大丈夫じゃないのに大丈夫と言うのは、心理的にどのようなことが関係しているのでしょうか。ちょっとした瞬間に「大丈夫だよ」と軽く言ってしまうことはよくありますが、冷静に自分と向き合うと大丈夫ではないこともありますよね。
無理しがちな人と接するのは難しい面もありますので、今回は大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理になる人との接し方について詳しくご解説していきましょう。
大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理について
「重たくない?」「大丈夫」「疲れたでしょう?」「大丈夫だよ」というようなやりとりは、誰でも経験があるはず。中には大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理に頻繁になる人がいますので、心理的な理由をポイントごとにご説明しましょう。
ライバル意識が強い
大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理になるのは負けたくないためで、ライバルに自分の弱みを見せないようこだわっています。正直になってしまうと、負けを認めることになると考えますので、辛くても「大丈夫」と言ったりわからないことがあっても知っているふりをしたりします。
周囲よりも上を目指すための努力は惜しみませんので、努力家の一面もあります。ただしライバル精神が強すぎるので、恋愛も仕事も純粋に楽しめないことも。大丈夫ではないのに無理に大丈夫なふりをして、自分を強く見せたいのです。
周囲の視線が気になる
大丈夫じゃないのに大丈夫と言うのは、心理的に自分のイメージを壊したくないため。いつも頑張り屋で諦めない性格の人…と思われているので、そのステータスを壊さないようについ頑張りすぎてしまうのです。
周りの人から一目置かれたいという承認欲求が強い傾向もあるでしょう。真面目で文句を言わず頑張る人を見ると自分もそうなりたいと思い、自分の本音に気づかず生活してしまいます。
自分に厳しくしている
自分に厳しくする習慣がある人は、大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理になることが多いでしょう。何もせずのんびりしたり、周囲に追い越されたりするのがとても嫌。
積極的に行動しないと自分がダメになると思っているので、大丈夫じゃないのに大丈夫と言って無理を続けてしまいます。精神的なストレスや身体的な負担を溜め込みやすいタイプ。
気が張っている時はとてもエネルギッシュなのですが、少し気を緩ませると体調を崩してしまいます。頑張りすぎ、無理しすぎというイメージが強いかもしれません。
人付き合いが苦手
大丈夫じゃないのに大丈夫と言うのは、心理的に周りの人との接し方がわからない不安があるからです。余計な会話を避けるために「大丈夫だから」とサッとその場を立ち去ることがよくあり、他人を敬遠することも。
人付き合いが苦手なので、他人を頼ることもなく自立しているタイプです。小さい頃から親に厳しくされ、一人で何でもやるように育てられたのかもしれません。
人付き合いが苦手な人は余計な関わりを持たないよう、皆と距離を置いて接しています。大変な場面でも弱音を吐く相手がそばにいないため、我慢するのが習慣になっているのでしょう。
思いやりがある
大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理は、他人のことをいつも気にかけているため。自分が苦労しても、他人が喜ぶならそれで自分も幸福に。しかし自分の限界以上のことをやってしまうので、そんな性格がとても嫌になることもあります。
人の仕事を手伝ったために、自分が残業しなければいけなくなるなど。いつも無理をしてしまうので、結局自分が損した気分になります。他人を思いやる性格なのでとても人から好かれますが、そんな性格を利用してくる人もいるかもしれませんので、無理をしないよう意識することも大切です。
他人の意見を受け入れない
自分の考えに自信がある人は、大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理になりやすいでしょう。人の意見を取り入れると、あらゆることが違った角度から見えるようになり、時にはメリットも得られます。
しかし我慢して「大丈夫」と言い続ける人は、自分の考え方に固執していますので、少し遠回りすることもあるでしょう。頑固な性格なので、効率的に毎日生活するためには「大丈夫?」と他人が声をかけてくれた時、一旦冷静に考える必要があるかもしれません。
嫌われたくない
大丈夫じゃないのに大丈夫と言うのは、心理的に嫌われたくないためで、周囲の人と平和に付き合うことをいつも考えています。大変な時に「辛い」と本音を言ってしまうと周囲に迷惑がかかる、または他人から避けられてしまうと思うのでしょう。
周囲の行動や考え方に納得できない時、何か言いたくても相手を傷つけないよう我慢します。はっきり言ってしまうと嫌われそうなので、多少の我慢は人付き合いに必要だと信じています。
頑張りすぎる人と接するコツについて
大丈夫じゃないのに大丈夫と言う人は、頑張りすぎて本当は苦しんでいる可能性があります。そんなタイプと上手く付き合うには、次のコツをぜひ参考にしてみてください。
否定しないこと
辛くても頑張り続ける人と一緒にいることは、ストレスになってしまう場合もあります。本音を言わないので、相手の気持ちをイメージしながら付き合うことになり、お互いに疲れてしまうでしょう。
すると必然的に距離を置くようになってしまうので、たとえ相手が我慢していても、そういう性格なのだと大目に見て否定しないことが大事。「本当に大丈夫なの?」「我慢しないで」など、相手の言葉を強く否定することで、さらに無理をさせてしまうこともあります。
相手の言葉を尊重してあげ、無理しているのがわかっていてもそっとしてあげること。それはお互いの価値を下げないためにも大事な接し方になるでしょう。他人を否定しないことは、違いを受け入れるのと一緒。人はそれぞれ違いがあることが魅力なのです。
休ませてあげる
大丈夫、大丈夫といつも頑張る人は習慣になっているので、自分がどれほど疲れているか自覚できないこともあります。ふっと疲れた表情を見せた時などは、休ませてあげることも大事。
「早く帰ってゆっくりしようね」など、気が休まる言葉をかけてみましょう。休み方は人それぞれですが、無理しやすい人は疲れても「疲れた」と他人に言うことはなく、休み方がわからない場合も。しばらく連絡しないなど、距離を置いてあげることでリフレッシュできるかもしれません。
じっくり話す
本音を言わない人は自分の評価を気にすることや、周囲から嫌われるのを恐れることが多いでしょう。そのため軽く物ごとを頼んでしまうと「やっておくよ」と引き受けてしまい、本当は大変なのに我慢して最後までやってくれるのです。
このような人と接するには、本音で話すことが大事。そのためには、まず自分が本音で相手と接し、どう思うか気持ちを聞くことも上手に接する方法です。
褒め言葉をかける
大丈夫じゃないのに大丈夫と言う人は、自分がどう思われるかとても気にしながら周囲と接しているため、承認欲求が強い可能性もあります。
自信をなくしているために我慢して他人に奉仕する傾向があるので、そのような場合はどんどん褒めて自信をつけてあげましょう。「いつも手伝ってくれてありがとう」と感謝するだけでも充分。そんな他人の評価が勇気となり、少しずつ本音を言えるようになるかもしれません。
まとめ
大丈夫じゃないのに大丈夫と言う心理は、きっと誰にでもあることかもしれません。とくに嫌われたくない相手には、無理して自分のいいところを見せたいのは当然のこと。しかし疲れ果てる前に自分の限界を知ることは、人間関係を築くうえでも大切なのでしょう。
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