罪悪感の心理が強すぎると、人生が窮屈に感じる時がありませんか。悪い行いや罪を犯した時などに思う気持ちは、普通の人なら当たり前に感じるかもしれません。
しかし問題は罪悪感の持ち方で、人によってはそのためにいつも自分が見えない何かに縛りつけられていることもあるのです。
罪悪感は時には自分自身を攻撃するもので、必要以上のプレッシャーやストレスを与えてしまいます。
罪悪感が全くない人とありすぎる人との、両極端なタイプの人が周囲に存在しますよね。罪悪感がない人はマイペースなので、精神的な苦痛はさほど感じないかもしれません。
そこで注意したい罪悪感の心理ですが、人一倍罪の意識が強い人の特徴と対策についてご説明しましょう。
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罪悪感とはどんな時に起こるもの?
罪悪感の心理について正しく知るために、いくつかのポイントを見ていきましょう。個人差があるものですが、根本的な罪悪感の発生源には共通点があるようです。
罪悪感とは何か
罪悪感があるから…などと軽く発言することがよくありますが、そもそも「罪悪感」とはどのようなものなのでしょうか。
心理学的に見ると、道徳的や宗教規範に背いて過失を犯した時に起こる自らを責める感情であるといわれています。
たとえば道でお財布を拾って届けずに自分のものにした時など、困っている人の顔が想像できても犯してしまう罪。この後に襲ってくるのが、申し訳ないと思う罪悪感なのです。
罪悪感を抱くメリットについて
罪悪感が全くない人を見ると、とても無神経に見えますよね。罪悪感を抱くのは決して悪いことでなく、自分の犯した罪や過失を修復するために大切なメリットがあるといわれています。
二度と同じ過ちを繰り返さないように、悪いという意思を持ち続けるのが重要です。罪悪感があるからこそ、私たちは罪を犯さずに生活ができるのでしょう。
またメリットとしてはセルフコントロールができるようになる点もあり、自分の行いのために周囲に迷惑をかけないよう思慮深くなることもよい点とされています。
罪悪感を抱くデメリットについて
多少の罪悪感を抱くのは自分のためになりますが、いつまでも消えない場合にはデメリットになる場合もあります。
たとえば二度と同じことをしないように注意する気持ちが強くなると、何度もその状況を考えるようになり次第と孤立してしまいます。
苦痛を避けるために回避する行為は、社会活動に影響を与えるケースもあるでしょう。また常に罪悪感を抱く人は、自分はダメな人間だという認知が習慣になり自信喪失してしまいます。
罪悪感の心理について
罪悪感の心理とはなにか、心の奥に潜む理由についてみていきましょう。
自己否定が強い
自分に自信がない人は罪悪感の心理があり、自己否定の度合いがそのまま罪悪感の強さとなって表れてしまいます。たとえば普段の生活でよく起こりがちな場面、仕事でミスをしたとしましょう。自信がある人なら二度と同じ間違いはしないはずと自分を励まして失敗から立ち直ることができます。しかし自己否定するタイプは自分がやったことでもっと自分を苦しめ、悪い人間だ、できない人間だと否定し続けてしまうのです。
周囲の評価を気にする
周囲の評価を気にして生活するのは、かなりのストレスになりますよね。自分の失敗や間違いをどう見られているか気にすると、常に罪悪感が湧いてしまいます。
たとえば後ろに立っている人の足を、誤って踏んでしまった場合。「すみません」と一言謝っても、罪悪感が強い人はしばらく気分が落ち込んだままになるでしょう。
それは人がどう自分を見ているか、気にしすぎるためなのです。しっかりと謝ったつもりだけれど充分でないかもしれない、まだ怒っているかもしれないと、相手の気持ちを考えすぎて自分に負担がかかっています。
ネガティブ思考がある
ネガティブ思考の人は罪悪感の心理が強く、自分の間違いにより相手が攻撃してくるのではないかと不安になることもあるでしょう。
状況の悪い面しか見えないため、必要以上の不安やストレスになっています。ネガティブな人は自分の行為に自信が持てず、常にマイナス評価しかできません。
勇気を持ちプラス思考になることが、自分をしっかりとアピールするためにも必要です。ネガティブ思考があると失敗や罪を犯さなくても常に自分が悪い、自分のせいだと責任を押しつけてしまいます。
怒られることが怖い
怒鳴り声や怒った表情に人よりも不安や恐怖を感じる人は、その場面を回避するために罪悪感を常に持ちます。
怒られることは決して楽しくありませんが、世の中には怒られ慣れた人も存在しますよね。このタイプは罪悪感がなく、失敗をしても平気。その場だけ謝っておけばなんとかなるだろうと、とても楽観的なのです。
怒られると心臓がドキドキしてどのように謝るべきか、どのような態度で反省を示すべきかとあらゆる部分に不安を覚えますよね。
罪悪感を抱きやすい人は、そんな怒りの感情を上手く受け止められない点が特徴です。
我慢する性格
自分さえ我慢すれば…という性格の人は罪悪感を抱きやすく、その場を収集させるために一人で耐えてしまいます。
たとえば人のものを壊してしまった場合。周囲の反応や自分の感情の乱れなど、あらゆる葛藤が一斉に起こるでしょう。
その時に我慢して葛藤を静めることが、罪悪感の表れになっているのです。反論して自分が悪くないと言い訳するのは、逆に状況を悪化させるだけ。
なるべく穏便にその場を鎮めるためにも、自分が悪いという罪悪感で対処しているのです。
罪悪感を抱く人ができることは?
罪悪感に縛りつけられると、新たな楽しみや刺激にチャレンジする精神もなくなってしまいます。
そこでこれからは過度に抱く罪悪感を手放して、楽になれるポイントを意識してください。
上手に謝るスキルを身につける
罪悪感は、相手に自分の謝罪の気持ちが上手く伝わっていないのも原因になります。謝ることが苦手な人はタイミングを上手く掴み、素直な気持ちをそのまま言葉にしてアピールしましょう。
そして相手の言い分をきちんと聞いたうえで、誠実な態度で接してくださいね。
必要以上に被害者を作らない
自分のやったことで周囲の人に迷惑をかける場合がありますが、その時に必要以上に相手を被害者として作り上げるのが罪悪感の始まりです。
自分も悪いけれど相手にも落ち度があるのではないか、心配するほど相手は弱者ではないなど、被害者としての立場を冷静に判断してみることもよいでしょう。
もちろん相手にも不快な感情を感じる権利はありますし、どのようにアピールしてくるかも自由です。
その気持ちを受け止めて、それ以上は被害者として過度な扱いをするのはやめましょう。
自分の思考パターンを受け入れる
罪悪感の心理を完全になくすのは、人として理性を持って暮らすためには難しいことです。罪悪感を持つことは自然。
人よりも心配症で思慮深いのだと、別の方向から自分の魅力として受け入れてみてはいかがでしょうか。
心を承認する気持ちは精神面を強化して、罪の意識が湧いても冷静に対処できるようになります。
まとめ
罪悪感の心理を適度に開放するともっと自分らしく、思い通りに人生が過ごせるようになります。
失敗や罪を犯すことは誰にでもありますので、そこから何を学ぶかが罪悪感の度合いをコントロールするコツになるでしょう。
自分を責めるのか、それとも強くなるための手段と考えるのか。ポジティブ思考がよい方向へと導き、全てを解決してくれるでしょう。
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