人の容姿をけなす心理には、他人にはわからない理由がいくつかあるようです。人の容姿に関してコメントする際は慎重な判断が必要。傷つけないためにも、言いたいことを我慢することも大事です。
今回は他人の容姿をけなす心理や、嫌なコメントを聞かされた時の対処方法について詳しくご解説していきましょう。
人の容姿をけなす心理について
「あの人、太りすぎじゃない?」「自分のこと、可愛いと思っているのかな」と他人の容姿をけなす人は、心理的に次のようなことが関係しています。
コンプレックスがある
人の容姿をけなすのは、心理的に自分のコンプレックスを他人に向けて発信しているため。なかなか痩せられない人が、最近ダイエットに成功した友人に「あまり変わってないよね」と悪口を言うようなことです。
コンプレックスをごまかすために、他人に向けて傷つくことを言ってしまうのでしょう。人を外側から判断するところもあり、持ち物や仕草、ルックスなど、優れた人を見つけると無意識に攻撃。
こんなタイプは、けなすことで逆に自分のコンプレックスを暴露しているようなことです。
優位に立ちたいから
人の容姿をけなすのは、心理的に人よりも優位に立ちたい気持ちがあるからで、弱点を見つけると徹底的に攻めてきます。自分のほうが上だと感じたい思いは、誰でも多少はあること。
そのためにもっと努力して評価を手にすることが大切なのですが、ネガティブな人は人の容姿をけなす心理となり、人の足を引っ張ることで自分が優位に立とうとしてしまうのです。
普段から文句や愚痴が多く、密かにライバル意識を抱いている相手がいるでしょう。実力で負けてしまう人に対しては、自分が勝てることで対抗してくるタイプです。
ストレスが溜まっている
人の容姿をけなすのは、心理的な理由があってもやってはいけないこと。美人だから、頭がいいからという理由があっても、他人をけなす理由にはなりませんよね。
しかしストレスが溜まっている時は、よくないこととわかっていても他人に当たってしまうことがあり、そんな時に普段気になっている容姿をけなしたくなるのでしょう。
このタイプは、身近な人だけでなくテレビの芸能人など、視界に入る人全てがターゲットに。道を歩く人を見て「あの人、センスが悪くない?」とサラッとストレス発散してしまいます。
嫉妬している
美しいものを見て素直に評価できないのは嫉妬しているため。人の容姿をけなすのは心理的に自己否定している部分があり、他人の持っているもの、やっていることなどが羨ましく感じています。
嫉妬しやすいのは評価された経験が少ない、またはネガティブに解釈することも関係しているでしょう。自分をよく見せているのにそれなりの反応が得られないという時は、誰かのことをけなして気分をすっきりさせたいのです。
共有できる人を探している
人の容姿をけなすのは、心理的に誰かとつながりたい気持ちがあるためで、自分と似た価値観を持った人を探しています。文句や愚痴でつながるのはあまりいい関係ではありませんが、人はなぜかネガティブなことに共感しやすいもの。
人の容姿をけなすのはコミュニケーションの一部だと思っているため、辛辣なこともはっきり発言しているかもしれません。
我慢できない
人の容姿をけなすのは心理的に甘えているところがあり、我慢するのが苦手。欲しいものはなんでも手に入るという人は、自分が特別だと思い込んでしまい言いたいことを言ってしまうのです。
コミュニケーションは本来お互いを意識しなければ成り立たないことですが、わがままに育った人は一方通行になっても平気なのでしょう。気に入らないことがあれば態度に出して、相手に気持ちを押しつけてしまいます。
そんな性格や価値観があるので、人の容姿をけなすことも悪いとは思っていないかもしれません。
ライバル意識が強い
自分で意識していない場合もありますが、常に誰かと勝負しないと満足しないタイプは、人の容姿をけなす心理が働きやすいでしょう。自分と似た人や同じ状況下にいる人には、とくにライバル意識を燃やしてしまいます。
たとえば友人の彼氏。自分の彼氏のほうがカッコいいと思いたいために、友人の彼氏の容姿をけなすことがあります。けなすことで自分が勝った気分になるので、ライバル意識が強い人は普段から他人のことを悪く言う傾向があるでしょう。
けなすコメントにはどう対処すべき?
容姿をけなす発言は、聞いていて決して楽しいものではありません。そんなタイプの人が身近にいる場合は、次の方法で対処してみましょう。
無視する
「あの子の目つき、悪いよね」「背が低すぎない?」と人の容姿に文句を言う人がいたら、まず同調しないことが必要です。否定的な意見に賛同してしまうと仲間だと思われてしまい、今後も愚痴こぼしの聞き役になってしまう可能性があります。
しかし対抗しにくい相手ならはっきり意見を言うのも難しいので、どうしていいかわからない時はスルーしましょう。聞こえないふり、その場を立ち去るなど、あえてリアクションしないことが自分を守ることにつながります。
機嫌をとってあげる
人の容姿をけなす人はストレス発散している可能性があり、あらゆることに対してネガティブになっています。そんな人に指摘してもさらに態度が悪くなるだけなので、逆に褒めてあげることもよい対処方法になるでしょう。
「スタイルのよさでは誰も勝てないから安心して」と話題を本人にすり替え。ちやほやされるのが好きな人は、自分を褒めてくれる人を好んで近づいてくるので、今後も人の容姿をネタにして話しかけてくることは増えるかもしれません。
しかしそれは本気ではなく、褒めてもらうためのアプローチ方法だと理解してみると、サラッと聞き流せるようになるでしょう。
自分の考えはきちんと伝える
他人をけなす人は、自分の意見に賛同してくれることを期待しています。この場合は逆に自分の意見をきちんと伝えることも、今後の付き合いにメリットがあるでしょう。
「そんなにけなすほど容姿が悪いとは思わないけど…」とポジティブな意見で対抗してみましょう。けなす人は仲間が増えるともっとエスカレートする可能性がありますので、その手前でやめさせるためにも我慢せず正しい意見を知ってもらうこと。
あくまでも口論や喧嘩ではなく、自分が感じたことをそのまま表現すればいいのです。「人の容姿のことはあまり言える立場ではないから…」と笑ってごまかすだけでも、自分の立場についてわかってもらえるはず。不安な時は中立的な立場にいることが無難です。
距離を置く
他人をけなす人はあらゆるネガティブな要素を持っていますので、見た目だけでなく他人の人間性すら否定することもあるでしょう。このようなタイプの人はとても頑固で、自分の意見を曲げることはありません。
今後の付き合いはできるだけ必要最低限にとどめ、世間話も避けること。もし可能であれば、ポジティブな人を周りに増やして自分の味方を作ることもよいでしょう。距離を置けば必然的に自分の価値観が相手に伝わるはずなので、はっきり態度に出せない時にやってみてください。
まとめ
人の容姿をけなすのは、心理的に自分の弱さを隠したいことが考えられます。見た目ではわからないその人の魅力。もっと理解してあげるためにも、容姿にばかりこだわるのはよくないことです。
人の弱みにつけ込み強い態度をとってしまう人ほど、とても弱く壊れやすいということなのでしょう。
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