情が湧く時の心理状況や理由は、自分でもなぜなのか理解できないことがあります。恋人と別れる際に、どうしても振り切れない気持ちが残る時、それは愛情とは違った「情」が生まれている可能性も。
情は誰にでも抱くものではありませんので、ある意味特別な存在といえるでしょう。しかしそれだけで恋愛関係を続けて幸福になれるのか。今回は情が湧く心理について、詳しくお伝えしますね。
情が湧く心理背景について
情が湧く時の心理状況は、誰かを好きになる時とは違った心理状況があります。究極な場面になると、人間は守りの態勢に入るため、そんな時に情が湧いてしまい解決策になってしまうことも。では情が湧く時の心理背景や原因について、詳しくご説明しましょう。
困難を一緒に乗り越えた仲間意識
知り合った時はいつもドキドキしていた相手も、長く一緒にいると「情」が湧いてきます。情とは感情のひとつとして相手に抱くもので、恋愛の場合は特別な関係で、簡単に別れられない時に愛情はないけれど「情」があるからという場面があります。
情が湧く心理にあることは、長く一緒にいる相手と共に困難を乗り越えたり、辛い経験をシェアしたりして、ある種の仲間意識が生まれているため。
恋人でありながらも、大切な友人やパートナーのような存在になっていることが関係しています。
思いやりがあるため
情が湧く心理とは、相手に対する思いやりが根底にあるからです。高揚感を抱くような最初のドキドキした関係が過ぎると、徐々に人間同士のつながりが強くなり、愛情が情に変わることがあります。
長年結婚している夫婦は、若い恋人のように親しくすることはなくても、心がしっかりつながっているのと同じ。情は特別な存在になった相手への愛情が、自然と思いやりとなりアピールされる時に感じられるのでしょう。
情は別れの際に自覚することがよくありますが、相手の存在が唯一無二だと思う日常の瞬間も、情が土台にあるために感じるのです。
必要とされているから
私がいないとこの人はダメになる、そんな風に自分のパートナーに対して思ったことはありませんか。愛情関係のある相手とは、情熱的な「愛」だけでなく、色々な感情をお互いに抱いています。
相手を必要とする気持ちは、物質的なことではなく心が求めているから。一緒にいないと二人とも苦しくなりそうな不安は、実は情が違った形で表れているからかもしれません。
自分を頼りにしたり必要にしたりする相手を、あっさり切り捨てることはできませんよね。それは情が湧く心理が働いているためで、相手が求めるものをきちんと与えてあげたいと心の底から願っているからなのです。
哀れに感じる
哀れに感じる異性を好きになってしまう瞬間、愛情なのか情なのかわからないことがありますよね。情が湧く心理背景には、相手に対して可哀想と思う同情の心があります。
たとえば小さい動物や子供を見ると、放っておけない気持ちになる人も。それと似たものが、異性に感じる情なのです。
相手の立場になって考えられる人は、気持ちが手にとるようにわかっているでしょう。だからこそ可哀想なことをしたくなく、幸福になるよう自分が相手を助けてあげたい気持ちになるのです。
たとえば長く交際した異性と別れる場面。ときめきや愛情はなくても、悲しむ相手に背を向けられない時があります。それはまさしく情で、恋人が可哀想な人に見えているため、別れたくないと心が傷つくのです。
相手のよいところを知っている
情が湧く心理背景には、相手のあらゆる面を知っていることが関係しています。初対面の人にいきなり情が湧くことはほとんどありません。
情が湧く相手は、性格や考え方などを自分のことのようによく理解しているため、言葉で言わなくても気持ちが通じています。情は愛情とは少し違った次元で生まれるもの。
「他の人が知らないことを自分は知っている」という関係はとても価値があり、これを手放したくないと思う気持ちが情なのかもしれません。
情か愛情か診断するポイント
恋愛相手には、いずれ愛情より一歩深いレベルの「情」を抱く時期がやってきます。隣にいてもドキドキしない関係は、お互いをよく理解しているために得られるもの。
では幸福な恋愛関係を続けるためには、情だけでも上手くいくのでしょうか。愛情か情なのか判断できない時は、次のポイントを考えてみましょう。
一緒にいなくても大丈夫
情が湧く心理は相手への信頼が土台にありますので、いつも一緒にいなくても安心できます。情も愛情も、自分に自信がないと湧いてこない感情。
少し離れていても心がつながっていると安心できる関係は、家族同士が抱くような根深い情があるともいえるでしょう。付き合い出した頃はやはり傷つきたくないので、相手の行動や考え方などを細かくリサーチしたくなりますよね。
そんな緊張感のある時期を通り越して全てオープンになった時に、愛情に情がプラスされていきます。
自分の気持ちに向き合いたくない
別れる時にどうしても振り切れない気持ちは、情の可能性があります。未練があり別れられないのと同じで、好きという恋愛感情以外の何かが、自分の心をつなぎとめているのです。
情だけの場合は、実は自分でもなんとなく自覚しているため、気持ちに気づかないようわざと無視する場合も。無理やり愛情だと納得しようと努力する人もいるでしょう。
しかしどうしても自然な気持ちで相手に向き合えないのは、心の整理ができないため。愛情か情なのか、曖昧なままで相手のことを考える気持ちは、情が強くなっているからかもしれません。
情熱がなくなる
情熱とは積極的な愛情表現であったり、わかりやすく相手にアピールしたりするものをイメージします。恋愛における情熱とは、相手に抱くとても強い思いのこと。
情熱があると自然と相手にも興味を持ち、自分を好きになってもらうよう努力したくなります。そのような関係は愛情たっぷりで、情だけで関係がつながっていることはないでしょう。
全てを共有したいと思う熱い気持ちがあるのは、とても素敵な愛情関係ですね。
情が強くなった時の対処法
愛情が薄れて、情だけで付き合っている…そんな不安を抱く場面は、多くの人が経験しています。情とは決して悪いものではありませんので、よい関係を維持するためにも次のポイントを意識して、気持ちの整理をしてみましょう。
気持ちを言葉にする
情なのか愛情なのか迷いが生まれるのは、コミュニケーション不足の可能性があります。今感じていることを言葉で伝える、お互いに感情表現を心がけるなど。
出会った時とは違った愛情を感じるのは、実は当然のことかもしれません。気持ちが違うステージに行く時は、きちんと言葉で表現して理解するようにしましょう。
愛情だと納得する
愛情は時間が経つと情に変わります。好きな人のことを考えていると、何も手につかない状態。それは最初の頃だけかもしれませんが、ドキドキしない関係は情に変わり、恋人以上の特別な存在であるという意味なのです。
慈しむ気持ち、相手のためなら犠牲を払える思い。そんなレベルに到達した時に、情を感じる可能性もあるでしょう。
まとめ
情が湧く心理背景には、好きな相手への気持ちが変化していることが関係していますね。大切な人を見た時に、心が無意識に反応することが情なのでしょう。
いつまでも一緒にいたいと思う人には、愛情や情など、あらゆる気持ちが織り交ざっているはず。自分の気持ちを整理したい時は、出会った頃のときめきをまずは思い出してみませんか。
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