聞いてもいないことを話す人は、心理的に何を相手に伝えたいのでしょうか。コミュケーションのとり方はその時の心境なども関係していますので、無意識のうちに普段とは違った言葉遣いや話し方になってしまうこともありますよね。
一般的な会話のイメージといえば、質問されたことに対して答えを返すキャッチボール。では聞いてもいないことを話す人の心理背景について、気になるポイントをご説明しましょう。
聞いてもいないことを話す人の心理について
会話が広がるのはよいのですが、聞いてもいないことまで自ら話を提供してくれるのは、一体どのような気持ちがあるのでしょうか。心理的に考えられる理由を見ていきましょう。
相手に好意を抱いているため
聞いてもいないことを話す人は、心理的に相手に好意を抱いているため。興味を持ってもらいたいので、質問されたことではなくても積極的に話していきます。
休憩中に話しかけてくる人や、全く話題から逸れながら話し続ける人など。まとまりのない会話に見えてしまうけれど、実はとても興味を持っている人なので、自分から心理的にも近づこうとしている状態なのです。
仕事のことでわからないことを聞いただけなのに、趣味の話になるような場面。好きな人とコミュニケーションをとるチャンスがやってくると、話したいことが色々とあるので話題があちこちに飛んでしまいます。
自慢したい
「料理は意外と得意だよ」と、突然聞いてもいないことを話す人。天気の話からいきなり趣味やテレビの話題、好きな食べ物など、全く聞いてもいないことを話す人は、心理的に自慢したいことがあると考えられます。
好きな人の前で見栄を張りたい時や、ライバルに勝ちたいので自分を大きく見せたい時。自分を積極的に売り込んでいる姿勢があるので、結果的に相手が興味を持たないことまで自分から話してしまいます。
寂しがり屋
聞いてもいないことを話す人の心理は、孤独が嫌いで寂しがり屋だからです。他人といつもつながっていたいので、時間稼ぎするように話を続けてしまう特徴があります。
かまってほしいタイプは、わざと相手の気を引くような態度で話題を選んでくることもあるでしょう。たとえば男性が、女性好みのファッションの話題を出すような場面。喜んでもらいたい願望と、自分のことを忘れないでほしい気持ちが同時に湧いています。
自己中心的
「他人は誰しも自分に興味を持っている」と思い込んでいるタイプもいるでしょう。こういう人は自己中心的で、相手に気を遣う余裕がなく、自分の話したいことだけを延々と続けています。
聞いてもいないことを話す人は、心理的に自分がいつも正しいと思っている傾向にあり、関係のない話題でも自分のおかげで周囲が楽しんでいると満足しています。
このタイプは、相手の話を聞かずにいきなり話題に入ってきたり、自分の好きなジャンルに無理やり話題を変えたりすることがよくあります。
好き放題やっても誰も止めないので、自分中心に世の中が回っていると思っているのです。
自分のことが大好き
聞いてもいないことを話す人は、大好きな自分を相手に知ってもらいためです。「どうしてそんなことまで話してくるの?」という人がたまにいますよね。
自分に関する話はなんでも話したいと思うタイプは、会話がしやすい相手だと尚更自分語りが止まりません。会話のキャッチボールにならず、一方的に話す側になるケースもあり、相手の話をあまり聞かない場合も。そんな時は相手に好意があるというより、自己愛が強いといえるでしょう。
愚痴っぽいところがある
聞いてもいないことを話す人に多い心理背景は、愚痴っぽいところがあること。自分のストレスを発散したいために、質問されていないことまで話しています。
内容は他人の悪口や愚痴、文句などが多く、ネガティブ思考があるといえるでしょう。自分の意見に共感してくれる人には積極的に話しかけてくるので、優しい性格の人には負担になってしまうかもしれません。
聞いてもいないことを話してくる人の対処は?
聞いてもいないことを話す人は、心理的に何か相手に伝えたいことがあるのでしょう。好きな人に気持ちを知ってもらいたい場面や、自分の存在意義を知ってもらいたいなど、相手の心には色々なものが隠されています。
しかし困るのは、そういう時の会話の相手。上手く対処するには、次のようなポイントを意識してみましょう。
相槌を打つだけにする
こちらにとっても興味のある話ならよいのですが、聞いてもいないことを話してくる人は、自分に関する話題が自然と多くなります。過去の自慢話など、あまり興味がない話題なら、相槌を打って終わりにすることも方法に。
話しやすい人だと、相手から積極的に話しかけてくることが増えてしまいます。適度な反応で「そうなんだ」と軽く聞き流す程度にしておくと、相手にも気持ちが通じるかもしれません。
自分のことは話さない
聞いてもいないことを話す人は、相手から情報を引き出したい気持ちがあります。あまり関わりたくない相手なら自分のペースを崩さず、プライベートには触れないことも方法です。
たとえば他人の悪口。話題になっていないのに、突然聞いてもいないことを相手が話してくることがありますよね。「○○さんって性格きついよね」と自分の意見を主張しながら、相手の反応を待っているのでしょう。
そこで同じく自分の気持ちを話してしまうと、意外な方向に行くこともあるので注意してください。
肝心な話題に戻る
大切な仕事の話や真面目な話題なのに、聞いてもいないことを話す人が相手だと、違う話に逸れてしまう可能性があります。そんな時は相手のペースにならないよう、肝心な話題に戻りましょう。
場合によっては、相手の話をスルーして要件に戻ることも大切。急いでいる時は、「すみません、時間がなくて…」ときちんと説明して、会話を終了させるようにしましょう。
好きな人だけにやってしまう話し方がある!
基本的に話し好きな人は、質問されなくてもどんどん話を続けてきます。自分語りが好きな人だと、こちらに好意を寄せているかどうかの判断が難しいことも。そんな時に意識するとよい、特別な人だけにやってしまう話し方をご説明しましょう。
質問が多い
好きな人のことはもっと知りたいと思うため、会話の中でもそんな願望が見え隠れしています。聞いてもいないことを話すのは、積極的に自分をアプローチする性格の人だから。
逆に内向的なタイプだと、相手に居心地よくなってほしいので、色々な質問をしてくるでしょう。とくにプライベートに関する質問、家族のことや趣味、恋愛観などについて知りたがる人は、こちらにかなり好意を寄せているといえます。
聞き役に徹するのは、信頼関係を築きたい気持ちがあるから。どのような時でも自分を頼ってほしいと思うので、コミュニケーション時の自分のポジションをきちんと示しているのです。
楽しい話題が多い
自分のことに興味を持ってくれる人は、基本的によい印象を与えたいために、楽しい話題を意識しています。褒めてくれる、笑わせてくれるなど、思いやりの感じるコミュニケーションのとり方をするので、気分よくプライベートについて話せる人もいるでしょう。
逆に悲観的な話が多い人は、ストレス発散の相手になっているだけの場合もあるので、あまり聞きたくない話ならそれとなく距離を置くこともよいですね。
まとめ
聞いてもいないことを話す人は、心理的に自分を受け入れてほしい願望があるのでしょう。会話力は他者とよりよくつながるツールになりますので、好きな人によい印象を残したい時は、バランスのとれたコミュニケーションを意識してみてください。
聞いてもいないことを話したくなったら、相手の興味がありそうなことを選ぶとよいかもしれません。
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