心細いのは心理的な要因があり、誰でも一度は理由がわからない不安を感じたことはあるでしょう。ストレスが溜まりやすい今の時代は、漠然とした危機感を抱くことがあり、とくに人間関係で安心できないことがありますよね。
好きな人といつも一緒にいて安心できるはずなのに、なぜか気がかりで落ち着けない時。そんな不安を解消するために、今回は心細い時の心理要因について詳しくご紹介していきましょう。
心細い心理や原因について
心細いと感じるのは、他者との触れ合いや自分の考え方など、色々なことが重なって起こることが考えられます。充実している生活なのになぜか寂しさを感じたり、心細さを感じたりしやすい人は、次の心理的特徴が関係しています。
他人との関わりが少なくなった
心細いというのは「頼るものがなく不安」「何となく寂しく感じる」ことで、誰でも一度は経験している感情のはず。このような気持ちになるのは、他者との交流が減っていることが心理的に関係しています。
人は自分の存在意義を感じるために他人との関わりが必要になり、その中で初めて充実感や喜びを実感できます。自信を持つことや自己否定するのも他人の存在があるから。
心細い時の心理とは、他者とのコミュニケーションや関わりが減っていることが理由かもしれません。たとえば職場の人と毎日ランチをしていても寂しさを感じるのは、個人的にコミュニケーションがとれる人がいないため。心の触れ合いが不足しているからなのです。
夢中になるものがない
心細いのは心理的に夢中になるものがないためで、精神的に物足りなさを感じています。たとえば趣味。何かに集中して取り組める時間は充足感が増し、毎日が楽しくなりますよね。
しかし好きなことに打ち込めない人はこれといった喜びはなく、漠然とした寂しさを感じてしまいます。恋愛も趣味と共通して、自分が夢中になって打ち込めるもののひとつ。
恋人と最近上手くいかない、将来が不安といった場合も毎日の生活がつまらなくなる原因で、次第に不安や孤独などから心細さを感じてしまうのでしょう。熱中できるものがあると、目的意識も高まります。
「これがやりたい」「次はこれがいい」とポジティブ思考も強まるため、多少孤独な場面があっても乗り越えやすくなるのです。
季節や時間などが原因
心細いのは、心理的に見えるものや感じるものが関係して不安に変わることがあります。たとえば朝は元気よく一日をスタートさせる時間。夜になると終わりを迎え、一人でいると何となく心細さを感じることがありませんか。
広い部屋にたった一人でいる時や、秋は感傷的になるなど、特定の時間帯や季節、シチュエーションは心理的に心細さを招く要因に。たとえば夏の終わりに、徐々に空気が冷たくなり肌寒くなると、ふと寂しくなったり悲しくなったりすることもあるでしょう。
人間の体には日光を浴びて活性化する脳内ホルモンもありますので、天気や時間帯などにより感覚的に心細くなるのは自然なことなのかもしれません。
好きな人と一緒にいても不安なのはなぜ?
心細いのは、心理的に他者との触れ合いや関わりが大きな原因となり、一人で過ごす時間が長くなるほどふと自分だけ取り残された恐怖を感じる可能性があります。
好きな人がいればそんな不安とは縁がないように感じますが、恋人がいて一人ではないのに心細くなることもあります。ではなぜそのような気持ちになるのか、理由をポイントごとにご解説していきましょう。
本音が言えない
好きな人がいるのに心細くなるのは、本音で語り合えないため。一見普通に会話しているようでも表面的な話のやりとりで、本当に言いたいことが相手に伝えられないことがあります。
付き合いたてで慣れない時は、一緒にいるのに「つながっている」感覚がないかもしれません。本音を言えない状況は、自分を受け入れてもらえていないという誤解につながります。その気持ちは徐々に不安となり、将来が見えなくなるほど怖くなることも。
本音を言えないのは相手に嫌われたくないことや、自信がないために起こることです。相手に合わせたリアクションばかりで疲れてしまい、心が満たされない状態がずっと続きます。一緒に過ごすほどなぜか寂しく感じるのは、自分から発信するものが充分ではないからかもしれません。
手応えを感じられない
お互いに好きで、ずっとこのまま一緒にいたいと思うほど恋愛感情が強くても物足りなさが生じることはあります。とくに好きな人とは、お互いの気持ちや考え方に共感できて初めてコミュニケーションが完成されるもの。
世間話でも相手の意見に同調できない場合や、どうしても納得できない発言があると、共感するのは難しくなります。長く一緒にいる恋人だと尚更言いたいことを言える状況があり、なぜこの人はそんな考え方をするのか…と疑問から不安に変わることもあるでしょう。
好きな人と一緒にいてもなぜか心細さを感じるのは、コミュニケーションで手応えを感じられないことも理由です。たとえ違う考え方でも、お互いの意見を理解してあげる段階までくれば、不満や不安は多少改善されるはず。
いたたまれなさが残ると、次第に自分の中でネガティブな気持ちが募ってしまいます。
最近会っていない
好きな人がいても、物理的に一緒にいる時間が減ると心細さを感じてしまいます。たとえば単身赴任になってしまった彼氏となかなか会えない、友人との約束が多くてデートできないなど。
メールやテレビ通話でコミュニケーションはとれても、面と向かって同じ空間で一緒に話をするようにはいきません。嫌でも実感する相手との距離は、次第に心細さとなり心の距離も離れていくかもしれません。
ポジティブに考えられる時期なら、会えない時はお互いに自分のやりたいことをやり充実させるチャンス。新しく趣味を始めてやる気が湧いてくると、恋人への思いもリフレッシュできるでしょう。
しかし心細くなると、どんなに恋人が頑張って安心させてくれても余計に不安が募ってしまいます。
価値観のずれ
恋人と価値観が合わないということはよくあります。違う環境で育った人間同士が100%理解し合うことは難しく、違いを受け入れて自分が成長できることは恋愛や結婚の魅力。
しかし価値観のずれを感じ始めた時は、とても心細くなり将来への不安が募るでしょう。頑固な性格の恋人だと譲る姿勢がなく、いつまでも平行線のままになってしまいます。
どちらかが我慢する付き合い方は、不公平でストレスの原因。ずっと将来もこんな感じになるのか…と思うと、一緒にいても居心地の悪さを感じるでしょう。他人と価値観が合わないのは当然のことですが、パートナーとは多少譲り合いお互いの考えを尊重する姿勢は必要です。そんな努力に気づいてあげることで、不安や孤独は軽減するかもしれません。
将来が見えない
好きな人と一緒にいるのに心細くなるのは、将来への不安が強くなっていることが原因です。出会った時は一通のメールだけでもワクワクしていたのに、慣れてくるともっと相手に期待することが増えます。
恋愛や結婚に非日常的なことを期待してしまう人は、とくに現実とのギャップで悩むことがあるでしょう。恋人がいるのに心細いのは、自分が描く幸福に近づけようと無理をし、愛情の実感が湧かないためなのです。
するとそんな不安は徐々に将来に抱く漠然とした怖さに変わり、毎週デートしていてもなぜか満足できない状態になってしまいます。
まとめ
心細い時は心理的にネガティブな状態で、どんどん悪い方向に考えてしまうかもしれませんが、幸福な時こそ心配になるものです。困った時は思いきってパートナーに相談して、二人でよい解決策を考えてみてくださいね。
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