肘をつく人の心理は、どのような思いがあるのでしょうか。子供の頃、食事中に肘をついてはいけないと親に注意された人は多いはずですが、肘をつくというのはあまりよいイメージではありませんよね。
わかっていても、無意識のうちにしてしまうことがあるもの。そんな時、要因になっている心理的な部分をご解説しましょう。
肘をつく人の心理状況について
テーブルに肘をついたまま、相手の話を聞いたり食事したりする人はよく見かけます。完璧な仕草や素振りを意識しているつもりでも、ついやってしまうこの行為。一体どういう心理状況が関係しているのでしょうか。
居心地がよい
緊張する場面で、テーブルに肘をついて食事をする人はいないはず。そもそも肘をつくというのは、心理的にリラックスしている意味があり、相手との関係が快適だからです。
たとえば恋人と食事中、家族と会話中など、自分の全てをさらけ出せる間柄なら、とても居心地がよく感じますよね。肘をつく心理は、落ち着きがあることを示しています。
逆によく知らない相手なら警戒心があるので、全身が緊張して油断も隙も見せないでしょう。
可愛く見られたい
女性の場合によく見られる肘をつく心理は、可愛らしいと思われたい願望があるためです。テーブルに肘をついたまま、スマホをじっと見つめる真剣な表情がたまらなく可愛い、そう感じる男性は多いようです。
いいなと思う異性には、自分を印象づけたいと思うのは自然なこと。そのため些細な仕草も意識して、可愛く思われたいために肘をつく心理が働きます。自分の姿がどんなふうに相手の目に映っているのか、きちんと考えながら行動しているでしょう。
退屈している
全く興味のない話をされた時、早く話を終わりにしてほしいので、無意識のうちに体が反応してしまいます。肘をつく心理は今退屈しているサインで、話が頭に入ってこない、もしくは言われている内容が面白くないため集中できなくなっています。
こんな場面は誰しも経験があるはずですが、つまらないからといっていきなりスマホを見るのは申し訳ないですよね。とはいってもやることがなく、知らない間に肘をついてしまうのです。中には自分の気持ちを悟らせるため、意図的に肘をつく人もいます。
マナーがない
肘をつく人は、心理的に人付き合いが苦手な部分があります。そのため無理して感情を抑えることもあり、自分の仕草や行動までコントロールできない状態。
自分らしくするだけで精一杯なので、マナーを守るところにまで気が回らないのでしょう。肘をつくのは、あまりよい印象を与える行動ではありません。
マナーの重要性を把握していない人がやってしまう傾向にありますが、厳しくマナーについて親から教えてもらわなかった人や、マナーがよい人になろうと努力しないことなどが関係しています。
マイペース
他人にどう思われてもよいと考えるマイペースな人は、疲れた時は食事中も自分が一番快適な状態になってしまいます。肘をつくのはよくないとわかっていても、自分がそうしたいからやっているだけなのでしょう。
どう思われても、自分の意志を貫きたいマイペースなタイプ。肘をつく人は、よい姿勢が保てない理由が何かあるのかもしれません。
たとえば猫背の人や、とても疲労が溜まっているのでテーブルに寄りかかりたいなど。一瞬気を抜いたために、マナーが悪い人だと誤解される場合もあります。
何かに没頭している
無意識の時ほど、人間は体にあらゆることが表れますよね。腕を組んだり頭の後ろに手を回したりするのと同じで、肘をつく心理は今何かに没頭している可能性があります。
多くの場合は、正面にいる人のことが頭にあるため。好きな人の話の内容に夢中になっている場面や、相手の表情がとても素敵で視線が離せないなどの理由もあり得るでしょう。心を奪われてしまい、思わず肘をついて身を乗り出しているのかもしれません。
マナーが悪い人の特徴について
肘をつく人は心理的なことが関係していますので、あっさり「マナー違反」と決めつけられない部分もあります。しかし世の中には、マナーがよく育ちがよい人と悪い人が存在しますよね。
マナーがある人でも、その時の心境により肘をついてしまうことがあるもの。ではマナーがないかどうか判断するには、次のポイントをチェックしてみましょう。
食事のマナーがよくない
毎回食事をする際に肘をつく人は、心理的なことだけでなくマナーを知らない可能性があります。食事中に音を立てて食べたり、コップやお皿を乱暴に扱ったりする人は、一緒にいるほうまで恥ずかしくなりますよね。
食事のマナーは、大人になるにつれて徐々に学ぶ部分もありますが、土台にあるのは子供時代の教育。仕草が綺麗で、料理を美味しそうに品よく食べる人は素敵ですよね。
我慢できない
マナーが悪いのは我慢できない性格の人が多く、やりたいと思ったことをその場でやってしまいます。食事中に肘をついてはいけないと知っているけれど、ルールを守るのが苦手で自分さえよければよいと思っています。
我慢できない人は、嫌なことがあるとすぐに態度に出すので、周りもわかりやすいでしょう。感情的な部分があるので、いつも顔色を窺いながら付き合わなければならない面倒なタイプかもしれません。
気遣いがない
マナーとは品のある人を装うだけではなく、相手への思いやりも込められたものです。たとえば友人の家に遊びに行った時、玄関先で脱いだ靴をそのままにする人と、きちんと向きを変えて並べる人がいます。
些細な行動は、誰でも数秒でできることかもしれませんが、実際にはできない人のほうが多いことが現実。だからこそ他人を想うマナーは、とても価値のあるものなのです。
大雑把な行動が多い
マナーがない人は大雑把なところがありますので、行動も考え方もそんな特徴がアピールされています。たとえばオフィスで、会議室に入る時にバタンと大きな音でドアを閉める、面倒な作業は手を抜いてしまうなど。
結果的に品のない素振りが目立ってしまい、マナーがないのか繊細に物ごとを扱えないのか、境界線がありません。マナーを意識して毎日暮らすのは、かなりプレッシャーがありますよね。
しかしプレッシャーやストレスをあまり感じずに上品に暮らせる人が、本当の意味でのマナーある大人なのでしょう。
肘をつかないようにするコツ
他人のことは厳しく判断できますが、自分も知らない間に肘をついて、マナー違反になっていることがあるかもしれません。では習慣にならないよう、意識して肘をつかないようにする方法をご紹介しましょう。
テーブルから離れて座る
テーブルと近いとどうしても体重をかけてしまい、肘をついた状態の姿勢になりがちです。座る際にイスを意識的に離しておくと距離ができるため、物理的に肘をつけなくなります。
姿勢を正す
肘ばかり意識せず、まず背筋をピンと伸ばして座りましょう。すると全身に適度な緊張感があり、自然と身のこなしが美しくなります。そのほうが品のある人に見えるので、一石二鳥といえますね。
とくに好きな人と一緒にいるシチュエーションでは、自分の姿を客観的にイメージしておきましょう。
まとめ
肘をつく心理は、相手へ何かメッセージを送っているのかもしれません。あまりよい印象にはなりませんので、無意識のうちにやってしまわないよう、普段からマナーのある行動を心がけておきましょう。
オシャレしてデートをしても、一瞬のマナー違反の行為が大きなマイナスポイントになってしまうかもしれません。
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