人前で食べられない時、心理的にはどのようなことが起こっているのでしょうか。日常生活の中で食事をすることは色々な場面が考えられ、必ず居心地のいい場所になるとは限りません。
友人と一緒にランチしたり、オフィスの休憩所で皆と一緒にご飯を食べたりすることもあり、自分一人で毎回食事ができるとは限らないのです。そんな時にとても不安を抱く人の心理的な理由について、今回は詳しくご解説していきましょう。
人前で食べられない人の心理的特徴について
人前で食事をする時に抵抗を抱いたことはありませんか。きっと誰でも多少はある「食べる」行為に関する不安ですが、人前で食べられない人には次のような心理が関係していると思われます。
プレッシャーを感じている
人前で食べられない人は心理的に「食事」にプレッシャーを感じているためで、子供時代に親から食べ残しがないよう厳しく言われ続けた、給食が食べ終わらなくて最後の一人になったなど、辛い経験が関係しています。
そのため大人になっても食事を楽しむことができず、周囲の視線がとても気になっている状態。また誰かに怒られるのではないかと緊張しているので、人前で食べられない心理状況になっています。
誰も見ていないところなら安心できますので、外食は好まず、車の中、家の中などでいつも食事を済ませてしまうと思われます。
コンプレックスがある
人前で食べられないのは、心理的に自分の食べ方にコンプレックスがあるためで、一緒に食べる人に面白がられたりコメントされたりするのがとても不安なのです。
たとえば痩せの大食いのように、とても華奢な体型でたくさん食べる人がいますよね。「まだ食べるの?」「そんなに食べられるの?」と友人に言われたことで傷つき、それ以来人前で食べられなくなり、食べ物の味すらわからないということもあるかもしれません。
また食べ方が綺麗でない、早すぎる、音を立てるなど、他者から指摘された経験がある人も、人と接しながら食事する空間はとても緊張や不安が大きくなるでしょう。
好意を寄せている相手だから
人前で食べられない人は、心理的に恋愛感情が関係している場合もあり、好意を寄せている人や片想いの人の前では恥ずかしくて食事ができないこともあります。食事はあらゆる失敗が隠されていることで、大好きな人と食事するのが恥ずかしいと感じる人は男女共に多いはず。
自分のプライベートを知られるような恥ずかしさや、失敗しないように緊張する瞬間など、あらゆる気持ちが複雑に交差しています。さらに好意を寄せている相手には自分のことをもっと好きになってほしいため、食事中の会話にも気を遣いますよね。沈黙しないよう話題を考えていると、食事どころではなくなるのかもしれません。
マイペースだから
人前で食べられないのは心理的にマイペースなことが関係しており、他の人と一緒だと自分のペースが崩されることがとても苦手に感じています。自分が早く食べ終わった場合も、誰かが一緒だと待ってあげなければいけませんし、逆に食べるのが遅い人は皆に合わせて急いで食事することもあるでしょう。
またお店選びの段階から皆に合わせて我慢しなければいけないこともあり、人と一緒に食事をすること自体がとても窮屈に感じているのです。会食でストレスを感じた後に、一人で食事をし直すタイプかもしれません。
とても真面目な性格
人前で食べられないのは心理的に真面目な性格が関係しており、何ごとも正しくこなそうと思う気持ちが強い人です。仕事も遊びも100%真剣に取り組むタイプなので、人前で食事する時も全て美味しく完食したいと思っているでしょう。
真面目な人は責任感も強いため、皆が自分と同じように楽しくその場を過ごせないととても不安を抱きます。真面目な人は相手にも気を遣いますので、結果的に自分だけが緊張して、食事中にとても落ち着きなく過ごすこともあるのです。
一緒に食事する相手のドリンクがなくなったらすぐにおかわりをオーダーするなど、食事は仕事のように責任を感じることなのでしょう。
自信がない
カフェ、レストラン、どのような場所でも人前で食べられないのは、心理的に自分に自信がないことが考えられます。どれほど努力しても食事の場面になると自信を持って振る舞うことができず、必要以上に失敗を怖がり「また食事で何かこぼすかもしれない…」など、ネガティブ思考になっているのです。
自信がないのは他人からあまり評価された経験がないことも理由で、他人よりも劣っているという感覚が常につきまとっているのです。しかし実際は優れたところがたくさんあるはずなのですが、客観的に自分を見ることができないため自己否定してしまいます。
苦手を克服する方法
人前で食べられないという心理状況は、社会生活を送るうえでデメリットになる可能性もあります。これからは苦手意識を軽減して、少し楽に皆と食事ができるよう工夫してみましょう。
飲み物だけにする
どうしても食事をしなければいけない場面では、「さっき食べたばかりなので…」と言い訳して飲み物だけにすることも選択肢のひとつです。食事はナイフやフォーク、熱い食べ物やパスタなど、食べ方がとても複雑で考えるだけでも緊張してしまうもの。
不安を軽減するためには、飲み物ならカップやグラスを口に運ぶだけなので、あまり意識せず人前でも安心です。緊張すると口の中が渇くこともありますので、そんな状況でも自分が対処できるものをオーダーしましょう。
気の合う人と食事する機会を持つ
人前で食べられない場面が続くと、自己否定や不安がさらに強くなり、人と接すること自体がプレッシャーになってしまいます。食事は本来リラックスしながら楽しむものなので、会話や料理など、一緒にいる人との距離感が縮まる空間です。
人前で食べることに不安を抱く場合は、心を許せる人と食事する時間をまずは増やしてみてください。不安の原因は一緒に食べる人、または食べるという行為など、色々なことが要因となっていますので、まずは一緒にいる人に慣れることが最初のステップに。複数の人がいる環境に慣れると、次は食事にも集中できるでしょう。
無理しないこと
人前で食べられないのは心理的負担が大きいためなので、相手に合わせて無理をせず、そんな時はきちんと説明してできることから始めてみましょう。たとえば好きな人に食事に誘われた場合、断ってしまうと印象を悪くしますので「食事よりお茶にしませんか?」など、気持ちが楽になることを提案するのも方法です。
今後もよい関係を築きたい相手なら、食事に対する緊張感を素直に伝えることも方法のひとつ。人前で食べられない不安や緊張を理解してくれる人もいますので、きちんと説明しておくことも大切かもしれません。
逆に誰かを食事に誘う場合、人前で食事をするのが苦手な人の可能性もあるもの。その時は食事かお茶のどちらにするかなど、選択肢を提案したり相談に乗ってあげたり、意識せず食事できる場所を考えてみましょう。
まとめ
人前で食べられない人は、心理的に他人との距離感を掴むのが苦手なのかもしれません。誰でも自分が快適に感じるスペースはあるはずなので、食事中の不安を軽減するためには、できるところから少しずつ慣れていくことが安心です。
食事は美味しくて楽しいこと。お互いをよく理解できる大切な場面になるはずなので、お互いが好きな話題でぜひ会話を盛り上げてみてください。
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