面白くないのに笑う人の心理背景には、相手への思いや考え方などが反映されています。どんな時でも自分らしく思うように生きたいと考えるのは誰でも同じですが、社会生活を送るうえで他者にも気を配ることは大切なのです。
そこで今回は、面白くないのに笑う人の心理について詳しくご解説していきますので、距離感がわからない相手なら行動を観察して判断してみてくださいね。
面白くないのに笑う人の心理について
つまらない冗談でも楽しそうに笑ってくれる人、逆にあっけらかんとしている人など、リアクションの種類は色々とあるでしょう。では心理的にどのような意味があるのか、面白くないのに笑う人の意味をご説明しますね。
好きな人だから
面白くないのに笑う人の心理背景には、相手に抱く特別な感情が関係しています。好きな人の冗談なら期待通りに大笑いしてあげたいと思い、少しやりすぎなくらいに喜ばせてあげることがあります。
それは気に入られたい願望があるからで、つまらない冗談に冷たく反応する人よりも、無理にでも笑ってくれる人のほうが好感度は高いですよね。
あらゆるチャンスに自分を上手に売り込みたい気持ちが根底にあるので、好きな人の前では面白くない話でもオーバーリアクションしています。
気を遣う相手だから
思っていることをそのまま言葉や態度に出すのは、相手に失礼になる場合がありませんか。たとえば目上の人や職場の上司など、気を遣う関係だと面白くないのに笑う心理状態になります。
相手に合わせているため、コミュニケーションでも全て相手の言うことが正解。反論することはなく、他人の悪口にも共感しなければならないプレッシャーを感じています。
意見を求められてはっきり言えない時にも、愛想笑いでやり過ごしていることがあるはず。精神的にとても疲れる場面ですが、そのような環境にいると意外と慣れてしまうかもしれません。
皆に好かれたい
面白くないのに笑う人は、心理的に他人に嫌われたくない思いが強いため。愛想笑いとは敵意がないことを示す心理動作なので、相手にとってはとても気分がよくなる態度です。
面白くないのに笑うのは愛想よくしていたいからで、孤独になるのが怖いサイン。周りの視線を少し気にするところがあるので、自分の気持ちを無視してでも相手のことを先に考えてしまうでしょう。
無理やり笑いどっと疲れていますが、嫌われるよりは多少の無理は仕方ないのです。
その場の雰囲気を大切にしているから
協調性のある人は、自分の気持ちよりも皆の考え方を先に尊重しますので、その場の雰囲気を壊さないよう無難な態度をとることがよくあります。
無意識であっても、発言や行動でその場が凍りつくことは稀にありますよね。面倒な存在になりたくないため、常に周囲との調和を大切にしている人なのです。
とくにリーダー的な人のご機嫌をとりながら、つまらないジョークにも反応しています。
コミュニケーションスキルがある人
面白くないのに笑うのは、心理的に自分の得意分野をアピールしているためで、会話が苦手な人に気持ちよく話をしてもらう場面や、自分が会話の流れをコントロールしたい時に愛想笑いすることがあります。
とてもタイミングを掴むのが上手なことが特徴で、失敗発言をした相手の気持ちをなだめるために笑って和やかに雰囲気を変えてくれます。
とても自然な愛想笑いができる人なので、人柄も素晴らしく他人から評価されるはずです。
辛い愛想笑いをやめる方法
上司のジョークに無理やり笑わなければならない飲み会や、笑いのセンスが全く違う人の話に共感できない時に、無意識に愛想笑いしてしまうことがあるでしょう。
そんな辛い愛想笑いが習慣になっていると、次第に人間関係自体が苦痛になってしまうかもしれないため、その場合は次の方法で改善してみてください。
言葉でリアクションする
愛想笑いするのは感情表現が苦手な人にもよくあることで、どうしていいのかわからない時にやっています。リアクションに困った時は、表情や態度ではなく言葉で示すことも方法。「それはどういう意味でしょうか?」と冷静に質問してみることもできます。
きちんと気持ちを表現する
愛想笑いが必要な場面は、社会生活の中で意外と多くあるといえるでしょう。しかしプライベートの付き合いで、友人や恋人にも愛想笑いが必要になると苦痛ですよね。
そんな時は今後の付き合い方も考慮して、きちんと自分の気持ちを表現する練習をしてみましょう。「どこで笑えばいいのかわからなかった」「どうリアクションしたらいいの?」など、自分の気持ちに素直になりそのまま相手に伝えることも方法です。
苦手な人には距離を置く
愛想笑いしなければならない人は、基本的に心をオープンにして付き合えないということかもしれませんよね。気を遣う相手だと、一緒の空間にいるだけでストレスにもなりますので、無理に付き合う必要がない相手なら少し距離を置いてみましょう。
心の負担が減ると、他人に対しての心の余裕も生まれるかもしれませんので、プレッシャーを感じなくなった時にまた交流を再開することも方法です。
愛想笑いで得する
愛想笑いはとても疲れますが、メリットになることもあるので、自分に有利になる行為だと解釈してみるのも方法です。他人に気を遣う人は自然と身についていることなので、急に変えようと思ってもできないでしょう。
そんな時は愛想笑いが「悪いこと」ではなく、他人と上手に付き合うためのスキルだと理解しておくと、無理な負担が減るかもしれません。
愛想笑いのメリットはあるか?
面白くないのに笑うのは辛いと感じる場面も多く、気を遣っている自分が嫌になることもあるかもしれません。しかし愛想笑いは周囲にはポジティブな印象を与えることもありますので、そんなメリットを理解しておくと自分のリアクションも納得できるはずです。
周囲が付き合いやすく感じる
面白くないのに笑ってくれる人は他人への思いやりがあり、周囲もそんな態度によい印象を抱いてくれます。愛想笑いと言ってしまうとあまりよい印象はないかもしれませんが、どんな時でもニコニコしている人は初対面でもよいイメージが残りますよね。
相手も一緒に愛想笑いしてくれると次第に雰囲気が和み、とてもよいコミュニケーションにつながるはずです。どのような心理背景があるにしても、笑顔を意識してくれることは、周りに人が集まりやすいメリットになりますね。
自分がポジティブになれる
つまらない冗談でも笑ってあげる行為は、他人思いでとても優しい人だから。たとえ相手がよく受け止めなかったとしても、「笑顔」を作ることは精神的にポジティブになるきっかけです。
愛想笑いでも笑顔になった自分自身が楽しくなれば、それだけでもプラスの影響があるのです。
会話が広がる
つまらない冗談で表情が引きつってしまうと、周囲の人にも居心地の悪さが伝わってしまいます。面白くないのに笑う人なら、相手がタイミングよく話題を変えたり気持ちよく会話が続けられたりするため、行き詰まってしまった会話をさらに幅広くすることも可能。
「無理に笑ったでしょう」と相手に突っ込まれたら、逆に緊張感もなくなり、周りの人たちも気楽に会話が進められそうですね。
まとめ
面白くないのに笑う人は、心理的に相手に優しさを提供しているのかもしれません。そんな些細な心遣いはできるだけ受け取るようにして、お互いに優しさを感じながら付き合える関係が理想的ですね。
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