人前で泣きたくない心理は、多くの人が共感する部分があるでしょう。感情をはっきりと表に出すのは、場合によってはマナー違反だと思われるケースも。
とくに怒る、泣く、黙るといったネガティブな感情は、周囲に見せてはいけないと思う人も多いかもしれません。毎日の生活の中で人は、涙を流すことがよくありますよね。
映画やマンガ、ドラマなどを観て感動した時や、悲しいお知らせを聞いて涙することなど。そんな場面で周囲に人がいると、感情を抑えてしまうタイプがいます。では人前で泣きたくない心理について、詳しくご解説していきましょう。
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人前で泣きたくない心理について
一人だと思い切り泣けるのに、誰かがそばにいるとつい我慢してしまう人。それは心理的な背景があるためで、人前で泣けないのは次のような理由が考えられます。
泣いても助けてもらえない
泣き落としという言葉があるように、シチュエーションによっては泣くことで自分の欲しいものを手にする場合があります。しかし泣いても意味がないと思っている人は、涙が出る場面で我慢して諦めています。
笑ったり怒ったり、人間には色々な感情表現がありますが、泣くのは周囲を驚かせ「困っている人を助けてあげよう」と思う心優しい人も存在します。
しかし最近は他人のことはお構いなしで、自分のことだけでも精一杯の人が増えていますよね。人のつながりが薄いと、人前で泣きたくない心理になるのです。
恥ずかしい
泣いている表情はメイクが崩れて、人に見せられないほど恥ずかしいと思う時があります。一度泣き始めるとしばらく止まらない人は自分のパターンを知っているため、最初にぐっと我慢してしまうでしょう。
しくしくと泣ける人、泣きながらもしっかりと話せる人など、人によって泣くスタイルが違うはず。顔をくしゃくしゃにして子供のように泣く人は、人前で泣きたくない心理になり、後から一人で思い切り泣いているかもしれません。
慰められるのが嫌い
人の涙はどのような理由にしても、周囲の人がとても気になります。たとえば仕事中にいきなり泣き出す人がいると、何があったのか心配になり声をかけたくなりますよね。
「泣く」という感情表現は、他者に助けを求める行為にもとられるため、慰められるのが嫌いな人は人前で泣きたくない心理になるかもしれません。
感情を抑えすぎると、いつも無表情で感情のない人に見られてしまいます。逆に感じたことをそのままアピールできる人は感情表現が豊かなのですが、やりすぎると対処するのが面倒に感じる存在です。
弱い人間だと思われたくない
弱虫の特徴は泣くこと。そんな価値観を持っている人は、悲しい出来事があっても人前で泣きたくない心理になるでしょう。
いつも泣いている人は甘えん坊で、精神的に自立していない印象を受けます。お腹が痛いと言って涙を流す人や、上司に叱られて陰で泣いている人など、精神力が弱くすぐに泣いてしまいます。
泣きやすいタイプは弱い人だと思われやすいので、周囲に与えるイメージを気にする人は人前で涙を見せる機会は少ないでしょう。
泣いてはいけないと思っている
「そんなことで泣いちゃダメ!」と小さい頃から親に言われて育った人は、大人になってからも泣くのは悪いことだと認識しています。
そのため映画を観て感動しても、涙をこらえて感情を抑えてしまうでしょう。逆に子供時代に泣かなかったので褒められた経験がある人も、涙はひた隠しにしているかもしれません。
泣くと周囲まで巻き込み、多くの人が心配して気を遣ってくれます。親の立場になると強く子供を育てたいため、泣かないように常に教え込んでしまうのです。
泣き方と性格の違いについて
しくしくと泣く人、人がいても大声で泣ける人、一人になるまで泣かない人など、根底にある性格によって泣き方が違います。自分はどのタイプに当てはまるか、チェックしてみましょう。
周囲に人がいても感情的に泣く人
自分の感情に素直に反応する人は、周囲に人がいても泣く姿は隠しません。時には声を上げて大泣きすることもある、とても純真な心の持ち主の人です。
恥ずかしい気持ちよりも自分の感情を大切しているので、激しく感情を表現すると我慢できない性格に見られるケースもあるでしょう。
人前でも平気で泣ける人は大人になりきれていない部分があるため、相手よりも自分を優先しないと気が済まないこともあります。
人前だと絶対に泣かない人
人前で泣きたくない心理が働く人や、涙がこぼれそうになる前にどこかに行ってしまう人など。自分の置かれた環境を把握して感情をアピールする人は、冷静さを大切にするのでクールな人に見られています。
中には感受性が乏しいため、感情を揺さぶられる場面に鈍感な人もいるでしょう。人前で泣きたくないのは、自分の弱さを見せないため。
本音を言わず周囲とのバランスを考えながら、上手く人付き合いできるのも特徴です。その反面感情を抑えており、ストレスが溜まりやすいので注意しましょう。
表情を変えずに涙がほろほろとこぼれる人
女優のように表情を変えず、涙がほろっとこぼれるように泣く人は、そんな自分の姿を冷静にどこかで見ています。たとえば恋人と喧嘩した時、涙を流したほうが自分が得する場面でほろっと泣ける人なのです。
このタイプは自意識が高く、グループで行動していても実は自分が一番大切。雰囲気に酔いやすい性格なので、泣く姿を上手く使い分けているでしょう。
恋愛面ではのめり込みやすく、すぐに飽きるタイプ。泣き落としが利かなくなると、相手に冷めてしまうかもしれません。
泣いている姿を見られないよう隠す人
よく男性が泣いている姿を見られないように、見上げたり下を向いたりすることがあります。人前で泣いたとしてもできるだけ見られないようにする人は、周囲に気を遣うタイプだといえるでしょう。
涙は周囲を慌てさせてしまう場合もあります。悲しい場面だと周りが気を遣い、言葉をかけなければならない雰囲気になることも。
そんな空気を作るのが嫌なので、泣く時は背中を向けるなど、できるだけバレないように気を遣っています。
泣く自分をどこまで許せるか?
人前で泣きたくないのは心理背景があるため、同じ内容でもシチュエーションによって感情表現は違うかもしれません。大切なのは、泣く自分をどこまで許せるか。泣きそうになったら、次のポイントを少しだけ考えてみませんか。
泣くのは悪いことではない
悲しい時やとても嬉しい時などに、涙が出るのはとても自然です。決して悪いことではありませんので、無理に我慢する必要はないでしょう。
ただ人目が気になるなど頭のどこかで冷静になる人は、自分が一番快適に感じるように感情をアピールしてください。
メッセージとして感情表現しよう
言葉で言えない内容を感情で伝えるのは、人間にできるコミュニケーションの手段です。悲しいニュースを知り、上手く頭の中で整理できない時。
自然とこぼれる涙は、自分が持っている思いを周囲に知らせるメッセージなので、無理に抑えないほうがよいかもしれません。
まとめ
人前で泣きたくないと思った時は、一人になれる時まで涙をとっておくのも方法ですね。感情を露わにするのはストレス発散や気分転換にもなりますので、自然と感情に任せてみるのも大切です。
泣くのは自分に優しくすること、そう考えると人前でも抵抗なく涙が出てくるかもしれません。
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