頼みごとばかりする人の心理には、どのような本音が隠れているのでしょうか。表面では分からない気持ちについて、できれば知っておきたいと思うことも。
では今回は、頼みごとばかりする人の心理について詳しくお伝えしていきますので、今後接する際に役立ててみてください。
頼みごとばかりする人の心理とは
頻繁に他者へ頼みごとをする人は、様々な心理が働いていると考えられます。では、まずはこちらの内容から詳しくご説明していきましょう。
楽をしたい気持ちが強い
頼みごとばかりする人の心の中には、「楽をしたい」「面倒なことや苦手なことを避けたい」という思いがある場合も。
自分で努力したり、時間や労力をかけたりするよりも、他者に任せてしまった方が効率的だと考えている可能性があります。
また、もしうまくいかなかった場合の責任を負いたくないという気持ちが働くこともあるでしょう。
これは、過去に他者に頼ったことで成功体験を得たり、責任を回避できた経験があったりすることが関係しているのかもしれません。
自己重要感を満たしたい
人に頼みごとをして、相手がそれに応えてくれることで、自分の要求が通り他者を動かせるという感覚を得られます。
これにより、「自分は他者から認められている」「自分には価値がある」といった自己重要感を満たすことができる人もいるでしょう。
中には、相手が断りにくい状況を見計らって依頼したり、相手の「役に立ちたい」という気持ちを利用したりするケースも。無意識に、あるいは意図的に他者を操作しようとしてしまう人もいます。
自分で決断や行動をすることへの不安
自分で物事を判断して行動することに自信がなかったり、失敗を恐れたりする心理が、他者への依存につながることがあります。
他者に頼むことで、その判断や行動の結果に対する責任やプレッシャーを軽減しようとしているのでしょう。
人間関係の構築や維持の手段
頼みごとをすることが、人間関係を構築したり維持したりする手段になっている場合もあるでしょう。
人は他者から頼られることで、相手への好意や信頼感を抱きやすくなるという心理があります。
でも頼んでばかりいる人は、相手に負担を感じさせていることが多いでしょう。お互いに頼んだり頼まれたりする関係性を築くことが理想的です。
境界線が曖昧
他者の心との境界線が曖昧で、自分のことと他者のことの区別があまりついていない人も、安易に頼みごとをしてしまう可能性があります。これは、幼少期の家庭環境などが影響している可能性もあると考えられるでしょう。
自己肯定感の低さ
自分自身の能力や価値を低く見積もっていて、自分で物事をやり遂げる自信がないために、他者に頼ることで課題をクリアしようとする場合もあるでしょう。
自己肯定感を高めることができれば、自分で更に努力しようと自然に思えるケースもあるのです。
頼みごとばかりする心理になりやすい人の特徴
頼みごとばかりする心理に陥りやすい人には、いくつかの共通する特徴が見られます。前述の心理的背景を踏まえると、以下のような特徴が挙げられます。
責任感が希薄な傾向がある
自分のやるべきことや引き受けたことに対する責任感が弱く、面倒だったり大変に感じたりすると逃げたくなる人もいます。結果に対しても、自分が主体的に関わったという意識が薄い場合があるでしょう。
自己中心的な性格
自分の都合や利益を優先するあまり、相手の時間や労力に対する配慮が欠けてしまうことがあります。
相手が忙しいか、引き受けるのが難しい状況かを十分に考慮せずに、安易に頼みごとをしてしまう傾向が見られるでしょう。
自分の能力や努力を誤認している
自分の能力や立場を過信している場合、「これくらい他者に任せても大丈夫だろう」「快く引き受けてくれるだろう」と考えがちです。
逆に、自分の能力を過小評価している場合には、「自分にはできないから誰かに頼むしかない」と思い込み、すぐに他者に頼ってしまうことがあります。
依存心が強い
精神的または実務的な面で、他者に頼ることに慣れていて、自分で問題を解決しようとする前に助けを求める人もいます。
このタイプの人は、一人で物事を進めることに対して強い不安感を持っている場合もあるでしょう。
人との距離感が近すぎる
人とのコミュニケーションにおいて、相手に受け入れられやすい「甘え」のテクニックを無意識的に使っている場合もあります。
また、他者との距離感が近く、踏み込みすぎた頼みごとでも平気でできてしまうこともあるでしょう。
認められたい欲求が強い
他者が自分の頼みごとを聞いてくれることで、「自分は必要とされている」「大切な存在だと思われている」と感じる場合もあります。そうすることで、自己肯定感を満たそうとするタイプの人もいるでしょう。
頼ることでうまくいった経験が多い
以前に人へ頼みごとをした際に、期待通りの結果が得られたり、自分の負担が軽減されたりしたという成功体験が多い人もいます。
この場合、困った時にはまず頼るという行動パターンが既にできてしまっていることもあるでしょう。
頼みごとばかりする人への理想的な接し方
頼みごとばかりする人への理想的な接し方についても把握しておきたい内容です。では、こちらについて詳しくお伝えしていきましょう。
冷静に状況を判断する
頼みごとをされた際に、すぐに引き受けるか断るかを決めない方がよい場合もあります。まずはその頼みごとが本当に自分でやるべきことなのか、相手にとって自立を促す機会になるのかを考えてみましょう。そして自分にとって過度な負担になる可能性についても判断することが必要になります。
断る勇気を持つ
たとえ友人や職場仲間が相手でも、全ての頼みごとに応じる必要はないと思うようにしましょう。
自分の時間やエネルギーや能力に限りがあることを理解しておきたいですね。「できない」「難しい」と感じた場合は、正直かつ角を立てないように断ることが重要です。
曖昧な返事をすると、相手に期待を持たせてしまい、かえって関係性をこじらせることがあります。
このため例えば「ごめんね、今〇〇で手一杯なの」「それは〇〇さんに頼んでみた方がいいかもしれない」のように、理由を添えたり他の方法を示唆したりするとよいでしょう。
安易に引き受けずに自分でするように促す
すぐに答えや手助けを与えるのではなく、「どうしたらできると思う?」「どこまで自分でやってみた?」のように問いかけて、相手自身に考えさせたり行動を促したりすることが有効です。
やり方を教えたりヒントを与えたりするだけにして、最終的な実行は相手に委ねるようにすると、相自立心や問題解決能力を養う機会になるでしょう。
貸し借りの関係にならないように注意する
一方的に頼まれごとを聞いてあげる関係が続くと、共依存のような状態になったり、相手からの感謝が薄れたりする可能性があります。
対等な関係を築くためには、頼まれごとばかりではなく、時には自分が相手を頼る場面を作ることも有効でしょう。
ポジティブな関係性を築くことに焦点を当てる
頼みごと以外の場面でのポジティブなコミュニケーションを増やすことで、相手との関係性をよりよくすることができます。
共通の趣味を見つけて交流したり、他愛もない話をしたりする時間を持ったりすることも大切です。
頼みごとばかりする人の心理は分かりやすい場合も!
頼みごとばかりする人の心理について知っても尚、対応には根気が要ることもあります。でも適切な接し方について理解することで、相手の行動を少しずつ変えたり、自身のストレスを軽減したりすることにつながるでしょう。
他者に思いやりを持って接することも大切ですが、まずは自身に負担がかからないかどうか、頼みごとを引き受けるべきか冷静に判断するようにしたいですね。
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