困った時に笑うのは、心理的にどのような状態になっているのでしょうか。表情は心の中を示すもの。困った顔、嬉しい顔など、言葉では伝えられなくても他人にアピールされることがよくあります。
困った時は本来、難しい顔になると思われますが、心理状態によってはなぜか笑ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は困った時に笑う深層心理や、あたふたする理由についてご解説しますね。
困った時に笑う深層心理について
難しいことを質問されて、困った時に笑ってしまう場面。突然のことにどう対応するべきかわからない時は、自分でも意外なリアクションをしてしまうものです。
なぜ人間は困った時に笑うのか、心理背景について想定できることを見ていきましょう。
状況を深刻に捉えていない
笑ってはいけない場面でニコニコするのは、とても失礼なことですよね。困った時に笑う心理は悪意があるわけではありませんが、現在の状況を深刻に捉えていない可能性があります。
あまり執着心を持たない人は相手の気持ちを気にせず、トラブルが起こった時も面白おかしく感じてしまうのです。周りの人が不謹慎に感じることもあるので、周囲の表情や態度を参考にして、自分のリアクションを考えるとよいかもしれません。
誰かに助けてもらいたい
困った時に笑う心理は誰かに助けてもらいたいためで、怒っている表情よりも笑顔のほうが、周囲に好感を持たれやすいことを理解しています。
困った時に素直に頼みごとができない人は、気持ちを察してもらうために笑顔になり、声をかけてもらいたい願望があるのでしょう。視線をちらちら合わせて、言いたいことがありそうな表情。「どうして笑っているの?」と質問してくれる人を待っています。
困っている自分を隠している
困った時は解決策を見つけようととても焦りますので、そんな自分を他人に知られたくなく、笑ってしまう心理もあります。たとえばどう使えばよいかわからないコピー機。
色々なボタンを押してもスタートしない場合は、ひたすら困ってしまいますよね。勇気がある人は自ら助けを求めるはずですが、周囲の視線を気にするタイプは自分の弱点を知られないよう、真逆の態度でやり過ごしています。
相手を低く見ている
自分よりも経験が浅い人のほうが上手く何かを達成した時、気持ちが揺れ動き、どうすればよいかわからず困惑します。困った時に笑う心理は相手を低く見ているためで、大したことではないと軽くやり過ごす振りをしているのです。
また大切な話をしている時に笑う人は、わざと相手を下に見たい気持ちがあり、笑って不穏な雰囲気を作ってしまうこともあるでしょう。
いつも笑顔で過ごしている
困った時に笑う心理はポジティブな性格なので、どんなに辛い時でも笑顔が自分のエネルギー源になっています。初対面の人に挨拶するシーンや、相談ごとをされた時なども、深い意味なく笑顔になることが習慣化しているでしょう。
たとえばクレームの対処もポジティブな姿勢でできますので、周囲にいる人は居心地がよくなるはずです。
苛立ちを隠している
困った時に笑う心理はイライラを隠しているためで、怒った表情にならないよう、多少心の余裕が残されています。相手に自分の気持ちを知られないよう、笑顔でなんとか回避したい気持ちも。
友人と口論になりかけて、面倒な展開になりそうなので笑って苛立ちを隠しているのです。あまりにも頭にきたため、笑うしかない場面もありますよね。
感情を超えた状態だと、自分でどう外に排出すればよいのか、頭の整理ができない状態になります。
突然の場面で対処できないのはなぜ?
急な展開でどう対処するべきか判断できない時、急にドキドキして、周囲が理解に苦しむような行動を起こすことが稀にあります。突然の場面であたふたするのは、一体なぜなのでしょうか。
他者に理解してもらいたい
慌てている人を見ると、なぜか同情したくなりませんか。突然の場面で正しく対応できないのは、上手く自分を表現できない人に共通する点で、自分の許容範囲を超えていることを知ってもらいたいためなのです。
どのような時でも冷静に対処できる人は考える余裕があり、慌てながらもきちんと対処できるでしょう。しかし他者に理解を求める人は、慌てる自分にさらにプレッシャーを感じ、周りが心配してくれることは間違いありません。
隠し事をしている
人間はピンチを迎えた時に上手く対処できないことも多いのですが、万が一のことを想定できるのであれば、事前にあらゆるパターンを考えておきたいものです。
たとえば嘘をついてバレそうになる場面。彼氏が彼女に内緒で合コンに行った話がバレてしまった時は、どう言い訳をすればこの状況から逃れられるか、とても困ってしまいます。
そんな時に半ばお手上げ状態で、笑ってごまかす人は多いはず。でも身の潔白を証明したい時は、力を入れて相手に説明しますよね。隠し事をしていると、突然の展開を受け入れること自体がすでに難しく、相手を納得させるのはかなりハードルが高いことなのです。
経験値が低いため
あらゆることを経験している人は、土壇場でも困ることは少なく、体験したことを活かして上手く対処できます。経験値が低い人は自信がなく、判断力につながる材料がほとんどないため、何から手につければよいのかわからない状態。
物が壊れた時にアイデアを使って直すなど、広い視野で状況を見ることができないのです。
自分をよく見せたいため
突然の場面で慌ててしまい困った時に笑ってしまうのは、自分をよく見せたいことが関係しています。たとえば彼女がいきなり泣き出し、どう励ましてあげればよいのかわからない彼氏。
言葉が見つからないため、うろたえた様子で彼女のそばにいるでしょう。それは相手に自分の思いを伝える手段でもありますので、突然の場面で慌てるのは、それだけ衝撃を受けている自分をアピールするためなのです。
感情的な人
些細なことでも驚いたり、映画を見てすぐ泣いたりする感情的な人は、周囲がさほど困惑していない状況でも人一倍慌ててしまいます。
感情に流れやすいため、自分を煽るように気持ちを受け取ってしまうことが特徴。突然の場面も「まずは冷静になろう」と考えるよりも、ドキドキする自分にフォーカスしています。
感情的な人は他人の気持ちにも動かされやすいため、慌てている人を見ると自分も焦ってしまうことがあるでしょう。感情移入してくれるのはよいのですが、ネガティブな場面だとさらに負担が重くなりそうですね。
計画性がないため
突然の場面で慌ててしまうのは計画性がないためで、時間配分が上手にできない人は、常に追われたように生活をしています。たとえば朝寝坊した時、30分早く起きていれば回避できる場面も、計画性がないために慌ててしまうのです。
急に物ごとが展開しているように感じるのも、このタイプの特徴。しかし突然の出来事は、よく考えておけば阻止できた場合もありますので、慌てやすい人は計画的に物ごとを考える必要がありますね。
客観的に理解できない
自分一人で慌てる場面。簡単に改善できることでも一大事のように感じるのは、物ごとを客観的に見られないことが関係しています。
一歩下がって様子を見ると全体像がわかり、自分が違うことに集中しているとわかります。突然の場面でも物ごとの多面性を理解すると、より自分らしく過ごせるかもしれません。
まとめ
困った時に笑う心理は、何か隠したい気持ちや考えがあるのでしょう。人の態度や表情だけではわからないことがたくさんありますが、誤解されないためにもコミュニケーションスキルをフル活用してみたいですね。
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