余計な一言を言う時は、心理的な理由が関係しています。ただ発言したいだけでなく、無意識に一言付け加えてしまうので、周囲からも雰囲気を壊す人だと思われるかもしれません。
「黙っておけばいいのに…」という場面で余計な一言を言う人は、対処方法が難しいですよね。そこで今回は、余計な一言を言う心理や上手に接する秘訣についてご紹介します。
余計な一言を言う心理的理由について
それは言わなくても…ということを言ってしまう「余計な一言」が多い人には、心理的に次のような特徴があることが考えられます。
相手を否定している
余計な一言を言うのは、心理的に相手を否定しており、ネガティブな発想しかできないためです。「頭いいけど仕事が遅いよね」「可愛いけど性格きついよね」など、それとなく相手を侮辱するような言葉が一言入っているため、言われた相手はとても傷つくでしょう。
褒め言葉が混ざっていても、結果的にネガティブな印象になっているので、相手の真意を理解するのが大変。嫌いな人やライバルなど、あまりよく思わない相手には余計な一言を言ってしまいます。
自己顕示欲が強い
余計な一言を言う人は、相手を攻撃する意味は一切なく、ただ自分をアピールしたい願望が強いだけでしょう。自己顕示欲が強い人がついやりがちな余計な一言。
チャンスがあれば自分を積極的にアピールしてくるため、周囲をイライラさせる存在になるかもしれません。「やっぱり、そうなると思ったよ」「だからダメって言ったよね」など、他人をさらに窮地に追い込むような要らない一言。
もっと周囲から注目されたいために言っているだけなのですが、一気に相手と距離ができてしまうこともあります。
お節介
余計な一言を言うのは、心理的に他人のお世話をしたい願望や責任感が強いため。聞かれてもいないのに、余計なアドバイスをしてしまう人です。
「ダイエット始めたの?痩せたほうが可愛く見えるよ」など、そんなことを言われたくないと思わず返したくなる場面。要らないアドバイスは立場が上の人や、上から目線で接してくる人がよくやることでしょう。
そのため反撃したくてもできない場合も多く、とても不愉快な気持ちのまま終わってしまいます。
コミュニケーションが苦手
相手と心を通わせるコミュニケーションをするには、言葉遣い、話し方、タイミングなど、あらゆる要素に気をつけなければなりません。余計な一言を言う人は、心理的にコミュニケーションに対する苦手意識があります。
先回りして相手の話を奪うような余計な一言が目立つでしょう。たとえば新作映画の話題になった時、「昨日、○○の映画を観てきたけど…」と言う人に対して「その映画もう観たよ、期待外れだった」と途中で妨害してしまうケース。
きちんと人の話を聞けないのは、必死になってコミュニケーションをとっているためかもしれません。
相手のことを気にしている
余計な一言を言うのは、心理的に相手のことがとても気になるからで、執拗に相手の態度や話し方をチェックしてしまい、結果的に余計な一言を発してしまいます。
たとえば好きな女性が相手なら、「大丈夫?」「元気ないね」など、気遣う言葉を無意識のうちに連発するのですが、当人は全く元気で心配される理由は全くなし。
どうしてそんなことをしつこく聞いてくるのか、顔色が悪いのか、逆に相手に不信感を抱かせてしまいます。気にしていることを知ってもらいたい行為ですが、不用意に余計な一言を連発するとよく受け取らない人もいるでしょう。
常識がない
人を傷つけるような余計な一言を言う人は、心理的に自分さえよければいい価値観があります。常識がなく、他人からは毒舌な人に見られているのですが、逆にそれが自分らしくカッコいいと誤解しているのでしょう。
わざと相手が嫌になる一言をずけずけ言ってくるタイプなので、できれば話はしたくない存在。なんでも思ったことを言える自分は強いと思っているので、シチュエーションによっては孤立することもあるでしょう。マナーがなく非常識な人は、必要最低限の関係しか維持したくありません。
一言多い人との会話の秘訣とは
周囲によくいる余計な一言を言う人は、不愉快になり感情的に接してしまう場面も。相手のペースに乗せられると、自分らしさを見失うこともあるので注意が必要です。
上手に対処するために次のポイントを覚えておくと、失敗せずに上手くいくかもしれません。
意味を問う
余計な一言を言われると、言葉の意味以上に相手の意図を知りたくなりますよね。攻撃しているのか、無意識に言っているだけなのか、モヤモヤする相手にはストレートに質問してみましょう。
「それはどういう意味ですか?」と冷静に会話の流れで聞くこと。決して喧嘩腰になるのではなく、興味本位で知りたいことをアピールしてみましょう。
余計な一言を言う人は、相手がやり過ごしてくれることも多いので、なかなか自覚するチャンスがありません。逆に質問や指摘をする人がいれば、自分の発言にもっと責任を持つかもしれないのです。
適当に聞き流す
悪い人ではないけど一言多い、というタイプはよくいますよね。そんな人が職場の上司やや恋愛相手だと、かなり負担になるかもしれません。
余計なことを言う人への一番無難な対処は、話を適当に聞き流すこと。コミュニケーションが苦手な人だから、丁寧な言葉遣いを知らない人だから、と自分なりに相手を理解してしまえば、気になる一言を言われても無視できるようになります。
重要なことだけに耳を傾け、要らないことは全て聞き流すこと。「また始まった…」と心の中で面白がっておけば、なんとかやり過ごすことができるでしょう。
好意的に受け止める
余計な一言を言うのは、心理的に相手を心配していることも考えられますので、悪気がないこともあるでしょう。また人によっては、相手よりも自分が上だと力を誇示する人もいるため、どのタイプなのか判断が難しい時も。
どの場合でも余計な一言を言うのは、それで満足感を得ていることが共通点です。うっかりではなく、言いたくて一言言ってしまうので、そんな時は感謝の気持ちを伝えておきましょう。
「その通りです」「アドバイスありがとう」といった肯定的な返事だと、相手も次に何を言えばいいか困惑するはず。イライラしても、わざと大げさに笑顔で対処しましょう。
冗談風に指摘する
発言する人にとっては全く意味のない言葉でも、言われた人はとてもショックを受けることはあります。そんな時に心のモヤモヤを発散できず退散するのは面白くないですよね。その場合は、冗談風に相手の言葉を指摘するのも方法です。
たとえば「大卒なのにこんなこともできないの?」などと詰め寄ってくる友人。その場合は「大卒って言葉が余計だけど」と笑いながら冗談風に返してみましょう。
意図的に気になった言葉を再度言うことで、相手は少し反省するかもしれません。
機嫌をとってあげる
余計な一言を言うのはマウントをとりたいためで、言われた人が黙る姿を見ると満足します。このタイプはとても厄介。常に強い態度で周囲の人に接してくるはず。
その場合は反撃するよりも逆にご機嫌をとり、そのままやり過ごすことをオススメします。まさしく相手が求めること。自分は凄いと相手が認めてくれることが最終目的なのです。
欲しいものを手にした人は、きっとそのまま退散するでしょう。一歩先を読んで逆に相手を丸め込む作戦で接してください。
まとめ
余計な一言を言う人は、心理的にさまざまな理由があることが考えられますね。他人を指摘するだけでなく、自分も無意識に言ってしまうことがあるかもしれませんので、言うべきか迷った時は無難にその一言を呑み込んだほうがよいといえます。
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