嫌われたい心理と聞くと、少し理解しがたいものがありそうですよね。しかし意外なことに、どんな人にも多少は嫌われたい気持ちが隠されています。
自分では気がつかないけれど、なぜか本心とは違う態度をとってしまうことがあるでしょう。素直に謝れば済む場面でわざと意地を張ったり、わがままを言ったり。
こんな時は、無意識に嫌われたい心理が働いているのかもしれません。素直になれないのは、自分の気持ちを隠しているためでしょう。
本当は仲良くしたいのにできない時は、なぜそのような態度になるのか冷静に判断してみることも必要。
それでは早速ですが、嫌われたい心理について詳しく見ていきましょう。こんな場面でついしてしまう態度は、もしかすれば当てはまるかもしれません。
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嫌われたい心理が働く場面について
人間関係を築く際には、なるべく相手に好かれたいと思って近づいていくもの。でもシチュエーションによっては、嫌われたいと思うこともあるでしょう。とくに次の場面では、そんな気持ちになることがあるはずです。
彼氏と喧嘩したとき
彼氏と喧嘩した時に意見が食い違い、その場がうまくいかなくなると「どうでもいいや」という気持ちになりますよね。
謝るのは、自分の負けを認めるようなもの。そんな強情を張った人は彼氏に嫌われたいという心理が働き、わざと相手を怒らせるようなことを言ってしまいます。
別れが近づいたカップルなら、きっとお互いがあえて意地悪なことをしているでしょう。心にもないことを言ってみたり、相手が嫌がることをわざとしてみたり。
少し大人げない態度をとる時は、しばらく距離を置きたいという意味かもしれません。
嫌いな人と接するとき
好きでない人と接する時は、相手の態度次第でこちらも攻撃的になる場合があります。仲良くなりたい人や自分の好きな人たちとは、うまく付き合いたいために多少の我慢をすることも。
しかし相手が嫌いな人となると、どう思われても構わない気持ちがありますよね。相手のことを考えずに、大胆な行動に出てしまいます。
また自分に嫌な態度で接した人に対しても、あえて嫌われるようなことをする場合がありますよね。
一時的な感情で相手を判断するとき
職場にいる、とても感じの悪い上司。気を遣って接していても、相手にはまったく通じない場合がありますよね。
仕事の指示の仕方が一方的すぎて頭にきた時は、相手に嫌われるような態度をとりたくなります。
しかし一時的な感情は、よほど上手にコントロールしないと後悔してしまう場合も。仕事関係では、とくに注意しなければなりません。
一度ぎくしゃくしてしまうと、仲が修復するまでに時間がかかる相手も多いはず。嫌われたい心理が働く時は、慎重に判断しなければなりませんね。
その場から去りたいとき
面倒くさい相手につかまり、なかなか放してもらえないシチュエーション。そのような場面は、誰でも一度は経験しているでしょう。
やんわり相手に言ってもまったく通じず、結果的に嫌われたい心理が働きます。そのために強引にその場を去ってしまうことも。
コミュニケーションはどの場面にも大切ですが、考え方は人それぞれ異なるものです。自分が期待する反応が得られないこともあるでしょう。
その場から去りたくなる場面では、相手が納得する言い訳でうまく回避できるとよいですね。
嫌われたい心理はなぜ起こる?
好かれたい気持ちはよく抱くもの。しかし嫌われたい心理は、どこからやってくるものなのでしょうか。いくつかの心理ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
仕返ししたいから
嫌われたい心理は感情表現のひとつで、嫌な相手に仕返しとして嫌われる態度をする場合があります。
自分を嫌う人に対しては、同じ思いをさせたいと考える人が多いもの。負けず嫌いな気持ちは相手と同じ行動となり、仕返しをしてみたくなるのです。
では「嫌われてもよい人」の存在を頭に浮かべてみましょう。なぜそう思うのか、客観的にその人との関係性を考えてください。
きっと相手は、よくない態度でいつも接してくるはず。同じようなレベルにならないために、人に対する見方を変えることはとても大切です。
ひとりにしてほしい
たとえば彼氏と喧嘩した時に、しつこく彼氏がなだめてくるのは「うっとうしい」と感じることも。
そんな場面では嫌われたい心理が働き、わざと怒らせるようなことを言ってしまいます。その心理に隠されているものは、ひとりになりたいという思い。
感情的になっているとうまく気持ちが伝えられず、つい厳しい言葉を放ってしまいます。相手が怒ってその場を去ってくれると、なんとなくホッとすることもあるでしょう。
傷つきたくない
大好きな人には、同じぐらい自分のことを好きになってほしいと思いますよね。しかし好きすぎるほど夢中になると、そのような気持ちが重くなってしまいます。
そうしてふと、相手に嫌われたいと思う心理が働くのです。その理由は傷つきたくないためで、相手に辛い思いをさせられる前に嫌われてしまおうと防御しています。
好かれるように一生懸命努力するよりも、嫌われるほうが簡単。どうやって自分のエネルギーを発散するかわからないと、つい本心とは違う態度になってしまいます。
相手の気持ちを知りたい
相手の本心が分からない時、どう思っているか聞くのは勇気がいりますよね。そんな場面で相手の気持ちを知る方法が、嫌われるということなのです。
愛されているのか確認するためには、相手の気持ちを逆なでしてテストしています。大切な人や好きな人の態度には意味があり、精神的に与える影響が大きいですよね。
嫌われるようなことをして相手がなんともない態度だと、興味をもっていない可能性も。でも相手が傷つき悩んでいる姿を見ると、自分に対する気持ちがわかりますよね。
素直になれないから
本当はもっと仲良くなりたいのに、相手に本音で向き合えないことがあります。好きだけれど、わざと相手に嫌われたい心理が働くのは素直になれないため。
しかしそんな態度でずっと接していると、相手が誤解してしまうでしょう。好きなのに嫌いな態度をとるのは「フラれたくない」「傷つきたくない」という不安があるから。
もしも相手が去ってしまったらと思うと、傷つく前に嫌われてしまおうと考えるのかもしれません。
素直になれない人は損する場面も多いため、勇気を出して好きな人にアプローチしたほうがよいでしょう。
素直に接するためのポイントを知っておこう
嫌われたい心理が働かないようにするためには、次のポイントを意識して相手に接することがオススメです。
メールや手紙を使おう
言葉でアプローチできない時は、メールや手紙で相手に本当の気持ちを伝えてください。好きな人には隠し事をせず、なんでも話せる間柄になることが理想です。
嫌われた後のことを考えよう
嫌われたい心理は一時的に働くことがあり、相手が傷つくことを言った後で後悔することもあるでしょう。
そんな展開にならないために、嫌われたいと思った時は一度冷静になりましょう。そして自分の行動により、どんなことが起こるか想像してみることも大切。
軽く相手を怒らせるつもりが深刻なダメージになっていたら、後になってこちらが困ってしまうでしょう。
まとめ
嫌われたい心理には、人には言えない色々な気持ちが隠されています。本音と建前があるように、本心を隠しながら人付き合いをするのは大変。
失いたくない大切な人とは、いつも心をオープンにしてコミュニケーションをとることが理想的です。嫌われたいと思った場合、まずは冷静になり次の言葉を考えてみましょう。
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