部下を呼び捨てにする人の心理的特徴は、行動からは読み取れないことがたくさんあります。人を呼び捨てにする行為は、関係性によっては快く受け止められないこともあるので慎重に判断したいですね。
そこで今回は偉そうな態度が目立つ、部下を呼び捨てにする人の心理や付き合い方について徹底的にご解説していきましょう。
部下を呼び捨てにする人の心理背景について
部下だから仕方ないと納得しても、本当は上司から丁寧な呼び方をされたいと思ったことはありませんか。職場以外でも自分のほうが立場は上だと思っていると、つい偉そうな態度になってしまう人がいますので、心理的な理由についてまずご説明します。
下に見られたくないから
部下を呼び捨てにする人は、心理的に他人から下に見られたくないためで、とくにはっきりと立場の違いが示せる部下と上司、先輩と後輩のように偉そうにしてもよい関係なら強気になります。
自分よりも強い人を相手にすることはなく、どちらかというと弱いものに近づいていくタイプ。過去に友人に仲間外れにされたなどの経験があると、偉そうな態度で過剰な自己防衛をする習慣があります。
気軽な付き合いにしたい
部下を呼び捨てにするのは、心理的に相手ともっと身近な付き合い方がしたい願望があります。部下と上司という関係は、仕事を離れても無意識に意識してしまい、気さくな付き合いはできない存在。
そんな部下の気持ちを理解している上司は、もっとリラックスして仕事をしてもらうためにも、フレンドリーな意味を込めて呼び捨てにします。
決して自分のほうが偉いことをアピールしているのではなく、あだ名で人を呼ぶような感覚。冗談を言い合えるくらいの関係性になりたいと思っています。
自分の立場を示したい
部下を呼び捨てにするのは、心理的に相手に自分の立場を示したいためです。友人同士でも自分のほうが偉いと思っているので、上から目線になることが多いタイプ。
虚勢を張ってしまうのはプライドを守るためで、自分に自信がなく不安になっているからなのです。年齢や職業、経験などで他人をランクづけして、自分の立場をはっきりさせておきたいのでしょう。
特別扱いされるのは基本的に好きなので、自分自身を大きく見せるために部下を呼び捨てにして満足しています。
マナーを重要視していない
部下を呼び捨てにする人は、少し偉そうで傲慢な印象がありますよね。上司なら部下に上から目線で話すのは納得できることですが、皆から支持される上司は偉そうな態度にはならないはず。
皆平等に仕事ができるように、役職などは意識しないでほしいと心配りできる人は人気があります。最近は上司や部下に関係なく「さんづけ」で呼び合う職場も増えていますので、社会的なマナーや相手の気持ちを重んじる上司は呼び捨てにすることはないでしょう。
好意を寄せている
たとえば男性上司から呼び捨てにされる場合、他の人は「さんづけ」なのに自分だけ呼び捨てなのは特別な感情があるからでしょう。脈ありでもっと仲良くなりたいので、きっかけを狙っている状態。
心理的に距離感をなくし、上司と部下という関係から個人的な間柄にシフトしたいからです。ちゃんづけ、あるいはあだ名で呼ぶ上司や先輩も、恋愛感情が関係しているかもしれません。
コンプレックスを隠したい
部下を呼び捨てにするのは、心理的に他人よりも自分が上でいたいためで、偉そうな態度や虚勢を張る姿勢は圧迫感を他人に与えています。態度と中身が一致しないので、空威張りしているだけにも見られているでしょう。
このタイプはコンプレックスを隠したい思いがあり、弱点をさらけ出さないように自分から相手を攻撃すること。堂々とした態度よりも無理がある威張り方が特徴です。
男性から呼び捨てにされたくない人の共通点
部下を呼び捨てにする上司や、新人に偉そうな態度で接する男性は、カッコいい存在なのかそれとも嫌な存在なのか、女性視点で考えると難しいタイプかもしれません。
好きな人から呼び捨てにされるのはキュンとなる瞬間ですが、男性から気軽に呼び捨てされたくない理由もあるようです。
呼び捨てされることに慣れていない
体育会系の部活にいた人なら上下の関係が厳しく、呼び捨てされたことは頻繁にあるはず。しかしこのような経験がない人は、社会人になって仲良くない男性からも呼び捨てされることがあり、とても違和感を覚えています。
家族はいつもちゃんづけ、彼氏からはあだ名で呼ばれるなど、周囲に呼び捨てしてくる人がいないためとても居心地が悪く感じているでしょう。
威圧感がある
男性に呼び捨てにされるのが嫌なのは、男性特有の声質や話し方がさらに威圧感を増やし、怖く感じてしまうため。呼び捨ては学校の先生に叱られた時だけ…そんな経験があると、目上の男性から呼び捨てにされるととても不安を抱きます。
無意識に太い声でぶっきらぼうな話をする男性もいるので、呼び捨てにされると理由がわからなくてもビクビクしてしまうのです。
仲良くなりたくないため
呼び捨てにされるのは相手がどのような立場であれ、異性の場合は適度な距離感を維持しておきたいことも苦手な理由でしょう。それほど親しくもない人からあだ名で呼ばれると、急に自分の安全エリアに入り込まれた不安があります。
呼び捨てする関係は、二人の距離感が急に縮まった感覚になりますので、興味のない異性ならできれば他人行儀を保ちたいと思うのです。
偉そうな人との付き合い方のコツについて
部下を呼び捨てにする人は心理的な理由を考えると、感情的に対処しないことがまず大切ですね。さらに次のポイントを意識して、不満が募らないよう上手に接してください。
相手の意見は肯定する
他人を呼び捨てにしたがる人は虚勢を張っているだけの場合もありますが、自分の立場を理解してもらうまでは色々なアクションを起こしてくるはず。
また否定的な態度をする人には、さらに力任せで押さえつけようとするので、そんな時は相手の意見を肯定する習慣がコツです。何を言われても「そうですね」「その通りです」と返し、相手と争わないほうが無難でしょう。
プライドをくすぐる
偉そうな人の態度は、意識しなくても不愉快にさせられることがよくあります。毎回腹を立てて接するのはストレスなので、逆にプライドをくすぐる態度で対処してみましょう。
部下を呼び捨てにする人はとてもプライドが高く、自分がいないと皆が困ると信じているところも。厄介なタイプですが、ご機嫌をとりプライドをくすぐっていれば満足してくれるので、考えようによっては扱いが楽に感じることもあります。
聞き流す
偉そうな態度や発言が目立つ人は、相手が自分の下であることをわからせるためのパフォーマンスが好き。他人が降参した態度を見ると自分が偉いと納得できるため、しつこくアプローチしてくるかもしれません。
その場合は、丁寧に対処するのは時間と労力がもったいないことも。空威張りしているだけの人なら、完全に聞き流すことも方法でしょう。たとえば部下を呼び捨てにする偉そうな上司は、仕事以外は一切関わりを持たない強い姿勢で接してみてください。
まとめ
部下を呼び捨てにする上司は、仕事においてはプロなのかもしれませんが、人として見た場合に尊敬できない部分もありますよね。世の中には自分と相手の違いを活用して強い態度で接してくる人もいますので、ストレスに感じる時は誰かに相談してみましょう。
また、稀に冷たい態度や怖い態度は恋愛感情の始まりの可能性もあるので、気になった時は直接本人に話してみることもいいかもしれません。
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