立ち位置で相手の心理がわかるということをご存知ですか。相手と自分の距離は関係性を表し、パーソナルスペースと呼ばれるもの。
無意識に生活の中で、他者と絶妙な距離をとっているのです。たとえば仕事。同僚と話をする時の立ち位置と、恋人と話す時の立ち位置は若干違いますよね。
よく考えるととても興味深い内容で、立ち位置で相手の受け止め方がよくわかります。では無意識にやってしまうパーソナルスペースについての行為と、立ち位置でわかる相手の心理についてご解説していきましょう。
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男女の立ち位置でわかる心理について
立ち位置は心理的に、無意識に自分で選んでいる場合がよくあります。一番快適に感じる位置や距離感は、自分と相手との関係を示すサインになります。
気になる人はとくに意識しておくと、今後の付き合い方にもメリットになるかもしれません。
男性が右側で女性が左側
デート中のカップルでよく見られる、男性が右側で女性が左側の立ち位置。カップルの場合は手をつなぐため、利き手によって立ち位置が変わることがよくあります。
日本人は圧倒的に右利きが多いため、男性が右側に立つのは危険な場面で利き手をすぐに使えるように空けているためなのです。
「大切な人を自分が守る」という心理が働いています。たとえば交通量の多い道路で、男性が車道側になり左側が女性の場合。
危険を回避するために、自分の体を張って恋人を守っています。男性にとって女性が左側にいると、すぐに行動を起こせる安心感が心理的に湧くようです。
女性が右側で男性が左側
立ち位置でわかるといわれる心理。女性が右側で男性が左側になる場合は、どのような意味があると考えられますか。利き手を空ける男性心理のように女性が右側に立つのは、同じく男性を守ってあげたい深層心理が隠されています。
とても自立心があり、恋愛関係をリードしている女性が多いかもしれません。恋愛では男性に頼ることは少なく、自分のことは自分でしっかりとできる人。
芯が強く、男女平等を常に意識しています。身体的に女性が男性を守るのは難しいかもしれませんが、右側が立ち位置になる女性は、精神的な強さを彼氏にアピールしているのでしょう。
立ち位置がバラバラな男女
恋人関係は、なんとなく自分の立ち位置が決まっていますよね。いつもと逆の側になると居心地が悪く、立ち位置を交換しながら歩くケースもあります。
しかし中には立ち位置がいつも変わるカップルも存在し、この場合は手をつながないのが理由のひとつ。夫婦のようにお互いが自然な存在になっていると、どの立ち位置でも全く違和感がないのです。
また人前でベタベタするようなこともしないため、手をつなぐ時に利き手を使うことも不要です。夫婦でなくとも自分のスペースを大切にするカップルは、立ち位置にあまりこだわらないかもしれません。
立ち位置が近い人の心理について
すぐ目の前で、コロンの香りや吐息などもわかるほどの近距離にいる人。恋人や家族ならよいのですが、そうでない相手だと少し違和感を覚えますよね。
ではパーソナルスペースで、立ち位置が近い人の心理や特徴についてご説明しましょう。
自信家
立ち位置が近い人の心理は、自分に自信があるためです。隠しごとがなく全てをさらけ出せるほど自分が好きで、相手にもはっきりとアピールしたがる性格。
他人とはできるだけ距離を置くのが人間の心理ですが、自信がある人は他人に近づいても危機感がなく、なんとかなると自分を信じています。周囲の人には、積極的に接する人が多いのも共通点だといえるでしょう。
社交的な性格
友人が多く周りから慕われる性格の人は、他人と接することに慣れているので立ち位置が近くなります。コミュニケーションをとるのが上手で、最初の一歩を踏み込み相手の警戒心を取り払ってくれるでしょう。
とくに初対面の人はお互いによく知らないので、普通は適度な距離を残して会話がスタートしますよね。社交的な人は握手したりハグしたりするのも平気なので、人と上手く距離を縮めるスキルがあるといえます。
甘えん坊
パーソナルスペースは、密接な関係がある人ほど距離が近づくのが特徴です。全く知らない人と密室で二人きりになった場合に、すぐ真横に座る人はいないですよね。
逆に恋人や親、兄弟などは肩が触れるほど近づいても違和感がありません。立ち位置が近い人は、基本的に甘えん坊の性格。スキンシップされるのが好きで、人肌を感じないと不安になってしまうのです。
いつも彼女と手をつなぎたがる彼氏のように、大切な人といつもつながっていたい心理の表れですね。
立ち位置が離れる人の心理について
妙な距離感を残す人は、どのような心理背景があるのでしょうか。知り合い同士でも、相手と距離をとりたがる人がいますよね。ではこの場合の心理や相手の特徴について、詳しくご説明しましょう。
慎重に探っている
慎重な性格なのでたとえ知り合いでも警戒心を抱き、安心するまで距離をとっています。パーソナルスペースは、嫌いな人や知らない人に対して無意識に距離を置くため、仲がよい人にいきなり距離を残されると一瞬不思議に思うもの。
しかしそんな場面は自分に原因があるのでなく、相手の心理背景があるためなので心配は不要でしょう。神経質で慎重派な人は、相手が自分にとって安全かどうかあらゆる角度からチェックしています。すぐに人を信用できないため、仲良くなるには時間がかかるでしょう。
孤独が好き
集団で行動するよりも単独行動や孤独が好きな人は、比較的周囲と距離をとりたがります。自分が快適に感じるパーソナルスペースは個人差がありますが、孤独が苦痛でない人は逆に孤立するくらい周囲と離れたところでも安心です。
たとえば一人で夢中になる趣味がある人や、他人と意見交換するのが面倒な人など。自分の快適なスペースに他者が入り込み、邪魔されるのが嫌いなのです。
自信がない
立ち位置が近いとお互いに相手をよく観察できるため、弱点を他者に見せることになります。自信がない人はあえて距離を置き、自分の苦手や弱みを見せないように予防線を張っています。
他人に攻撃されないように不安になっているため、無意識に距離を置いてコミュニケーションをとる場合がよくあります。仲がよい人でも避けるように、人と離れて話をする人がいます。
このタイプは自分を守るバリアがないといつも不安で、逆に守りに入りすぎて競争心が強い人もいます。
距離を狭めるためのコツについて
好きな人との関係をさらに密接にするためには、パーソナルスペースを上手に活用するのがコツです。ではもっと接近するために実践したいコツをご紹介しましょう。
隣に座る
好きな人が快適に感じるスペースに入るためには、向かい合わせよりも隣がオススメです。正面は威圧感がある位置で、スキンシップもとれません。
隣は自然に相手に近づける位置で、相手の顔がよく見えないため緊張感が少ないのがメリットになります。
グラスで接近
カフェでグラスやコーヒーカップを相手のものと近づけることで、精神的に距離感がなくなります。グラスは口をつけるもので、間接キスをするのと同じ。
恋愛関係において、大切な瞬間を与えてくれるグラス効果にもチャレンジしてみましょう。
まとめ
立ち位置でわかる相手の心理背景は、自分に向けられた気持ちの表れです。また自分にとって大切な人には、想いが伝わるように快適な距離感を意識して接するのが大切ですね。
無意識にやってしまう立ち位置。これからは少しだけ意識して、周囲との関係をチェックしてみませんか。
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