タメ口が嫌いな心理になるのは、様々な理由があると考えられます。タメ口で気軽に語り合うことは、他者との距離を近づけるよいきっかけになるものです。
しかし中には、いきなりタメ口に変えるのは苦手、敬語のほうが慣れているという人も存在します。では今回は、タメ口が嫌いな心理になりやすい人の性格や理想的な接し方について詳しくお伝えしていきましょう。
タメ口が嫌いな心理になる理由
タメ口が苦手という人は、意外と多く存在するものです。では、タメ口が嫌いな心理になるのはどのような理由があるのでしょうか。
敬意が欠けているように思う
タメ口が嫌いな心理になるのは、敬意が欠如していると感じるからです。年齢や立場の違いを重んじるタイプの人は、自分とは反対に平気でタメ口を使う人に出会うと、苦手意識を持ってしまうでしょう。
「敬意が足りない」と思った時点で不快に感じ、深く関わりたくないと思ってしまうことも。このタイプの人は、年上の人や目上の人には必ず礼儀正しく接しており、自分もまた年下の人や目下の人には敬われたいと思っています。
馴れ馴れしいと感じる
まだタメ口を使うほど親しい間柄ではないのに…と思うと、馴れ馴れしく感じて距離を置きたくなってしまう場合もあります。相手に悪気がないことはわかっているのですが、まだ充分にお互いのことを理解していないため、少し早いのではないかと感じているのです。
また、例えば仕事関連の相手であれば、一定の距離感を保ちたいのでタメ口は使ってほしくないと思う場合も。プライベートと仕事はしっかりと線引きしたいと思うタイプの人は、職場仲間からタメ口を使われると「馴れ馴れしいな…」と引いてしまいます。
相手のペースに合わせるのが疲れる
いきなりタメ口で話しかけられると、相手のペースに合わせなければいけないようで不快になる人もいます。今までは丁寧語でやりとりしていて、さん付けで呼び合っていた相手から突然「○○ちゃん！」と声をかけられたら驚いてしまうもの。
また、人によっては自分の意思を無視されているように感じて嫌な気持ちになってしまう場合もあるでしょう。心の準備さえできていれば、タメ口で話すことには何の抵抗もないことも。
しかし完全に相手のペースに乗せられ、会話の主導権を握られることには不快感を覚えてしまうのです。
話しづらく居心地が悪い
そもそもタメ口よりも敬語や丁寧語のほうが話しやすいと感じる人もいます。敬語のほうが適切な距離感を保てるうえに、「相手に失礼なことを言ってしまいそう」というプレッシャーから解放されるものです。
丁寧な話し方を固定化したほうが、相手を不快な気持ちにさせずに済むと安心できる人もいるでしょう。このためタメ口が嫌いな心理になり、ある程度親しくなった相手にもいつまでも敬語を使ってしまう場合もあります。
タメ口が嫌いな心理が働く人の性格
タメ口で話すのが苦手な人には、共通する特徴があります。では、タメ口が嫌いな心理になりやすい人の性格について詳しくお伝えしていきましょう。
真面目で慎重派
タメ口が嫌いな心理になる人は、真面目な性格である場合がほとんどです。相手への敬意を大切にしていますので、相手にも同じ姿勢でいてもらいたいのでしょう。
常に慎重に行動しており、周りへの配慮を欠かさないタイプです。このため他者から信頼されることが多いのですが、中には頼りきりになったり距離を詰めすぎたりする人も。
そうなると、真面目な人としては苦手意識を持ってしまい、それとなく距離を置くことが多いでしょう。
プライドが高い
タメ口を嫌う人は、プライドが高い可能性もあります。なるべく他者より優位に立っていたいので、相手の一存でタメ口に変えられると嫌な気持ちになってしまいます。
また、対等の立場の相手から高慢な態度をとられると、人一倍苛立ちを覚えて抗議したくなってしまう人も。タメ口でやりとりすること自体に抵抗があるわけではなく、決めるなら自分の意思で決めたいと考えているのかもしれません。
ルールやマナーを重んじる性格
社会的なルールやマナーを大切にする人も、タメ口が嫌いな心理になることがあります。友人同士でタメ口を使うのは当たり前というイメージがありますよね。
しかし年上の人や目上の人、仕事関連の相手には敬語や丁寧語で話すのが一般的です。このようなイメージを強く持っている人は、上下関係を意識したうえで敬語を貫くでしょう。
年上の人や目上の人には敬意を払うのが当然だと思っているため、それができない人とは距離を置きたくなってしまいます。
順序立てて親しくなっていきたい
大人しい人や警戒心が強い人は、いきなり他者と距離を縮めるのが苦手です。馴れ馴れしい態度をとってくる人がいると不安になり、できるだけ関わらないよう気をつける場合も。
他者と親しくしたくないわけではないのですが、何よりも順序を大切にしているのでしょう。最初は敬語でやりとりして、プライベートのことや趣味のことを話して親しくなったら、徐々にタメ口にシフトして呼び名も変えていきたいと考えています。
自分にとって快適に感じるペースを尊重してくれる人となら、自然とわかり合えるケースが多いでしょう。
タメ口が嫌いな心理になる人と親しくなるコツ
タメ口が嫌いな心理になる人とは、親しくなるのが難しいと感じる場合もあるでしょう。しかし相手に安心感を与え、徐々に信頼関係を築いていくことで心の距離を縮められるケースは多いです。では、そのためのコツについても詳しく見ていきましょう。
相手の年齢や立場を尊重する
タメ口が嫌いな心理になる人と出会ったら、まず今までの自分の振る舞い方を見つめ直してみることも大切です。もしかすると、相手の年齢や立場をよく考えないで自由に人付き合いをしていたかもしれません。
その場合は、これからはもう少し慎重にやりとりしてみるのもよいでしょう。ステータスだけではなく、相手の性格から考えてどのような付き合い方が望ましいか、その都度思い巡らせて会話することも大切です。そうすると、自然と信頼されやすくなるものです。
じっくりと関係を築いていく
他者に対しては、いきなり距離を縮めようとせず少しずつ親しくなっていく姿勢が大切です。タメ口が嫌いな心理になる人には特に重要なことで、警戒心を解くようにゆっくりと距離を近づけていきたいですね。
プライベートについて詮索するようなことはせず、最初は相手が話したいことを聞いてあげる必要もあるでしょう。笑顔でいるよう心がけ、適切なタイミングで相槌を打つと安心感を与えられる場合が多いです。
趣味や好きなものについて聞いてみる
相手の話を聞くことが習慣化したら、ある程度親しくなれたと実感する場合が多いでしょう。その後のステップとしては、趣味や好きなものについて聞くことが効果的です。
映画の話や音楽の話、休日の過ごし方などは、親しくなるきっかけになることが多い話題です。相手のプライベートについて教えてもらったら、こちらの好きなものや休日の過ごし方についても話すことでより距離を縮められるでしょう。
相手の反応を慎重に確認する
プライベートについて話す機会が多くなったら、タメ口に変えてみることもできるかもしれません。いきなり変えるのではなく、例えば敬語とタメ口を混ぜて使ってみたり、ストレートに提案したりする方法があります。
勇気を出して「そろそろ敬語をやめてお話ししてみませんか？」「○○さんともっと親しくなりたいので…」と提案すると、相手は嬉しく思う可能性が高いでしょう。
タメ口が嫌いな心理には納得できる理由も！
タメ口が嫌いな心理は、明るい性格の人や社交的な人にとっては意外なものかもしれません。しかし深層心理を知ってみると、意外と納得できる理由もあるとわかるケースも。
タメ口が嫌いな心理になる人に対しては、無理に距離を縮めようとせずゆっくりと親しくなっていくことで、強固な信頼関係を築くことができるでしょう。
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