怖いもの見たさの心理は、誰でも興味がある内容でしょう。怖いホラー映画を観たくなる気持ちのように、心のどこかで恐怖と戦う自分が存在しますよね。
誰にでも苦手や弱点があり、克服することでさらに自信が湧いてきます。怖いもの見たさも無意識に、自分を強くするための深層心理なのでしょう。
では怖いもの見たさの心理について、詳しくご解説していきますね。怖がりの人は興味を持った瞬間に、強くなるチャンスが待っているかもしれません。
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怖いもの見たさの心理的な背景について
怖いけれど見たい、知りたい。そんな欲望は、人間の心の奥底にいつも隠れています。なぜそんな気持ちになるのか、考えられる心理背景をご説明しましょう。
開放感を得るため
自分がやりたい物ごと、やりたくない物ごとを決めると、満足感が湧いてきますよね。これと同じで怖いもの見たさは、自分の意志で何かを達成した時と同じ開放感を味わいたいのが心理的な理由です。
怖いけれどついつい見てしまうのは、内容よりも行動を起こすことに意味があります。怖いけれど見たという自分の意志で決めた行動が、自由な発想につながり満足感を与えてくれるのです。
見たい、知りたいという欲求は、自分の意志で満たすもの。その延長に、嫌だけれどホラー映画を観てしまう自分がいるのでしょう。
安心感を得るため
怖いもの見たさの心理は怖さの真相を知り、さほど怖くないと自分を安心させたいためです。夏になると怪談や怖いテレビ番組が放送されますが、世の中にはそういうものを苦手としている人はたくさんいるでしょう。
周囲が面白がって観ている風景を遠目に、実際はどうなのか興味が湧いてきます。怖いけれど見てしまうのは、異常なほど怖がる自分を改善したい気持ちも隠されているでしょう。
苦手意識を克服すれば、もっと怖い映画や話が聞けるようになるので、自分を鍛えている意味もあります。
刺激が欲しいから
怖いものは刺激があり、つまらない日常がワクワクした日々に変化します。たとえば怖い霊現象が起こるスポット。こんなところは絶対に行きたくないと思っていても、あまりにも普段退屈な日が続くと、刺激を求めたくなりますよね。
怖いもの見たさの心理が働き、自ら進んで怖い体験をしたくなるのです。暗い山道を歩いたりバンジージャンプしたり、恐怖と戦うのはスリルを得る目的があります。
知らないと余計に不安になる
怖いもの見たさの心理は、知らないと余計に怖くなるため。周りが怖がる写真や映画など、どんなに怖いのかまずは興味を抱くでしょう。
怖がりの人なら、そこで絶対に目をつぶってしまうもの。しかし人間の心の中には、知る恐怖よりも知らない恐怖のほうが勝ってしまう場合があります。
自分でイメージすることが飛躍すると、さらに恐怖心をあおってしまうのです。それなら現実を知ったほうが安心、そう覚悟するのが怖いもの見たさの心理となります。
ダメと言われるとやりたくなる心理
ダメ、見ないほうがよい、行ってはダメなど。人間は「ダメ」と言われると、やりたくなる心理があります。昔話の鶴の恩返しのように見てはダメだと言われても、結局我慢できずに障子を開けて覗き込んでしまいます。
「カリギュラ効果」とも呼ばれるこの心理は、ダメだといわれると余計に興味を持ってしまうこと。誰でも思い当たる内容があるはずですが、怖いから見ないほうがいいよと言われると、無性に見たくなるのが人間の本音です。
好奇心
怖いもの見たさの心理は好奇心があるためで、知らないことを知りたいと思うのはとても自然な気持ちです。なんでも挑戦したい人は、苦手な物ごとでもやってみないとわからないと思うでしょう。
怖い映画も本当は観たくないけれど、少しだけ気になるという場合。好奇心が恐怖心よりも強く、結果的に怖い体験をしてしまうのです。見なければよかった…と、挫折感を覚える場合もあるかもしれません。
逃げたくない
緊迫した場面を迎えた時、そこで逃げるか戦うか人間の心では葛藤が生まれます。怖いもの見たさの心理も同じで見ないで逃げるか、それとも恐怖を受け入れるか自分の心の中で闘っています。
物理的や精神的にストレスを感じると、同時に人は恐怖を抱きますよね。そこから抜け出すために闘う、本能的な反応があります。
怖いものを怖いと感じたくない自分がどこかにいるため、嫌でもその瞬間を反撃しているのです。
怖がりを直すにはどうすればよいのか
怖いもの見たさの心理は、誰にでもあるもの。しかし世の中には、他の人よりも過剰に怖がる人がいますよね。そんな性格だと損する場面もあるので、怖がりを克服するコツについてマスターしてみましょう。
ネガティブな考え方を直す
この先進んだら絶対に怖いことが待っているなど、怖がりの人は物ごとをネガティブに捉える傾向があります。些細な内容でも悪い方向へ考える習慣があると、次第に恐怖心を抱え込みやすくなります。
怖いと思うのは、ホラー映画やお化けだけではありません。人間関係に対して不安を感じる人や、自分の能力のなさに恐怖心を抱く人もいるでしょう。
ネガティブな考え方は余計な怖さを招く要因なので、普段から前向きな思考パターンを意識してみましょう。怖そうな場面も自分が思っているだけで、本当は怖くないと言い聞かせながら前進してください。
本当の自分を受け入れる
怖がりの人は本当の自分を理解して、しっかりと受け入れるのが大切です。怖いものなんてないと強がっても、実際の行動には上手くアピールされていないかもしれません。
どのようなものに対して恐怖心を抱くのか認識することで、自分を正しく受け入れられるようになるはず。すると怖いと感じる場面に遭遇する前に、きちんと予防策が張れるようになるのです。
怖い話や暗い場所、動物など、自分の苦手分野は何かきちんと知っていますか。怖がりを克服するには、怖がりであることをまず受け入れるのが対策の第一歩です。
怖がりが悪いのでなく、自分らしさだと思うと気が楽になり、悪いイメージがなくなる可能性が高いですね。
心配しすぎない
怖がりの人は余計な心配をする傾向がありますので、自分自身をさらに苦しめています。何をするにも心配で、新しいものにチャレンジするチャンスを見逃してしまうでしょう。
たとえ自信があることでも余計な心配をするため、先を見越して結果的に失敗するケースも。不安を抱くと怖い意識が一緒に高まりますので、本来の自分のスキルが発揮できない場面もあります。
心配する前に、まずはやってみること。失敗しても、そこから学ぶ内容は色々とあるはずです。
苦手を克服する
怖がりの人の多くは苦手意識を持ちやすいため、怖いものだけでなく他の苦手を克服できるように心がけてください。
たとえば嫌いな人との付き合い方。性格が真逆で話が合わない人には、自分から積極的に声をかけましょう。短い挨拶だけでもスムーズにいけば、自信につながっていくはずです。
苦手意識をなくすと、怖いものに対しても克服できる勇気が湧いてきます。できない、無理と頭の中で決める前に、実際に行動を起こして体験してみるのが大切です。
まとめ
怖いもの見たさの心理になる場面は、自分の苦手を教えてくれるよいチャンスになります。誰にでも怖いと感じるものがあるのは、きっと普通のこと。
恐怖心を乗り越えると、違った世界が見える場合もありますので、広い視野で考えると怖い場面も乗り越えやすくなります。
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