矛盾が多い人は、心理的な部分を探りながらコミュニケーションをとると、少しずつお互いの本音が見えてくるでしょう。言っていることがぶれてしまうのは性格だけではなく、その時の心理状況がかなり影響しています。
気になる人の発言なら尚更心の中まで知りたくなるはずなので、今回は矛盾が多い人の心理について詳しくご解説していきましょう。
矛盾が多い人の心理背景にあること
嫌いな食べ物の写真を「すごく美味しかったよ!」とインスタグラムに投稿する人など、思わずどうして?と言いたくなる矛盾が多い人が周囲にいますよね。それは次のような心理的特徴が考えられます。
自分を守ることで必死
矛盾が多い人は、心理的に自分の立場が弱くなっているので、守るために本音とは違うことを言ってしまいます。たとえば「結婚したくない」と公言しているにもかかわらず、カップルを見ると妬んでしまうタイプ。
それはネガティブな気持ちから自分を守るために暗示をかける行為とも考えられますね。矛盾する人は言っていることとやっていることが違い、どちらが本心なのかわからず周囲を困惑させます。
言っていることがすぐに変わる人など、自分では矛盾していることに気づいていないのかもしれません。
相手に意見を合わせている
矛盾が多い人は、心理的に自分の意見よりも相手の意見を尊重したいため。人に流されることもよくあり、都合よく他人の意見に従ってしまう場面もあるでしょう。とても優しい性格なので、自己主張はせずいつも聞き役。
「こんなことを言えば相手は喜ぶだろう」と考えるので、シチュエーションによって矛盾が発生することもあります。自分の意見を貫くことは大事ですが、周囲と上手く足並みを揃えるために嫌いなものを好きと言ったり、やりたくないことを率先してやったりすることは誰でもあるかもしれません。
嘘をついている
矛盾が多い人は、心理的に嘘をついて都合のいい立場になりたいからです。矛盾とは自分自身に嘘をつくことでもあり、本心を無視した言動。嘘は誰でも経験があり、決していいことではないとわかっていても嘘をつかざるを得ない場面もあります。
「昨日残業だって言ったよね。それなのに家でテレビを観たの?」と突っ込まれる場面のように、真実を伝えると自分が不利になる理由があるのです。嘘が多くなると無自覚で矛盾した行動を起こすこともありますので、周囲も理解できず困ることになるでしょう。
自信がない
矛盾が多い人は心理的に自分に自信がないためで、落ち込んだり不安になったりする場面がよくあります。自信がないため、嫌われないように発言内容をコロコロ変えてしまうのでしょう。
付き合う人に合わせて態度を変えることもあるので、人付き合いで強いストレスを感じるはずです。自信がない人は逆に強さをアピールして、一貫性のない態度で接してくることも。矛盾していることを指摘されるとイライラしてしまう場合もあります。
自分を変えたい
現在の自分に納得できない時、もっと素敵な人間になりたいと願うことはありますよね。矛盾が多い人は、心理的に本当の自分を探している意味があり、どちらが本当なのか自分でもわからない状態です。
たとえば恋愛。理想的な人と出会うために、自分の嫌な部分を改善したい思いが湧いてきます。そんな時に本心とずれた感覚が沸き起こり、静かな人が好きなのに目立つタイプと付き合うなど、矛盾により本当になるべき自分を探していることもあります。
柔軟に考えている
社会的なルールに厳しいのに自分はルール違反をする、とてもシャイな性格でありながらも意外と思いきりのいいことをするなど。矛盾が多い人は、心理的に柔軟な人間に憧れを抱き、他人から偏った印象を持たれないよう意識しています。
他人にアピールする自分の姿と内側に隠れている自分は同じではありません。二面性を持っているからこそ、人間は成長する目的があるともいえますよね。柔軟な人はそんな自分が好きで、矛盾する時こそ自己肯定感を得られるのでしょう。
計画性がない
矛盾が多い人は、心理的にその時の気持ちや感情を大切にする傾向が強く、世間からは計画性がない人に見られています。普通なら、発言する前に「こんなことを言ったら後で突っ込まれるかも…」と一旦考えることがありますよね。
しかし計画性がない人は思ったことをそのまま言ってしまうので、周囲に誤解を与える場合もありますし、逆にわかりやすい人なので好感を寄せる人もいるでしょう。
全てその時に感じること次第。気分屋なので、周囲が振り回されることは注意が必要ですね。
本音を見抜く方法について
「疲れているのに走り回る」「好きな人に冷たい態度で接する」など、矛盾した人の本音が知りたい時は次の方法を実践してみましょう。
同じことをもう一度言ってもらう
「一生独身でいたい」と本音とは違うことを言う人には、もう一度同じ話をしてもらうのも見抜くコツです。その場合はしばらく時間が経ってから「さっき一生独身でいいって言っていたよね」と確認することもいいかもしれません。
自分を守るための嘘や矛盾は咄嗟に出てしまうので、時間が経つと本音に変わることも。矛盾点がどんどん見えてくると、最終的に本当の気持ちを伝えることになるのです。
詳しく質問してみる
矛盾しているなと思ったら、特定の箇所を突っ込んで質問してみるのもおすすめです。お見合いパーティーによく参加するのに「一生独身でいたい」と言う人なら、「お見合いパーティーで知り合った人はいるの?」「どんなタイプの異性が好き?」など、詳しい内容をリサーチしてみましょう。
本音を隠している人なら、鋭い質問にすんなり答えてしまうこともありますので、矛盾点が解消されるかもしれません。
ストレートに指摘する
大切な話題なら、矛盾を解消してもらうべき場合もあるでしょう。お互いに後で嫌な思いをしないためにも、「昨日言ったことは今言ったこととは違うよ」と優しくコメント。
矛盾するのは悪気がない場面も多いので、責める言い方ではなく興味や関心がある素振りで近づいてみましょう。
矛盾が多い人とのコミュニケーションのコツ
矛盾が多い人とコミュニケーションをとる場合は、次の2つのポイントが大事です。相手の気持ちを考えて本心を探ってみてください。
ポジティブに理解してあげる
矛盾が嘘と重なることもあり、信頼されていないようで悲しくなる人もいるはず。しかし矛盾する人は、とても相手を思う性格の可能性もありますので、おかしいなと思ってもポジティブに解釈してあげましょう。
攻撃的になるともっと相手の軸がぶれてしまい、いつまで経っても本当の気持ちがわからなくなってしまいます。
記録に残しておく
矛盾が多い人は「そんなことは言っていないよ」と否定する場合もあるので、イライラしないためにも記録に残しておくことも方法です。肝心なやりとりはメッセージで行うなど、後で確認できるようにすれば会話の途中でモヤモヤすることもなくなります。
相手の発言を証拠に残したうえで、確認する際はイエス・ノーではなく説明してもらう聞き方にすること。たとえば「昨日は残業だった?」と聞きたい場合は、「昨日残業の後はどこに行った?」という形がいいですね。
まとめ
矛盾が多い人は、心理的に本音を言いたくない思いがあるのでしょう。無意識に隠している人や、不利にならないようわざと矛盾させる人もいるかもしれません。このためコミュニケーションですっきりしない時は、恥ずかしがらず正直に質問するのが一番といえるでしょう。
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