すぐ謝る人の心理について・不利な人間関係にならないためには?

人間心理

すぐ謝る人の心理についてご解説します。「ごめん」「すみません」という言葉が抵抗なく、常に口から出てくる人は周囲にいませんか。このタイプの人は腰が低く、決して攻撃的には見えませんよね。

でもそんな控えめな態度を逆手にとり、悪用する相手もいるのです。そこで今回はすぐ謝る人の心理について、徹底的にご説明していきましょう。


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すぐ謝る人の心理について

すぐ謝る人の心理について・不利な人間関係にならないためには?口癖のようにすぐ謝る人の心理は、どのような背景があるのでしょうか。意味もなく謝るのは、次のようなことが影響しています。

 

相手の気持ちを詮索する

すぐ謝る人は、心理的に相手の気持ちを探る傾向があり、今どのような思いをしているか考えすぎる傾向があります。表面的には思いやりのある人に見えていますが、自分の中にはあらゆる葛藤があり、ストレスを抱えやすいともいえるでしょう。

相手を嫌な気持ちにさせることを、過剰に怖がるところがあるのかもしれません。わずかな表情の変化や視線など、相手の態度を深く考えすぎて、怒られる前に謝ってしまうのです。

 

感情を抑えている

すぐ謝る人の心理は、自分を抑えつける癖がありますので、本音がわからない人に見られているかもしれません。謝るという行為はとてもエネルギーを使い、感情をコントロールしなければならない場面も。

しかし習慣的に謝る人は、常に感情を抑えているのと同じことなので、かなり無理があるでしょう。人間関係を良好に維持するためには、自分の言いたいことを我慢しなければならない場面はたくさんありますよね。

しかしすぐ謝る人は本心を相手に伝えるよりも、我慢する苦痛のほうが楽に感じているのかもしれません。

 

自己防衛

ストレスに対抗するため、人間にはあらゆる機能が備わっています。自己防衛もそのひとつで、ストレスの原因が外部からやってくると、受け入れる前にブロックします。

それがすぐ謝る人の心理状況。嫌な態度をとられる前に先に自分が謝り、相手から攻撃されないよう自己防衛しています。そんな瞬間が続くと、一見人間関係は平和に見えるかもしれませんが、こちらが謝ることを逆手にとり攻撃する人も出てくるでしょう。

謝りたい、謝ろうと思う瞬間は、ストレス反応が起こっていると解釈してくださいね。

 

洞察力がある

すぐ謝る心理は、人の心や態度を観察する習慣があり、いち早くネガティブなことを察知します。洞察力があるのは長所なのですが、場合によっては不要な情報を手に入れてしまうことも。

家庭や職場、学校など、あらゆるシチュエーションで他人の行動を気にしながら暮らさなければなりません。無視しようと思っても、洞察力があるとつい気になってしまうのです。

 

落ち込んでいる

他人のネガティブな態度を見ると、自然と自分も嫌な気分にさせられますよね。すでに悩みごとや不安を抱えている人は、さらに気分が落ち込まないよう、すぐ謝る心理が働きます。

相手に自分の思いを伝えるエネルギーがなく、面倒なので謝る心理になることもあるでしょう。また「自分は謝るべき存在」と否定的に考える状況になるのも、落ち込んでいるからなのです。

 

プライドが高い

プライドが邪魔をして素直に謝罪できない場面がありますが、逆にプライドがあるためにすぐ謝る心理が働くケースもあります。プライドが高い人は、自分の評価が悪くなることを不安に思う傾向も。

行為そのものが非難される場合でなくても、念のために謝罪してその場を回避します。このタイプの人は、本当に悪いとは思っていないことが多く、口先だけで謝るので相手に気持ちが伝わらないでしょう。そのため何度も同じ過ちを繰り返し、他人から敬遠される結果になるのです。

 

謝りすぎのメリットとデメリット

すぐ謝る人の心理について・不利な人間関係にならないためには?謝りすぎる人にはメリットとデメリットがありますので、本当に謝罪が必要なのか、その場面ごとに適切な対処を考えましょう。

 

メリット

謝るべきなのに謝らない人は、謝罪という行為が自分の弱さを示すと思っているからです。他者を傷つけた場合や、自分の間違った行為を認める時、素直に謝るのは正しい行為。

しかし最近は謝ることを避けて、逆に相手を攻撃して自分の正当性をアピールする風潮もあります。そもそも謝るのは自制心を強化する意味があり、冷静に物ごとを判断する力が身につくもの。

間違ったことを素直に認められる人は、相手への思いやりがとても深く、人間的にも魅力的に見えるでしょう。

 

デメリット

悪くないのに無意識に謝ってしまう人は、習慣化して自分にプレッシャーをかけてしまうリスクがあります。「謝らないと相手に怒られる」と間違った解釈をするため、不要な場面でも目的を理解せず謝ってしまいます。

すると過剰なストレスや責任を抱えてしまい、自分では処理できなくなる可能性もあるでしょう。謝罪の行為に必要な罪悪感とは、適切な場面で抱くべき感情。相手と衝突回避するために謝る行為は、不公平な結果を招いてしまいます。

 

対等な付き合いをするコツ

すぐ謝る人の心理について・不利な人間関係にならないためには?いつも自分ばかり謝っているような気がする時は、付き合い方のバランスが悪い可能性があります。職場の上司や目上の人なら仕方ありませんが、友人や恋人など本来対等であるべき人とギャップを感じる場合は、次のポイントを考えて付き合ってみましょう。

 

自信を持つ

自己否定しやすい人は、悪くなくても先に謝る傾向があります。それでは相手が間違っていても認めない不公平な関係になりやすいため、まずは自信を持ちましょう。

自分の長所をアピールして、相手に否定されたらきちんと意見を言うこと。普段から成功体験を重ねていくと、徐々に自信も高まります。

「嫌だな」と思った瞬間に一言伝えるだけでも、言えなかった自分から一歩成長したと思えるはずです。

 

否定的にならず意見を言う

謝ったり相手を攻撃したりすると、もっと状況が悪化する可能性がありますので、決して否定的にならず対処してください。職場仲間から「どうしてやってくれなかったの?」と、仕事に対して指摘された時。

今までならすぐに「ごめんね」と謝ったでしょう。これからは「時間がなくてできなかったから、今日やるつもりです」と謝らずに、自分の状況や考えを説明してください。

 

なんでも話せる関係になる

対等な関係を築くためには、無理に自分を演出しないよう心がけてください。すぐ謝る人は、他人の評価を気にする傾向がありますので、相手に好感を与えるよう自分の行為や話し方を意識しています。

なんでも思ったことを言える間柄になると、相手の間違いも受け入れやすくなり、自分の思いはきちんと伝わるでしょう。謝った後に心の中にもやもやが残らないよう、大切なことはきちんと発言してください。

 

思考を切り替える

すぐ謝ることで損しているように思う人は、思考の切り替えをしてみましょう。謝る行為は自分の間違いや弱さを認めるのではなく、相手を助けていると解釈してみませんか。

人間は相手に謝ってもらうと気分がよく、感謝の気持ちも湧いてくるはず。そんなことを目的にすると、余計な感情を持たずに素直に謝ることができます。

お互いに責任をわけ合って助けている、そんな思考パターンを大切にすると、自分の行為に納得できるはずです。

 

まとめ

すぐ謝る心理が働く場合は、その要因を自覚することがまず必要です。謝ること自体が悪いわけではなく、謝る必要性を冷静に判断できるとよいですね。

謝りやすい人は、その優しい性格や相手の立場になって考えられる長所を活かして、人間関係を改善するのもオススメです。なかなか謝らない人も多い今の時代、抵抗なく謝れることは素敵です。

 

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