてみてもよいかもしれません。
気持ちだけで嬉しいと言う心理には優しさが含まれている!
気持ちだけで嬉しいと言う心理は、本当の思いやりなのかもしれません。しかし人によっては相手と距離感を残しておきたいなど、少し複雑な心理的理由があることも。人間関係を悪くしないためにも、気持ちの交換は負担にならない形が安心なのでしょう。
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