電話で無言になるのは、心理的な要素が関係しています。相手の顔が見えないとさらに雰囲気が悪くなってしまう無言が続く電話。それでもなかなか切らずに沈黙を続ける人がいませんか。
今回は電話で無言になる人の心理的な部分についてご説明しますので、不安な時は慌てずに相手の気持ちを考えて対処してみてくださいね。
電話で無言になる時の心理状況
電話を苦手に感じる人はとても多く、オフィスでも電話が鳴るたびにドキッとすることがありますよね。普段の会話は平気なのに、電話だと無言になる人は、心理的にどのような理由があるか早速見ていきましょう。
特別な好意を寄せている相手だから
電話で無言になるのは言葉がすぐに思いつかないためで、その理由は相手に好意を寄せているので、嫌われないよう慎重になりすぎていることが考えられます。
対面の会話なら多少話題が続かなくても、周辺にあることを話題にして場をつなぐこともできますよね。電話だとハードルが高くなり、とくに好きな相手だと上手く話せないのは当然なのです。
つまらない話題で退屈させてはいけないと自分でプレッシャーをかけているため、自然と話題が少なくなってしまうのです。
想像力が豊か
電話で無言になるのは、心理的に相手が今何をしているか、想像力の豊かすぎる一面があります。最近はビデオ電話も常識。しかし電話といえば音声のみが一般的です。
相手が知り合いだとしても、電話口でどんな表情や態度なのかわからないことはかなり不安になります。対面の会話なら相手の仕草からも理解できますので安心感がありますよね。
怒っているわけではないけど口調がきつい人など、電話だと相手に誤解を与えることも。想像力が豊かな人は、電話の向こうの人の話し方からあらゆる情報を確保しようと無理しています。
電話に慣れていない
電話のカスタマーサービスの人のように、毎日何件も電話応対している人はとても流れがスムーズ。普段電話を利用しない人は、技術的な電話スキルが不足しているため、気の合う友人でも話しにくさを感じてしまいます。
それは慣れないことによる緊張感があるから。電話に慣れている人なら、会話が続くよう常に次の言葉を考えながら話しています。たとえ話題が途切れても、上手に電話を切るタイミングを掴んでいますので、お互いに嫌な気持ちにならず終わることができるでしょう。
しかし電話に慣れていない人は、話すことがないとどうしていいかわからず、無言のまま硬直してしまうのです。
他人に頼りやすいタイプ
コミュニケーションのテクニックを身につけるのは地道な努力が必要。生まれつき誰とでも親しく話せる人でも、相手によって多少構えてしまうことはよくありますよね。
他人に頼りやすい人はコミュニケーションも同じで相手任せ。自分が話題を見つけることはせず、相手が提供する話に乗るだけなのです。そのため沈黙が続いても話し相手が何とかしてくれると思っているので、結果的に話すことがなくても電話を切ることはしません。
電話を切るのも相手に任せているので、自分から「じゃあ、また今度ね」とは言わないタイプです。
電話する目的がわからない
電話で無言になるのは、心理的に目的がわからないため。たとえば電話のセールスのように売るものがわかっている場合は、本題に入るまでがスピーディですよね。
友人に飲み会の連絡をする時も同じ。目的があるからこそ、電話の会話にも起承転結があるのです。しかしはっきりとした目的がない電話の場合、もちろんその場しのぎのコミュニケーションになり、逆に電話を切りにくい状態。
好きな人の声を聞きたい時のように、漠然とした思いだとつい無言になってしまうかもしれません。
自信がないから
電話で無言になる心理は、言葉だけで相手にきちんと伝えられるかどうか不安なためです。電話に対する苦手意識があり、会話中に何度も聞き返されることが多いタイプ。
表現力が乏しい、タイミングを掴むのが苦手、言葉を噛みやすいなど、色々な原因を探っておきましょう。失敗経験があると苦手意識につながりますので、たとえば仕事でクライアントに電話で怒られたことがある人なら、プライベートでも電話が怖い存在になるでしょう。
自信がないことは必然的に緊張感も増してしまいますので、無言になりやすいかもしれません。
話すことがなくても切らないのはなぜ?
居心地の悪い電話ならすぐに切ってしまいたいはずなのに、話すことがなくても長電話したがる人がいますよね。そんな場面で考えられるのは、次のような理由があるからなのです。
好きな人とつながっていたいから
電話で無言になる心理状況には、相手に特別な気持ちを持っている場合がありますが、話すことがなくても電話を切らないのは相手のことが好きだから。
いつまでも二人でつながっていたい思いがありますので、たとえ話が盛り上がっていなくても自分と同じ空間を共有しているだけで満足なのです。
好きな人の声を聞くだけでいいという純粋な理由。話すことがなくても電話を切るのが惜しく、つい意味もなく長電話になっています。
孤独になりたくない
話すことがなくても電話を切らない人は、一人になるのがとても嫌。他人とつながっていたいので、話すことがなくてもいつでも対話できる状態で安心したいのでしょう。
寂しがり屋のタイプは用件がなくても電話をかけてくることが多く、その挙句相手に会話を全て投げてしまう場合も。電話をかけてくる人にはそれなりの目的があると思われますので、一人になりたくないという理由は忙しい相手なら迷惑に感じてしまうかもしれません。
言いたいことがあるけど言えない
何か用事があるはずなのに…と思う相手。電話口で無言のまま、なかなか切らない時があります。それは相手も無言で何かメッセージを伝えている場合があり、言いたいことが言えない状況なのかもしれません。
たとえば片想いの人に電話をかけて告白する場面。緊張しているので言葉が出てこない、さらに話を切り出すタイミングが掴めない状態。話すことがないわけではなく、言い出せないだけなのです。心当たりがある場合は「何か話したいことがあるの?」と誘導してあげるのもいいかもしれません。
電話で無言にならないためには?
たとえ相手の心理状況を理解しても、無言で続く電話はあまり好意的ではありませんよね。いつでも気軽に電話できる相手になるためには、次のポイントをおさえて沈黙時間を減らしましょう。
話す内容を事前にまとめておく
ビジネスのように、話す内容をマニュアル化しておくことでスムーズになるかもしれません。たとえば好きな人の声を聞きたいだけでも、「声を聞きたい」という目的がはっきりしています。
それなら自分が聞き役になり色々と質問してあげるなど、事前に話題をいくつか決めておきましょう。
普段のコミュニケーションに慣れる
電話はコミュニケーション手段の中でも上級者向け。誰でも緊張したり苦手意識を持ったりするのは当然なのです。このため普段の対面のコミュニケーションを増やし、自分のことをもっと知ってもらうと、電話も楽になるかもしれません。
家族となら沈黙が続いても平気なように、相手の距離感をなくすことは苦手を克服するチャンスになります。
まとめ
電話で無言になるのは、心理的なプレッシャーやストレスがかかっていることが考えられますが、完璧な自分をアピールしようとするとさらに言葉が出てこなくなるでしょう。
失敗してもそれが自分らしさと思い、次回の電話で挽回してみてください。
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