現実を受け入れられない心理が働く自分。辛い出来事を乗り越えるのは、決して簡単ではないかもしれません。しかし無視して通過できない場面では、現実をまずは受け入れて次のステップを考える必要があります。
いつまでも心の傷に残る辛い出来事があると、その日から時が止まったような気持ちになります。現実を受け入れられない心理になり、どうすればよいのか困っている人はたくさんいるでしょう。
そんな場面で勇気を出して前進するために、必要な心構えや現実を受け入れられない心理背景について、詳しくご解説していきますね。
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現実を受け入れられないのはどんな時?
こんなことがなぜ自分の身に起こるのか、不公平に感じる出来事は人生に一度は必ずやってくるはず。乗り越えるためには今起こっている出来事を、冷静に判断しなければなりません。世の中の人が悩み苦しむ場面には、次のような出来事があります。
失恋した時
多くの人が体験する恋愛トラブル。大好きだった人にいきなり振られたり、恋人の浮気で別れてしまったり、恋愛環境が急変するとどうすればよいのか判断できません。
そんな場面は現実を受け入れられない心理が働き、朝起きたら全てが上手くいっていますように…と、無理な願いごとをしたくなります。
恋愛は相手がいて初めて成り立つものなので、自分の力ではどうにもならない場面がよくありますよね。
仕事関連で悩んだ時
突然のリストラや部署替え、減給など。仕事は生活のメインなので、わずかな変化ですら受け入れるのが大変です。たとえばアルバイトやバートなど解雇されやすい立場だと、ある日突然お店が閉店してしまうこともあるでしょう。
仕事関係の出来事は収入面にも影響するため、すぐに次の行動に移さなければならないケースも。しかし突然の出来事は現実を受け入れられない心理になり、納得しなければならない内容でも、なんとかならないか頑張りたくなる瞬間です。
健康面で悩んだ時
健康を意識していても、体調不良になることは誰にでもあります。手術や治療が必要になり、これからしばらくは通院生活。そんな出来事は健康な人ほど、現実を受け入れがたい場面になるでしょう。
何ごともまずは体が大切。なぜ自分がこうなったのか原因を考えるよりも、今できる物ごとをすぐに考え始めるのも大切です。
失敗をした時
自分の犯した失敗は後戻りできないので、いくら責めても現状が変わることはありません。「なんであの時に…」と悔やんでいるだけでは、現実を把握できないのです。
たとえば恋人との喧嘩。何気ない一言が相手の心を傷つけ、二人の関係が終わってしまう場合もあるでしょう。ミスはよくありますが、内容によってはダメージをカバーできないケースもあります。
人間関係でのトラブルがあった時
人間関係は精神的な負担になり、いつまでも頭を悩めます。仲がよかった人と絶交状態になったり、いきなり自分が孤立した環境になったり。
毎日直面する内容なので現実を受け入れられないのと同時に、受け入れたくない気持ちもあります。人間関係のトラブルは壊れたものを直すのとは違い、長期的に取り組む必要があるもの。原因を知り、自分でできることから始めましょう。
現実を受け入れられない心理になるのはなぜ?
現実を受け入れらない心理背景について、考えられる理由をご説明しますね。次に進むためには現在を正しく知るのと、時には勇気が必要です。
自分を受け入れられないため
現実を受け入れられない心理になるのは、自分自身を全て受け入れられないためです。とくに嫌いなところや悪いところは、誰もが目を伏せたくなる部分。
しかし全てを知ることで、今置かれた自分の環境をきちんと整理できるようになるのです。弱点があるのは人間らしさのひとつ。無理に克服するよりも、まずは自分自身を把握しておきましょう。
現実に起こっている出来事を直視できないのは「まさか自分が」というショックが大きいためです。
誰かがなんとかしてくれると思っている
自分の身に今起こっている出来事は、よいものでも悪いものでも無視できません。とくに悪いことは、できれば自然消滅してほしいと願うでしょう。
現実を受け入れられない心理になるのは、誰かがなんとかしてくれるという甘えがあるためです。彼氏からいきなり別れようと告げられて、混乱している時「いつか彼が気持ちを入れ替えてよりが戻るのではないか」「友人に相談すれば仲介してもらえるかも」など。
現実問題はまず自分でなんとかするつもりがないと、周囲のサポートがない場合は愕然としてしまいます。何から手をつければよいのか、途方に暮れてしまうでしょう。
完璧主義者の場合も
完璧主義者は、現実を受け入れられない心理が働きやすいのが特徴です。自分の行動や言動は、全て完璧で間違いなし。失敗して人に迷惑をかけることは絶対にない、そんな自信があるため現実に起こっている出来事が信じられないのです。
まるで他人ごとのように自分の立場を考え、何もせずに状況を放置するケースもあるかもしれません。完璧主義者は弱点を自覚するのが苦手なので、困った場面に適切な対処ができない場合もあります。
自分でプレッシャーを与えている
現実を受け入れられない心理が働くのは、必ず現実を受け止めなければならないと自分に圧力をかけているためです。全てを受け入れるのはとても重要なことで、自分を成長させるためにも欠かせません。
それができない人間はダメと脅迫観念を持つ人は、本質的に現実に対して誤解を招くケースがあります。現実を受け入れるのと自分の立場を考えるのは、できれば同時にするべきです。
しかしプレッシャーがあると、ネガティブな気持ちになること自体が悪いと判断するようになります。
辛い現実から立ち直り前進する方法
辛い現実を目の前にするとそこから解放されるために、きちんと向き合うべきかそれとも別の解決策があるのか、色々と悩んでしまいます。
大切なのはその場に立ち尽くすのでなく、前進すること。そのために考えておきたいポイントをご説明しましょう。
無理せず休む
人間の防衛本能として、嫌だと思うものは避けたくなります。大切な人との別れや想定外の出来事は、頭の中が真っ白になるでしょう。
無理に向き合うとよい解決策が浮かんでこない場合もあるので、そんな時はまず心も体も休めてください。感情的になっていると冷静な判断ができず、さらなる苦痛を招く時もあります。気分転換が必要であれば、短期の旅行に出かけるのもよいですね。
人生の終わりとは考えない
幸せな人生を過ごすために、毎日私たちは努力を重ねています。頑張ったから…と見返りを期待すると、悪い事態が起こった場合に過剰に悲観的になってしまいます。
これでもう人生が終わりだと悪い方向へ考えると、次第に物ごとは悪いサイクルに入ってしまいます。問題から解放されるかどうか、結果を知るよりもまずは立ち直るために、一歩前進する気持ちが大切です。
辛い体験をすると、夢や希望を持つのが怖くなります。自分を守るだけの人生になると、楽しみや幸福がなかなか見つからなくなるでしょう。
まとめ
山あり谷あり、人生はその繰り返しです。現実を受け入れるべき時は、なぜ自分にこんな出来事が起こっているか不公平に感じるよりも、自分に必要なことが起きていると考えてみましょう。
どのようにしてここから立ち直るか、自分が試されている時なのです。期待した展開にならなくても、ポジティブな視点で物ごとが考えられるだけで、自分自身が進歩したことになります。
また同じシチュエーションになった時は経験を活かし、失敗なく前進できるはずです。
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