表情を真似る心理とは、相手に抱く気持ちも関係しているようです。会話中に一緒に笑ったり、悲しい表情をしたりする時、無意識のうちに相手を真似てしまうもの。
そこで今回は、表情を真似る心理背景にあることを詳しくご説明していきましょう。
表情を真似る心理背景にあること
表情を真似る心理背景には次のような理由がありますので、自分でふと気づいた時は相手との関係性も意識してみるといいかもしれません。
好きな人だから
表情を真似る心理は、相手のことが好きだから。無意識レベルでやってしまうことで、好きな人の行動をずっと目で追っているため、相手の動作に自然とつられてしまうのです。
このような行為は、自分でもわかっていない本能的なこと。自分の思いに気づいてほしいと考えているためでしょう。恋人になりたい、告白されたいという願望よりも、純粋に好きな人への愛情のメッセージを送っているとのだといえます。
親近感を抱いている
自分と共通点がある人や好みのタイプなど、いいなと思う人に親近感を抱いたら、自然と表情を真似る心理が働くことがあります。たとえば恋人と会話をしている時に、相手の表情につられて一緒に怒ったり笑ったりする場面。
快適に感じる相手なので、やることは全て受け入れたい気持ちがあるのでしょう。家族や親友ならあり得ることですが、初対面の人や職場の人にはあまり親近感を抱かないもの。心のどこかに壁がある相手のことは真似しようとは思わないでしょう。
他人に共感しやすい
表情を真似る人の心理は、他人が感じることを自分のように感じるためです。人の話を聞いていると、相手の立場になってくれるのはとてもありがたいことですが、このタイプは相手の気持ちにどっぷり浸かってしまうため、自分の意見がわからなくなることもあります。
とくに人の感情に振り回されやすい部分もあるため、一緒にいる人にどんどん似てくる傾向もあるでしょう。相手の気持ちを考えることはとても素敵ですが、考えすぎない程度に共感してあげることも必要かもしれません。
好意的に感じてもらいたい
表情を真似るのは、心理的に自分を好意的に感じてもらいたいためです。ビジネスシーンでもあるように、クライアントのご機嫌をとる際に話を合わせることがありますよね。
そんな心理状況は好きな人にも向けられ、自分を特別視してほしい時に思わず一緒に笑うようなシーンもあるようです。自分が逆の立場なら、相手が表情を真似てくれるのは決して気分が悪いことではありませんよね。距離感がなくなり、相手がいい人に見えてくるのです。
緊張している
表情を真似る心理とは、今とても緊張する状況にいることが考えられます。目上の人や片想いの相手など、失敗が許されないシーンで緊張がマックスになると、目の前にいる人の動作をとりあえず真似てしまうのです。
それは自分がどう反応するべきか緊張してわからないため。気まずい気持ちになっているので、とりあえずやり過ごすために相手の表情を真似たほうが無難だと感じているのでしょう。
好意がない場合もありますので、会話が弾まない時は緊張しているだけだと解釈するといいかもしれません。
もっと知りたい
表情を真似る人の心理は、相手の意図や気持ちを知ろうとしている可能性もあります。会話中にずっと下を向きながら話す相手。なぜそんな態度なのか、相手の頭の中を知るために自分も同じ行為になっているかもしれません。
相手のことがわからない時に同じ表情や仕草を意識すると、意外な発見があることも。そんな心理が働き、真似して近づきたい気持ちがあるのでしょう。
上手に真似して接近するコツ
好きな人の表情や態度を真似る「ミラーリング」は、意外なメリットが期待できるかもしれません。同調しながら相手の些細な仕草を真似ることでよい関係が築ける可能性があるので、上手に真似する行為を使い気になる人に接近してみましょう。
やりすぎないこと
表情をずっと真似てしまうのは少しやりすぎ感がありますので、毎回ではなく時折混ぜるくらいがオススメです。たとえばカフェでお茶している時に一緒にトイレに行く、おかわりのオーダーを一緒にするなど、不自然なほど真似ることは避けましょう。
印象的に感じる仕草や態度がミラーリングするタイミングになるはずです。
ネガティブなことはあまり真似しない
相手の表情を真似るのは心理的に好意の表れですが、意識して相手によい印象を与える場合は、あまりネガティブなことは真似しないほうがよいでしょう。
たとえば話し方の癖がある人や、貧乏ゆすりの行為などを真似するのは、逆に相手に不快感を与えることになります。よい関係になりたい相手なら、マイナスイメージを与えないよう真似することがコツです。
顔をしかめる、困惑するといったネガティブな表情よりも、気分がよくなる顔や笑うといった態度がいいかもしれません。
バレないようにやる
相手を真似するのは無意識レベルでやっていることなので、意図的にミラーリングして相手と接近する場合は、なるべく気づかれないようにしなければなりません。
わざと真似している人はあまりよい印象は与えませんし、好意を持たれたい思いが相手に露見してしまうことも。自分のことを真似されると不快に感じる人も多いので、真似する時は不自然なタイミングにならないよう、自然な同調行為くらいで試してみるといいかもしれません。
恋愛感情があるか判断するコツは?
相手が自分の表情を真似てくる場合ですが、もしかしたら特別な感情がある可能性も。では恋愛感情の有無を判断するためにはどうすればいいか、チェックしておきたいポイントをご紹介していきましょう。
目をじっと見つめてくる
好きな人がやることは全て見ていたいと思うのは自然な感情です。表情を真似る時もじっと目を見ていたり、食事中も視線を感じたりするという場合は、恋愛感情があると考えてもいいでしょう。
アイコンタクトをとるのは我慢できずに相手を見ていることもありますが、自分の気持ちをアピールするために目でサインを送っている場合もあります。
会話が盛り上がる
大好きな人と一緒にいると、最初はとても緊張してしまうかもしれませんが、お互いに特別な感情を抱く関係なら自然と会話も盛り上がります。楽しく過ごしたい強い気持ちがあるため、かなり意識して会話を進めているはずですが、好きな人が提供する話題ならどのような話でも興味を持ってしまうものです。
いつまでも楽しく話ができるという相手なら、恋愛関係に進展する可能性は秘めているでしょう。
お互いに真似したくなる
自然と笑うタイミングが一緒だったり、コーヒーカップに手を伸ばすタイミングが同時だったりする相手とは、特別な関係があると思われます。運命的な出会いを感じる人でもあり、お互いに不快にならず真似し合える関係。
それは全てを受け入れたい気持ちが双方にあるためなので、自然と恋愛関係にシフトできるかもしれません。
まとめ
表情を真似る心理とは、相手に対して抱く自分の気持ちが関係しています。恋愛相手以外でも、友人やビジネスでも活用されるテクニックなので、よい関係を築きたい人とは自然な「真似」はとても有効的といえるでしょう。
また相手に対する自分の気持ちがわからない時も、冷静に自分の行為を判断してみると、意外なところで相手の真似をしていることもあるかもしれません。そんな瞬間に、気になる人に一歩近づいたことになるのでしょう。
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