横に立つ人の心理状況は理解できないという人もいるのではないでしょうか。知らない人なら尚更警戒してしまう瞬間ですよね。自分と他人の距離感は心の距離と同じで、パーソナルスペースで気持ちを再確認することもあるようです。そこで今回は、横に立つ人の心理やパーソナルスペースの意味について詳しくご解説していきましょう。
横に立つ人の心理について
スッと横に立って話し始める人。立ち位置は相手との関係を示すもので、正面でなく「横」の場合は次の心理が関係しているようです。
関心を寄せている
横に立つ人は心理的に関心を寄せているためで、とても興味がある人なので物理的な距離が近くなります。嫌いな人が通りかかったら少し距離を置いてしまうように、人は相手に対しての関心度や興味が距離に反映されますので、横に立つ人も近いほど強い興味があることがわかります。
どのような話をしようか、どういう香りがする人なのか、色々な情報を集めたいのでしょう。恋愛感情だとはっきり自覚していない段階とも思われますので、コミュニケーションがとれるようになると心も急接近する相手かもしれません。
相手の反応が知りたい
横に立つ人は心理的に相手に好意を抱いているためで、さらにその人が自分をどう思っているか知りたい願望があります。嫌いな人なら離れてしまうけれど、好きな人なら近い距離のまま会話をしてくれると判断。
両想いになりたい相手ではありますが、今の段階では告白する勇気がなく可能性をチェックしている状態です。自分の存在を知ってもらうためにできるだけ近い場所に行きたくなっています。
それなら正面で向き合うこともできますが、横に立つ人はまだ自信がないためにそれとない立ち位置になっているのです。
緊張をほぐしたい
肩や腕が触れるくらいの距離感は、まるでスキンシップをとるような安心感が得られます。横に立つ人は心理的にそのようなメリットを期待しているためで、普段緊張して話ができない相手とも良好な関係を維持するために横に立ち、安心感を得たい心理があるのです。
そもそもスキンシップは、愛情ホルモンや幸福ホルモンを分泌する作用が期待できるもの。居心地の悪さをなくすために横に立って見えない壁を乗り越えたいのでしょう。
心を開いているサイン
横に立つのは、心理的に警戒していないという気持ちのアピールです。信頼関係があり、相手にも「信頼して」と言いたい思いが隠されています。他人と快適に感じる距離感は付き合い方によって異なり、信頼できる人なら距離は近くなります。
赤の他人の横に立つのは多少リスクがありますので、自分から進んで行くことはないでしょう。駅のホーム、コンビニのレジなど、知らない人とは無意識に距離を置いているはずです。
純粋な人
横に立つ人は、心理的に自分の思いを隠さず伝えることができるタイプで、好意を寄せている人には素直に近づいてしまいます。好きな人にわざと嫌な態度をとりアピールするタイプとは真逆。いいなと思う気持ちは態度にも示し、両想いになれるまで努力する性格です。
純粋な人は繊細なところがあるため、素直な態度で他人に接して否定されるととてもへこむでしょう。しかし裏表がない性格なので、周囲からとても好かれる存在です。
大切な話があるから
横に立つ人は、心理的に真剣な話や大切な用件があるためで、他の人には聞かれたくないことが考えられます。もし職場なら、上司の愚痴こぼしをする時や人間関係の悩みを相談したい時など。
向かい合って真剣な表情で話していると周囲も察してしまうので、横に立ち世間話をしているように見せかけたいのです。近距離にいることは、他人に踏み込まれたくない思いのアピール。二人だけのスペースが必要で、もしかすると好きな人に告白するタイミングなのかもしれません。
好きな人が横に立った時の対処法
横に立つ人は心理的な意味が色々とありますが、いきなり横に来られても全く嫌ではない人もいますよね。好きな人はそんな存在の一人。近距離にいると緊張するものの、とても嬉しい瞬間です。ではそのような場合に好感を与えるためにやるべきことをご紹介しましょう。
顔を向けて話しかける
好きな人が横に立ったら、交流を深める絶好のチャンスです。その時は正面を向いたままではなく、必ず顔を相手に向けて「こんにちは」と軽く挨拶から始めましょう。
物理的な距離が近くなっても、何もアクションがなければお互いにあまりメリットは感じられません。このため話す時も相手の目を見て笑顔で受け入れたいですね。横に立つという行為はある種のアプローチだと解釈できますので、相手が起こしたアクションに反応してあげましょう。
褒めてあげる
横に立つと他の人には聞かれない会話が可能。内緒話するほどの関係でなくても、好きな人ならそのチャンスを使って褒めてあげましょう。「背が高いですね」「いい香りがしますね」と会話の切り出し方を掴むことがポイント。
近くにいる間は二人だけの空間なので、相手のよいところを見つけてとにかく褒めることが大切です。好意を寄せていることがわかるよう、目を輝かせて話してみてくださいね。
わざとぶつかってみる
横に立つ人がどのような思いを持っているのか疑問もあるはずなので、好きな人がやってきたらわざと肩をぶつけるなど、ふざけたふりで相手の反応をチェックしてみましょう。
不快な表情をするか、それとも同じノリでふざけるか、脈あり度を判断するチャンスです。
パーソナルスペースと意味について
パーソナルスペースは自分を取り囲む空間で、他人に侵入されると不快に感じる距離感があります。あくまでも感覚的なことではありますが、対人距離は心理的なテリトリーのため、関係性によりパーソナルスペースには違いが生じます。では、具体的な定義や特徴について距離ごとにご説明しましょう。
公衆距離
全く知らない人、通りすがりの人など、3.5m以上距離がある場合は「公衆距離」と呼ばれます。相手の顔がよく見えないくらいが不安を感じないパーソナルスペースです。
社会距離
職場の上司、クライアントなどのビジネスシーンでよくある距離感で、1.2m~3.5mくらいの幅。目的を達成するためにある程度の距離にいなければいけない相手は「社会距離」に当てはまります。全く知らない人だと多少違和感があり、相手の目的を明確にしたくなるでしょう。
個人距離
45cm~1.2mくらいの距離感は相手の顔もわかり、声や香りなどの特徴が掴めます。親しい人や友人など、気が許せる相手との距離に当てはまるもので、手を伸ばすと相手の肩に手をかけられるような距離感です。
職場でとくに親しい人なら、無意識に個人距離でコミュニケーションとることが多いでしょう。また個人距離で近づいてくる人は、それだけ安心しているとも解釈できます。
密接距離
ハグ、スキンシップなど、相手と肌が触れるくらいの距離感は一番信頼感があり、お互いに安心感が得られる距離です。恋人同士、家族、親子など、自分をさらけ出せる相手ならこのパーソナルスペースを踏み込まれても全く違和感がなく、逆に心が通じ合います。他人が「密接距離」に入ってくると警戒し、自ら距離をとることもあるでしょう。
まとめ
横に立つ人は、心理的に相手と心も近づけたい思いがあるのでしょう。他人との距離感を冷静に考えると、意外な思いが発見できるかもしれません。もっと仲良くなりたい人がいる場合は、物理的な距離を徐々に縮めていくと会話もスムーズになるでしょう。
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