気さくな人の心理状況は、他の人とどのような違いがあるのでしょうか。話しやすくて親しみやすい「気さくな人」に憧れる人も多いかもしれませんが、中にはそのようなタイプが苦手に感じる人もいるようで、価値観は人それぞれです。
そこで今回はよい付き合いができるよう、気さくな人を心理的な角度から詳しくご解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
気さくな人の心理について
いつも挨拶してくれる、笑顔が素敵など、気さくな人が周囲にいると会話も楽しくなりますよね。一般的にはとてもよい表現で使われる「気さくな人」ですが、他の人にはわからない内面に隠された特徴があるようです。
好かれたい
気さくな人は心理的に大勢から好かれたい思いがありますので、本当の自分を隠しながら周囲に喜ばれる人間を演じている場合もあります。友人は少ないよりもたくさんいたほうがいいと考えるタイプ。
好かれたい気持ちが強いため、積極的に自分から他者に近づき仲良くなっていくこともあるでしょう。持ち前の親しみやすさを活かして、どのような人ともすぐに知り合いになれることはスキルのひとつといえます。
好かれたい思いが強いのは、内面では自分自身に不安を抱いていることも考えられ、過去に辛い思い出があり、それを乗り越えるために自己改革している段階なのかもしれません。
他人に合わせている
気さくな人は心理的にとても相手に気を遣っているためで、人に嫌われるのが怖いので無意識に周りに合わせてしまいます。とても感じがよくさっぱりしたタイプに思われていますが、心の中では自分の気持ちを否定しているため、表面ではわからないストレスを抱えていることも。
他人に合わせることは、社会生活を送るうえで大切な場合ももちろんあります。しかし気さくな人の中には、周囲に合わせすぎて自分のやりたいことや言いたいことがわからなくなっている場合もあるので注意が必要です。
好意を寄せているため
気さくな人は心理的に特定の相手から評価を得るために、自分の態度を意識している可能性もあります。たとえば男性が好きな女性だけに気さくに接するような場面。
好感度をアップして自分の存在感に気づいてもらいたいので、周りから見てもすぐにわかるような素直なタイプかもしれません。他の人にはごく普通に接していますが、好きな人がそばにくると急に笑顔で挨拶したり、世間話を始めたりするタイプ。積極的なアプローチができるので、自然と相手を自分のペースに乗せることができる可能性もあります。
自己評価が低い
気さくな人は心理的に自分自身に不満を抱いていることがあり、自己評価が低い可能性もあります。とても感じがいい人でなんでも話しやすい存在なのですが、本人は自分の評価を高めるためにやっていることなので、とても疲れているはずです。
自己評価が低く、実は自己主張が苦手。自分の意見や考え方に自信が持てないため、相手に合わせる行為ばかりしてしまうのです。「○○さんはいつも感じがいいですね」と言われても、褒められることに慣れていないので、さらに気さくな人を演じて自分を高めなければと努力しています。
平和主義
気さくな人は心理的に他人と敵対するのが苦手で、怒っている人や不満を抱いている人のそばにいるのがとても嫌いです。そのためムードメーカーのように明るく振る舞って皆を気分よくさせ、結果的に全体を丸く収めることが目的に。
平和主義なので人を怒らせないよう神経を尖らせ、自分が嫌な思いをしても我慢して外に吐き出すことはありません。育った環境がいつも平穏だったことも関係しているかもしれませんが、気が強い人や自分勝手な人を極力避けてしまいます。
とても真面目な性格
気さくな人は、心理的に曲がったことが嫌いでルールを常に守る真面目な人です。周囲からはとても気さくな人だと思われているため、ギャップを見せないよういつも無理している状態。
友人から冗談を言われて一緒に笑っている反面、心の中では真に受けて傷つき、いつまでも一人で落ち込むこともあります。真面目な性格なので手を抜くことはなく、自分自身にもいつも厳しく接していて、突然人が変わったように大人しくなることもあるでしょう。
感情のコントロールをしながらも苦しい思いをしている部分もありますので、周囲の人が理解し寄り添ってあげることも大切です。
気さくな人の魅力について
話しかけにくい硬い表情の人よりも、とてもフレンドリーで気さくな人のほうが何かとメリットはありそうですよね。無理に自分を演出することはありませんが、人間関係を良好に変えたいと思っている場合は、気さくな人の魅力を少しだけ真似してみましょう。
警戒心を抱かせない
「おはよう!昨日は残業大変だったね」「今日はなんの香水つけているの?」と誰にでも気軽に話しかけ、気分を高めてくれる気さくな人。相手に警戒心を抱かせにくいため、どのような人ともすぐに仲良くなれることが魅力です。
とても勢いがあるタイプなので、内向的な性格の人でも相手のペースになり色々と会話が広がることもあります。逆にいつも黙っている人だと、何を考えているのか想像がつかないので、やたらと話しかけるのも抵抗に。
その点気さくな人は相手の立場になってコミュニケーションをとれることは、色々な場面で役立つスキルのひとつといえるでしょう。
異性から好かれる
気さくな人は異性からも注目され、とても明るい雰囲気は大きな魅力になっているはずです。誰に対しても平等な態度。嫌なことがあっても顔や態度に出さず、皆を盛り上げてくれる気さくな人は、恋愛対象にもなりやすいでしょう。
困った時にいつもそばにいてほしい素敵な人という印象を異性が抱くことも。逆にカッコつけている人や高嶺の花だと距離感があり、気軽に世間話もできません。気さくな人は常にオープンなので、自然体で異性が近づきやすい存在です。
自分もポジティブになれる
気さくな人は心理的に好かれたい思いがあるものの、そのような理由は自分をポジティブにするきっかけにもなっています。すぐに他人と打ち解け、自分が好かれることで自己肯定につながり、もっと色々な人と交流しようとモチベーションアップに。
楽しく皆と笑い合ったりコミュニケーションをとったりすることでエネルギーを吸収し、他人だけでなく自分もポジティブに変わることができます。
交友関係が広くなる
気さくな人は積極的に自分から人に関わっていくので、自然と交友関係が広がります。困った時に助けてくれる人も多く、お互いによい関係が築けるでしょう。気さくな人は無理をしなくても社交性がアップすることもあり、社会生活で役立つ場面は色々とあるはず。
気さくでいることがストレスになることもありますが、人とポジティブに接することで気分が晴れる場合もあります。
他人思いになる
気さくな人は自分以上に他人を思う気持ちが強く、そんな性格が周囲からも感謝されています。気さくな人の中には少しやりすぎてしまうタイプもいますが、他人を気分よくさせることが上手なので、とても気遣いできる人という印象を抱かせます。
他人の気持ちを優先することができる人は、他者も同じく優しい思いで接したくなるでしょう。
まとめ
気さくな人の心理は、人間関係を重要に思う気持ちが関係しているのでしょう。たくさんの人に好かれたい思いは、自分を磨くチャンスにもなりますので、周囲にいる気さくな人を真似して自分の快適な居場所をより広げてみてくださいね。
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