自意識過剰な人の心理についてご解説しますので、付き合い方がわからない時は相手の心を読みながら対処してみましょう。「自意識過剰」というのは他者に対して自己を意識しすぎた状態で、人間関係だけでなく仕事や恋愛など、あらゆるところで不都合を感じやすいはず。
一見トラブルメーカーのようにも見えてしまうタイプですが、そんな人とはどう付き合うか、自意識過剰の心理を早速見ていきましょう。
自意識過剰な人の特徴について
自意識過剰な人は、周囲をよく見渡すと意外と多いかもしれません。私たちは自分の存在を他人に知ってもらいたい願望が常にあります。それがエスカレートすると、次のような自意識過剰の特徴につながってしまうでしょう。
自慢話が多い
自意識過剰な人は他人から褒められることが大好きなので、大げさな自慢話をする傾向にあります。「この時計、彼氏に買ってもらった」「実家が資産家なの」など、話を少し盛ってしまう場合もあるようです。
自慢話ばかりだと、聞かされているほうは苦痛ですよね。そんな自意識過剰なタイプだと、次第に人付き合いにも支障が出てしまうかもしれません。
私がいないとダメだと思っている
何の根拠もなく、自意識過剰な人は「自分がいないと全て成り立たない」と信じています。それは自分が周囲よりも上にいると思っているためで、周囲が私を頼りにしているからと考えているのでしょう。
適度な緊張感やプレッシャーになっている間はよいのですが、周囲の期待に応えようと無理をすると、過度な負担にもなりかねません。
外見をとても気にする
いつも鏡で髪型を直したり、服装の乱れを常に気にしたりするタイプも。自意識過剰な人は、周囲の人が全員自分を見ていると思っているので、外見に過剰な注意を払って生活しています。
たとえば女性なら、ノーメイクで外に出ることは一切しないはず。男性なら服装選びにとても時間がかかるなど、おしゃれな人が多いことも自意識過剰な人の共通点ですが、結果的に褒められないと満足できない状態です。
他人に厳しい
完璧を求めやすい自意識過剰な人は、自分ができることは他人もできて当たり前だと考えています。そのため他人にも厳しく接するので、とても細かい人と思われているでしょう。
鏡の前で長時間自分自身をチェックするのは、完璧を求めることも関係しているのです。いつもベストな状態でいることが自分のルール。だらしないこと、いい加減なことが嫌いで、他人の失敗に気づくとつい攻撃してしまいます。
自意識過剰の心理について
では自意識過剰な人は、どのような心理背景があるのでしょうか。考えられる理由がいくつかありますので、それらについてご説明していきましょう。
自信がない
自意識過剰な人は、心理的に自分を受け入れられない原因があります。他人から怒られたり否定されたりした時は、自分自身にがっかりすることがありますよね。
このような場合だけでなく、自意識過剰な人は他人から認められないと同時に自信をなくす傾向も。常に褒められたい、評価されたいという気持ちが強く、結果的に思い通りにならないと落ち込む悪循環が続きます。
過去の出来事も影響
過去の辛い経験が、自意識過剰な人の心理背景にはあります。わかりやすい例で例えると、昔友人から見た目について嫌なことを言われた経験があるため、人一倍自分磨きを頑張りすぎてしまうケース。
過去の辛い体験は「二度と同じことは繰り返さない」と根強いプレッシャーになっているので、やりすぎるまで徹底しないと安心できない心理状態です。そのため自意識過剰になり、満足するレベルを高く設定しまうのでしょう。
本来の自分を認めてあげられない
自意識過剰な人の心理は、自分らしさやそのままの自分を受け入れられない状態です。誰でも自分を好きになれない場面はあるかもしれませんが、自意識過剰な人は習慣的にネガティブな考え方をするため、本来の自分を認めてあげていないところも。
「私には無理」「このままの自分ではいけない」と、自分で自分にプレッシャーをかけるような状態にもなっています。些細なミスにも敏感に反応するほど、過剰な振る舞いが周囲にも伝わっているでしょう。
考えすぎる
自意識過剰な人は、心理的になんでも徹底する傾向にあり、それは思考パターンにも反映されています。「仕方ないか」と諦めることはなく、些細なことでも考え抜かないと次の行動に進めません。
そのような土台があるので人間関係が難しく見え、周囲の人全員が敵だと思ってしまうケースもあるでしょう。あの人に嫉妬されている、嫌われているなど、自分の目線で判断するので他人との関係がぎくしゃくしやすいのです。
プライドが高い
プライドが高い人は、自信がないことも関係しています。自意識過剰な人は他人の視線をとても気にしますので、適当に自分自身をアピールすることができません。
適度なプライドは、仕事にも恋愛にもモチベーションを与えてくれるもの。しかし自意識過剰な人は自分磨きに専念してしまうため、実はとても疲れている状態なのです。
プライドが高い自分が好きなので肩の力を抜くことはなく、他人の目に触れる時はとくに力が入ってしまうようです。
自意識過剰な人と付き合うコツについて
誰でも多少は自意識過剰な部分があるかもしれません。しかしあまりにもわかりやすいタイプとは、これからどう付き合っていけばよいのでしょうか。
批判しない
自意識過剰な人は、もろく落ち込みやすい状態です。他人に褒められたい願望が強く、同時に嫌われたくない気持ちもあるでしょう。
とくにネガティブな言葉は、自意識過剰な人の心を頑なにしてしまうため、できるだけ批判的な態度は避けてください。もし言いたいことがある場合は、言い方を優しくするよう意識して、怒っているとわからないようワンクッション置くとよいですね。
褒めてあげる
自意識過剰な人と付き合うには、完璧を求める心理背景を考え、何かと褒めて伸ばすことがコツです。自分のことを評価してくれる相手には心を開くことが多いので、頼りにしているよう演じてみるのもよいでしょう。
「さすがだね」「すごく上手だね」など、さらっと褒め言葉でアピールするとやる気を出す人もいます。
適当にやり過ごす
自意識過剰な人の心理背景を考えても、付き合い方が上手くできないという場合もあるでしょう。すでに一線を引いているタイプも中には存在しますので、その場合は一緒にいる時間を短くすることもひとつの方法。
自慢話が始まったら適当に聞き流すなど、自分の気持ちを優先してみるのもオススメです。
現実に気づかせる
自意識過剰な人は間違った情報を土台にして、自分の存在価値を認識していることがよくあります。たとえば気を遣って褒めてくれる人がいると、そのまま受け取り「自分はできる人間」と勘違いしてしまいます。
そのためさらに有頂天になり、上から目線になる人もいるでしょう。そのような付き合いにくい自意識過剰なタイプは、さりげなく本当の能力に気づかせるのもコツ。
完璧になれない現実を知ってもらい、それでもよいのだと納得させることが、今後のよい付き合い方へとつながっていきます。
まとめ
自意識過剰の心理になる人には、克服しなければならない部分もいくつかありますが、周囲と上手くバランスをとりながら付き合うのは簡単ではありません。
心理背景を考えると、他人の行動も少しは納得できるはず。自意識過剰な人と付き合う際は、相手の立場になって物ごとを見ると解決策が見つかるかもしれません。
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